ブラック・ジャック・キッド

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著者 : 久保寺健彦
  • 新潮社 (2007年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103059714

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ブラック・ジャック・キッドの感想・レビュー・書評

  • 小学3年生、織田和也。将来なりたいものはブラック・ジャック。

    彼はなんとなくブラック・ジャックに憧れているわけではない。服装、髪型、持ち物、全部ブラック・ジャックと同じにしたかった。
    自分をブラック・ジャックと思い込んでいた。

    黒いコートをマント代わりにしている彼は同級生から見ても奇怪。
    バカにされることだって何度もあった。

    でも他の男子とは違う彼に女子たちは惹かれていく。
    パンツを見せてきたり、お医者さんごっこと称して性行為まがいの勝負をする女子たち。

    彼も女子を守るために上級生を返り討ちにする。

    学校でうまくいき出したのに、彼の家庭環境は悪くなっていき、父親は借金で苦しみ、母親は家を出る。

    金銭的な面から引っ越しすることになった彼は、新しい学校で浮いてしまう。ブラック・ジャックかぶれの少年に対する同級生のまなざしは冷たかった。彼は小学5年生になっていた。

    友だちもいない生活のなかで彼は女の子の姿をした神様に出会い、状況が少しずつ変わりだす。
    ちょっかいを出してきていたワルガキたちはおとなしくなり、児童館で友人を見つけ、ブラック・ジャック以外の素晴らしい漫画、素敵な小説を教えてもらう。

    運動会のリレーや学芸会での演劇で彼は居場所を見つけ、恋をする。

    彼は好きな女の子の弟を助ける。
    名前を聞かれた彼は「ブラック・ジャックだ!」ではなく、「織田和也」と名乗る。

    ブラック・ジャックと同じくらい大切なものが彼にはいくつも見つかっていた。友だちがそれが教えてくれた。
    彼は小学6年生になっていて、もうすぐ中学生だった。

    --------------------------------------------

    男の子が成長していく過程を感じられて、気持ちよく読めた。
    物語の雰囲気的には、『みなさん、さようなら』に似ていたかも。

    織田和也が過去を振り返る形で語られていき、最後に現在の年齢や状況を言うのが少しさみしかった。村上龍の『69』のオマージュなのかな。

    大人になった織田和也はブラック・ジャックにはなれなかった。
    でも手塚治虫には少し近づいていた。

  • 理屈抜きで構わないから、
    夢中になれることや「憧れ」を持っていること。
    それって人を成長させるって思う。
    突っ込みどころも多いけど、楽しいお話しでした。

  • 思い込みが激しいのもトラブルの元だね。

  •  なんだか不幸なんだけれど、それが当たり前になっていて、夢中で、独りよがり。忘れてしまった子供の世界って感じ。

  • さくさく読めて面白かった。
    ちょっとエッチな要素もあったけど、そこを含めて笑えたー
    面白いだけじゃなくて生い立ちなんかは暗くって、人生楽しいだけじゃなくて辛いこともあるんだなと当たり前のことを考えた。

    ただ、幽霊要素はちょっと受け付けなかった。
    ただ頭の中のお友達なのかと思ったら、いじめっ子たちを懲らしめてくれて、こっちが「あれ?」となった。そこはいじめっ子たちにも姿は見えなくて(妄想だから)自分の力で解決するって流れにしてほしかったかなぁ。
    現実っぽい話の中にそういう異次元のものが絡む話はあまり得意じゃない。

  • 手塚治虫の「ブラックジャック」を愛読する小学生。姿形もブラックジャックになり切る主人公が経験する試練を綴る。
    子供特有の思い込みと純情さ。時に吹き出すような表現もあって楽しめた。

  • 少し途中で横道にそれたけど、全体的には面白い作品

  • あまり馴染めなかった。

  • 普通に読みました。部分的にファンタジーなので、そこはマイナスでした。

  • 〈内容〉手塚治虫の名作『ブラック・ジャック』をこよなく愛する小学生の和也。「患者」を探して団地を駆け回る毎日にも、否応なく現実ってやつが影を落とす。両親の離別、転校、いじめ…。そんな和也に、少女マンガに夢中の宮内君と、眼鏡を外すと超綺麗な泉さんという親友ができて…。恐るべき新人が描く、ほろりと切ない青春小説の傑作!

  • 久保寺作品を連ちゃんで読んでしまった・・・・
    ブラックジャックにあこがれる小学生の成長物語。
    大山倍達にあこがれる小学生。舞台は団地、家庭は訳アリ。
    前作が濃密で良かっただけにちょっと同じような設定にガッカリ。

  • ≪内容覚書≫
    ブラックジャック「に」なりたい小学生男子の話。

    ≪感想≫
    読んで、なんか、イラッとした。

    ひどい感想だな、と自分でも思うけれど、
    確かに、なんか、イラッとした。
    なんでだろう。

    今、感想を書こうと思い返しても、
    なんかイラッとしてきた。
    おお、不思議不思議。

    あの熱中っぷりが嫌なのか。
    自分の好きなものを全力で好きだ、とアピールする、
    その姿が腹立たしいのか。

    他の方の感想を読むと、
    小学校のころを思い出して、とか、懐かしい気持ちに、とかある。

    こんな感じだったかな、小学校…。

    今も昔も、私は、自分の好きなものをアピールするのが苦手だ。
    むしろ、好きなものは、あえて隠している気がする。
    批判されて、好きなものを傷つけられたくないから?
    こんなのが好きな人なんだ、と思われたくないから?
    ちょっと考えたけどわからない。
    とりあえず、自分の好きなものを好き、と思う気持ちは、
    自分の中だけで、大切にしたい。それでいい。
    相手に共感して欲しいわけじゃないから、
    伝える必要も、アピールする必要もない。
    そこに他人は関係ない。

    そういった点では、何を言われても、
    ブラックジャックの格好をやめない主人公と共通か。
    他人は関係ない。

    ああ、そうだ。
    これ好きなんだよー、と、
    全身でアピールする人は、現実でも苦手かも。

    それができる人をうらやましく思うのか?
    それができない自分が悲しいのか?
    そんなつもりはないんだが…。

    ほんと、なんでだろう。
    自分の心って、わからない。

    どうやら高評価らしい作品なんだけれど、
    どうにもうまく受け取れなかった作品。

    なんでかを考えるのは、私の自己啓発においての課題か。

  • 少しあれ?と思う場面もありますが、ブラックジャックになりたい少年が黒いコートを着てみたり髪を染めたりする所は微笑ましいです。手塚治虫原作の漫画を知っていた方が分かりやすいかも…?

  • 【第19回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞】

  • ブラックジャックフリークで服装は黒ずくめ、オペの真似事をするアッチョンの小学校時代の話。楽しいことばかりじゃないのに、心に響いた。小学生の時、私もこんなことを考えてたのかなぁ。
    環境によって人はものすごく影響される。校風、担任の教師、クラスメイト、家庭……ヒロインその2・泉さんがカッコいい。

  • 最近ベッドと壁の隙間から発見された

    でも、読んで見て一回読み終わっていたことに
    最後まで読んで気がついた

    記憶に残らないのかな、確かに一時期にいっぺんに平積みされていてその後まるっきり見たことないし

    そういった作品は今、非常に多い気がする

    そういった作家さんは、悪いけど淘汰されていいんじゃないかな?

    無理に面白くもないものを編集に書かされるぐらいならば辞めた方がいいと思う

    個人の時間の無駄な浪費を促進するための物であるという位置づけだったらもうなんでもいいけど

  • ブラック・ジャックになりたかった。
    服も真似したしオペの道具だって買ってもらった。
    でも周りでおれのことを理解してくれる人はいなかった。
    両親が離婚して父親に引き取られたおれは
    転校先にまったくなじめず、川辺で出会った少女と遊んだり
    児童館で出会った本好きの泉やおかまの宮内と仲良くなったり。
    装画:佐藤繁 装丁:新潮社装丁室

    なんだか中途半端…ファンタジーノベル大賞受賞作らしいけど
    メグミのところ意外はあまりファンタジックではないし
    回想している現在の自分が所々出てくるのが冷める。
    章ごとにだいぶカラーが違うから連載だったのかと思いきや
    受賞作に加筆修正ってことは書き下ろしだろうなぁ。

  • タイトル通り、ブラック・ジャックが大好きで、ブラック・ジャックになりたい男の子お話です。
    主人公が「シャー、シャー」と言って走るシーンは笑えました。

  • 細かいネタにはにやり。全体としても、子供時代の理不尽な扱いに対する感情など理解もできる。子どもの頃ってのはなんでこんなに不器用なのでしょうねぇ。ただし、p48-59は個人的には不要。とは言えこういうのも含めて作者自身の思い入れだとするならしょうがないのだが。

  • 面白いと思います。

  • 手塚治虫の名作『ブラック・ジャック』を愛する小学生和也
    彼はブラックジャックになるべく全身黒尽くめの格好、そして髪にシャギーを入れて
    片目を覆い隠す。どんどんブラックジャックに傾倒していく和也にそこまでやるか・・・と
    少々ひいてしまったり男子と女子の対立の中、女子の一人とありえないような
    勝負をしていたり・・・
    前半部分はちょっと、どうよ、これ。。。と話の展開がいまひとつ
    ファンタジーということで途中で登場する謎の女の子メグミにたいしても
    さほど魅力的でもなく(^▽^;)
    イマイチ感が漂っていたのだが、中盤、両親が離婚をしてしまったことで
    引っ越す事になった新しい小学校でのイジメの経験
    大人の事情で過ごさなければならない小学生にはなかなか辛い毎日
    夏休みになってようやく出来た友達は少女マンガ大好きの宮内君
    彼から『ガラスの仮面』『エースを狙え』『ポーの一族』『ベルばら』
    等をおしえてもらった和也は最初こそ馬鹿にしていたおにいつの間にやら
    すっかり夢中。
    図書館で段々と仲良くなっていく3人
    ちょっとした初恋、男の子同士の友情なんかが絡んでくるあたりから
    面白くなってきた。少女漫画好きの宮内君も眼鏡を取るととても綺麗な
    泉さんもキャラがしっかりしていてこの3人の関係がいい。
    前半部分をもう少しカットしてもこの後半部分を盛り上げていって
    ほしかったかなぁ~。
    一番すきなのは宮内君と和也が少女漫画について語り合うところ
    『ガラスの仮面』も『エースを狙え』も『ベルばら』も語れます、私も!!
    ブラックジャックの漫画が好きな人にはかなりツボにはまる小説だろう
    きっと、この作者もブラックジャックが大好きな人なんだろうな。

  • 久保寺さんの主人公は面白い。というかどこかおかしい。でもそこがいい。

  • 2008年読了。
    第19回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞 受賞。

  • あちこち飛ぶのは子供だからか

  • 「みなさん、さようなら」が良かったので読んでみました。
    面白い!面白いです!
    好きな作家さんがまた増えた。いやーん。
    ブラック・ジャックを読み返したくなりますね完全に。
    「三文バカのトンチキのハナッタレ!」が痛快。
    「ここは、お前さんの来るところじゃない」「人生はこれからだ」のくだりにじんときた。
    ブラック・ジャックかっこいい…。

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