しずかの朝

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著者 : 小澤征良
  • 新潮社 (2008年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103065524

しずかの朝の感想・レビュー・書評

  •  気持ちが ほわっと優しくなりたいなら・・・

    すんなり心に入ってくる文章。
    登場人物の誰もが 嫌味なく 読んでいて気持ちよくなる小説です。
    読みながら 音や空気 匂いまで感じられるそんな本です。

    私も「愛さなかったら、孤独にすらなれない」(本文より)が、心に残る。

  • 征良さんの書く文章大好き。読み終わってしまうのがもったいなくて、大事に大事に読みたい本。

  • 小澤征良のエッセイは、何冊か読んだことがあるがこの本は、白系ロシア人生を祖父に持つ彼女ならではの題材で興味深く読んだ。

  • 25才社会人。
    会社が倒産して、人生がまっさらに戻った状態のしずか。
    そんな中、あまり気の進まないお見合いをきっかけに、彼女を取り巻く世界が少しずつ動き始める。

    人間には第6感があるといわれているが、それを頼りに行動すると正しいことが多いんだと思った。
    自分に起こる何事にも意味があって、何かしら自分の将来につながっていることが多い。
    人生には流れがあって、その良い流れに乗るには常に自分の直観を研ぎ澄ましている必要があると思った。
    チャンスは一瞬。
    つかみ損ねないように、自分と向き合って、本音で生きていきたいと思う。

    人との温かい関わり、美味しい食事、規則正しい生活、これらが3拍子揃っていれば、人は元気になって本来の自分を取り戻せるんだと思った。

    最近社会人になって本を読んでいなかったから、もっと色々読んでいきたい。この小澤征良さんの小説は初めて読んだけれど、くせがなくて、透明感があって、温かさがあって、すごく好きになった。彼女の人生も人とは異なっていてすごく興味深い。これから過去の作品も読んでいきたい。そしてもっと作品を出してほしいなと思った。

    今まで小学生の時から社会人になるまで、本は好きで色々な作者の作品を読んできたが、小澤征良さんの感性、世界観はすごく自分にとって心地よくて、今一番のfavoriteな作家さんである。

  • 見合ひ相手の男性と初めて聴きに行くオーケストラのコンサートのプログラムがブラームスの第3交響曲といふのはさすがに血筋と育ちのなせる技か(^_^;。
    色名の書き方で「ベイジュ」といふ表記が少なくとも2回出てくるが、これは違和感ありありだなあ。なんで「ベージュ」ぢやだめなのかな。

  • 村上春樹を読んだ後では、文章が稚拙だなと思いましたが、読んでるうちに気にならなくなりました。
    家庭のある恋人と別れ、勤めていた会社も倒産。再就職が決まらない中、お見合い相手は事故死。そんな時に、亡命ロシア貴族の未亡人が住む洋館で住み込みを始める。
    どこか「西の魔女が死んだ」を思わせる、ほんわかとした物語です。作者のお父さんは、指揮者・小澤征爾です。

  • 「二十代には二十代の、四十代には四十代の、六十代には六十代の美しい季節がある。その人のこころ次第なの。」ターニャの言った言葉が素敵でした。小澤征良さんの本を初めて読んだけれども、すごく好きになりました。

  • 順風満帆の姉と比較してしまう妹。
    ロシア人との交流などでストーリーは進む。

  • 『西の魔女』っぽい、それよりちょっといかちぃおばあちゃん。と、
    いろいろ行き詰ったり、苦しんだりしてる姉妹。
    それを取り巻く人々。
    奇想天外さやどんでんがえしやスリルやサスペンスはないけれど、
    さみしい心が少し温まって、ゆっくり読みたくなる文章。
    けっこう好き。


  • 初小澤征良作品ですが、とても気に入りました。
    しずかがとてもまっすぐで、
    それはたとえ不貞腐れていたとしても、
    自分の心が反応するものには素直に耳を傾ける...
    そんな姿勢がとても好ましいです。
    そしてターニャや姉妹、
    そしてそれを取り巻く人々たちを思い浮かべ、
    そこにあるであろう大きな愛を感じ、
    心がぽっと温かくなりました。

  • (2009.01.26読了)
    この本は、神さんが読みたいというので、図書館から借りてきました。神さんが読んだ後、自分でも読んでみました。エッセイの「おわらない夏」は、楽しく読ませてもらいましたが、この本は、小説です。

    題名「しずかの朝」の「しずか」は、主人公の名前です。父と母と暮らしています。姉は、結婚して、家を出ています。
    既婚の男性との恋に破れ、勤めていた会社は倒産し、失意のどん底状態です。
    母の友達が、お見合いを勧めるので、付き合い始めた男性といい感じで、進んでゆきそうなところで、男性は踏切事故で死亡してしまいます。
    物語の行く先が見えなくなってしまいました。
    ネットカフェで、検索していたら、偶然見つけた同居人募集の広告に興味をもち、応募し、横浜のロシア人の屋敷に行くことになります。
    ロシア人のニコライと結婚した日本人女性、ロシア名ターニャと暮らすことになります。息子のアレクと暮らしているのですが、アレクがしばらくロシアへ行くので、脚の弱ってきた老人を一人置いてゆくのが心配なので、ということでした。
    しずかさんは、ターニャと暮らしながら、元気をもらってゆきます。
    明るい希望に向かう形での終わり方は、よかった。

    小説の完成度からいえば、まだまだ、という感じはありますが、読後感は、いい感じです。

    ☆既読の本
    「おわらない夏」小澤征良著、集英社、2002.11.20
    (2009年1月26日・記)

  • 「愛さなかったら、孤独にすらなれない」(本文より)

    静かで、人の気配が全くない雪原に佇む山小屋のぬくもりのような、
    ほのわかであたたかくて、hymnのような小説。

    人生の不思議を愛でたくなる。
    今、そして明日生きている事がなんだか嬉しくなる。

    母と、亡き祖母と、見知らぬもう一人の祖母に
    プレゼントしたい本。

  • 才色兼備の優秀な姉をもつしずかは、ささやかなきっかけから山手にある古い洋館に居候をすることにする。
    姉に対する気後れや思慕、憧憬といった思いが、洋館の生活でゆるやかに癒されていく物語。作品の雰囲気自体は好きだった。
    ただ、「サイレントひとりつっこみ」とか「膝カックンされた」というちょっと軽くて乱暴な言葉が(あえて使っているんだろうけれど)作風から浮き上がっているようで気になった。

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しずかの朝の作品紹介

「愛さなかったら孤独にすらなれないわ。大事なものをちゃんと見て。あなた方の人生はこれから始まるのだから」人生に迷うしずか、かたや順風満帆の日々に翳りが見え始めた姉の恭子-。問題を抱えた姉妹は不思議な縁に導かれ、横浜の古い洋館、ロシアン・ハウスにやってきた。そこには、戦争や国を超えて生きてきた人々の歴史と、受け継がれてゆく永遠のひかりがあった。凛とした老婦人ターニャが二人に教えてくれたものとは?小澤征良が時空を超えて紡ぐ書下ろし長篇、誕生。

しずかの朝はこんな本です

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