| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品からのみんなの引用
-
ハイデガーは「存在者が存在のうちに集められているということ、存在の輝きのうちに存在者が現れ出ていること、まさしくこのことがギリシア人を驚かせた」のであり、この驚きがギリシア人を思索に駆り立てたのだが、その思索も当初は、自分のうちで起こっているそうした出来事をひたすら畏敬し、それに調和し随順するということでしかなかったと言うのです。彼は、こんな風にして開始された思索を「偉大なる始まりの開始」と呼んでいます。
― 228ページ -
こうして、カントの下で人間理性は、限られた範囲においてであれ、もはや神的理性の後見などなくても、自然界になにが存在しえ、なにが存在し得ないかを決定する、従ってそれ自信は自然にはぞくさないいわゆる超自然的原理たりうることになりました。
― 146ページ -
つまり「物自体の世界」に対しては、われわれの認識能力は全く無力ですが、話しを「現象界」に限るなら、少なくともその形式的構造に関しては、一々経験してみなくとも、普遍性と客観的妥当性をもった理性的認識をおこなうことができることになります。そして、現象界とは、自然界に他ならないのですから、人間理性は自然界の形式的構造の創始者ーカントによれば「自然界の立法者」ーだということになりそうです。
― 146ページ
みんなの感想・レビュー・書評
ギリシャで始まる哲学は大自然そのものではなく、それを上から俯瞰する超自然的原理(存在)を必要とした。それをプラトンはイデアと呼び、アリストテレスは純粋形相、キリスト教神学は神、デカルトは理性、ヘーゲルは精神、と名付けた。 つまり自然を支配している何らかの理があるということだろう。 物理学も宗教も芸術ですら同じものを違う角度から探しているといえし、頂上に近づくことがあれば、どこから登り始めよ... 続きを読む »
読みやすい本というのはあるけれど、そういうときにこそ自分の理解は陥穽にはまっているのかもしれない。というか、はまったことに気づかない。たとえば、デカルトの「方法序説」(小説でいつも一桁の点数しか取れない国語オンチの僕が言っているのだから)。 そして、一番グッときたところ。まだ自分のことばとして説明することはできないけれど。 「ここでハイデガーは人間よりも〈存在〉の方が、そしてその存在の... 続きを読む »
数年ぶりに再読。ようやく見えてきたものが多い。ただ、それでもハイデガーはまだ遠い。それにしても、帯の裏文章はひどいです。「ソクラテスは極めつきの皮肉屋」「ハイデガーはすごいけれどもいやな男」は内容にも入ってはいるのですが、そこはほとんど主題から外れたどうでもよいところで、本書はそのようなゴシップ雑学本ではありません。新潮社っぽいけどね。
・ソクラテス→プラトン→アリストテレス→カント→ヘーゲル→デカルト→ニーチェ→ハイデガーという流れで西洋哲学(”ある”ということ、超自然思考など??)の考え方が平易に書かれていた。
・世界史を勉強するような感じで楽しく読めた。
・とても分かりやすいかかれ方だけど、哲学は難しい・・・と改めて感じた。
・もっとこの人の書いた本を読んでみたいと思った。
・禅の本もいろいろ読んだけど。もうちょっと違いや関係を整理してみたい。
・例のマイケルサンデル先生の講義も哲学(政治)なはずなので、ちゃんとTVを見て改めて勉強したい。
このあいだの『爆笑問題のニッポンの教養』に著者が出演していたのを観て、この本を買おうとしていたことを思い出した。無事入手。番組で、お先真っ暗なこれからの世界を生きる若い人達(だったかな?)に向けて、「みなさん、お気の毒に」と言っていたのには笑ってしまった。面白い人だ。79歳。
タイトルとは矛盾するが結果として「哲学入門」の良書となっている。昔哲学書をあれこれと点でかじったがそれらを統合する全体観がこの本で持てました。ギリシャ哲学とキリスト教の関連が分かり易く書かれており、「欧州入門」としても良書。ヨーロッパに赴任するビジネスマンにも読んで欲しい本です。
本書は、同郷である木田元先生が書かれた著書である。私は、御存知の通り大学を出ていないため、哲学に対する予備知識は持ち合わせておらず、この著書の前にカントの「純粋理性批判」入門ぐらいしか読んでおらず、哲学者って何を考えているのか分からないという感じではあった。 ところが、この木田先生の著書では、ソクラテスからハイデガーまでを230p足らずで一足飛びに説明を掛けてくるのである。芦田先生(@Hir... 続きを読む »
この本と、「17歳のための世界と日本の見方」と、「哲学的な何か、あと科学とか」と、「ソフィーの世界」があれば、もう哲学史的基本理解は完璧です。他いらねぇ。(・・・って、あくまでも私基準ですから!(* ̄▽ ̄*)ゞ) この本は、哲学の難解さがどこにあったのか溜飲が下がるような思いの一冊です。 そして、なるほど、科学が産業革命がなぜ「西欧」から発達したのかも超!納得。 その末路に「ハチはなぜ大量死... 続きを読む »
哲学を勉強することは勧めない
作者の姿勢が笑えます。
哲学の本なのに
文章が読みやすいのがいいです。
今まで考えてた哲学の内容が
ガラガラと崩れていきました。
目からウロコ本です。
ニーチェ、ハイデガー、ソクラテス
ニーチェ以後と、ニーチェ以前を同じ哲学史に並べるのはおかしい
哲学とは「存在とは何か」を問うことだ
自分の死をどう考えるかは哲学上の大問題です。
やっと読み終わった…というのが正直な感想。前半はどうにかこうにかついていけたが、後半になって近代哲学の紹介の部分に入ってからはきつかった。カント、ヘーゲル、ニーチェ、ハイデガーなどの思想を紹介しているが、読むのに時間がかかった。内容が難しいのと、いわゆる翻訳調であるのが理由かもしれない。たとえば「〈価値〉という目安は、生成内部での生の相対的持続という複雑な機構にかかわる確保と高揚の条件となる目安で... 続きを読む »
哲学は欧米人だけの思考法である。
要素の中にあって、全体を見ることは、神の視点である。
要素の一部そのものとして考えるのが、日本的思考法である。
「反社会学入門」を意識したのかは知らないけど、やっぱり大御所らしいまとめ方。まぁ、インタビュー形式だったらしいけども。

木田元が哲学を一般の人にも分かり易いように平易に書いた本ということですが、やはり哲学は難しかったです。哲学という日本語自体が誤訳であるというのは新鮮でしたが、それでは何と言えばしっくりくるのかと言うと...





