スカラムーシュ・ムーン

  • 527人登録
  • 3.43評価
    • (19)
    • (71)
    • (75)
    • (17)
    • (6)
  • 76レビュー
著者 : 海堂尊
  • 新潮社 (2015年7月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103065753

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

スカラムーシュ・ムーンの感想・レビュー・書評

  • +++
    僕は、日本という国家を治療したい――海堂サーガ、遂にクライマックスへ! もうすぐ「ワクチン戦争」が勃発する!? 新型インフルエンザ騒動で激震した浪速の街を、新たな危機が襲った。霞が関の陰謀を察知した医療界の大ぼら吹き・彦根新吾は壮大な勝負を挑むべく、欧州へ旅立っていく。浪速を、そしてこの国を救うことはできるのか。医療の未来を切り拓く海堂エンタメ最大のドラマが幕を開ける!
    +++

    「たまごのお城」でバイトするナナミエッグの娘・まどかの話しから始まったので、医療問題と何がどうつながるのか、と興味津々で読み進んだ。浪速府、日本三分の計、インフルエンザワクチン騒動、警察との駆け引きと、さまざまな問題を含み、彦根が日本全国から海外にまで飛び回って策略を巡らす。今回の彦根は、片時もじっとしていない。浪速府と警察と厚労省の利権がらみの駆け引きにはいささかうんざりしつつも、まどかたちの有精卵作りを手に汗握りながら応援することで、物語にメリハリができて愉しめた。彦ねの次の登場が愉しみになる一冊でもある。

  • 「ナニワ・モンスター」続編。でもそれだけじゃなく、これまでのいろいろなシリーズが関わっています。モンテカルロだとか極北だとか、馴染みのある地名もいっぱい。そして今まで登場しながらもいまいちキャラの良くわからなかったスカラムーシュ・彦根が大活躍。
    医療よりも政治的な色合いの強い物語なのだけれど。ワクチン戦争って……医療関係者としては「なんてことするんだ!」って印象です。そんなの政治の駆け引きに使うなよ!
    駆け引きの部分は面白くは読めるものの、登場人物がどれもこれも腹黒いやつばっかりで(苦笑)。そんな中で奮闘するナナミエッグのパートにはなんだかほっこりさせられました。

  • ラストが~~~!!!
    いっつも、最後にああゆう場面を持ってきて、妄想させてくれますね。(笑)
    シオンが離れた理由が、イマイチぴんときてなかったから、ともかく良かった。
    一気に、ナナミエッグのみんなのこと、飛んでしまいました。
    ベネチアでの、巡礼者のような旅。たどり着いたのは、信念という根っこの部分。
    彦根は強いなぁ。その信念があるから、いくら策で負けても、その信念が根付いていくんだよ。
    雨竜、マサチューセッツには、曽根崎さんが待ってるよ!こてんぱんにヤラレテ下さい!
    あと、一人は、田口先生を戦車に乗せた?東堂さんかしら?

  • 『ナニワ・モンスター』の続きであり、『ケルベロスの肖像』の裏の話といった感じ。
    タマゴの話から始まり、彦根が浪速と桜宮を行き来し、あのモナコに行って亡き天城の資金を譲り受け、ジュネーブのWHOに赤十字、ベネチアと幅広く移動。
    天城の話が出てくると、スリジエ以降今でもちょっと切ない。
    浪速の村雨を中心に西日本構想を立ち上げるつもりが霞が関の反撃に遭い、季節が一巡りする間に桜宮のAiセンターは『ケルベロス…』の話の通りに崩壊したりと目まぐるしく終わり、彦根は浪速を去ることに。
    その政治的な話の間にあるキャメルインフルのワクチン準備の話は面白く、有精卵事業を立ち上げた三人の話はまた読みたいです。クロスオーバーの好きな作家さんなのでまたどこか出てくるかもしれませんが。
    そして、彦根の傍にはやはりあの人がいないとね。

  • 表題の如く、“スカラムーシュ”・彦根先生がメイン。
    浪速の医療国家としての独立のため、日本国内だけでなく、モナコ・ベネツィア・ジュネーヴまで、移動距離ハンパなく飛び回っております。
    相変わらず頭がキレて、弁の立つ彦根先生ですが、いかんせん“孤軍奮闘感”が否めなく、敵も多いので、読んでいてハラハラさせられます。
    併せて、彦根構想に巻き込まれたかたちの、有精卵プロジェクトに取り込む若者達も危なっかしくてハラハラしつつ、そして応援しておりました。
    ラストは・・・まあ、亜麻色の髪の彼女が戻ってきてくれた。という事で良しとしますか。
    そして二人はどこへゆくのでしょう・・。

  • ナニワモンスターを読んでないので、早速読まねば!
    他の作品ともリンクしているので、読んでるはずなのに自分の記憶があやふやなのが悔しい!
    ナナミエッグの話が医療や政治の話とは異なったトーンで微笑ましく読ませてもらったが、この後彼等がどうなるのか・・・。
    そしてシオン・・・良かったあ。

  • 「スカラムーシュ・ムーン」読み終わってちょっと経ってから、秀逸な題だなと気付いた。

    他の本の内容は後ろにまとめて注釈つけて欲しいと思ってしまった。

  • おお、読みづらい

  • 他の作品を読んでから時間が経ってるため、登場人物の関係性とか出来事とかが曖昧なまま読み進めてたらこんがらがったけど、読み終わったらストンと落ち着いた。
    人物相関図と小説の時系列が冒頭にあるといろんな話が複合的に絡むのが分かって面白いのになーと思ったり。

  • 3.0 バチスタシリーズ彦根新吾のストーリー。今までの集大成という感じです。さすがにこれ以上の広がりは難しくなったのかな。速水先生や加納警視などまだまだ魅力的なキャラはいっぱいいるのだが、、、

  • 彦根、というキャラが何故か好きになれなくて、この作家さんの作品のなかで、彼が前に出てくるとなんだか興味が薄れる>_<

  • 3本の柱が交わりあって、いや1本の柱に2本の物語が絡まりあって…という作り。モンテカルロの1本がいらなかったかな。。。
    最近の心情をグタグタいう感じはなくてよかったんだけど、うーん私には最後の1ページだけあればOKだったかな(笑)これでまた彦根物語は「つづく」になったんでしょうね。

  • 医療というより政治、国の体制についてのお話。ある程度現実に沿った内容でもあり、彦根の理想(作者の理想)が実際に日本で実現しない限り彦根は永遠に負け続けてしまうのではないか?と思えてしまいます。そういう意味ではお話として面白いですが、結末がある程度見えてしまうのが悲しく思えます。

  • 相変わらず、大胆不敵。一気読み。
    伏線のエッグの話はなんか昔のメロドラマのような感じもしなくもなかったけど。
    まだまだスカラムッシュ続くのかな?
    それとも、桜宮サーガも含め、これも終焉なのだろうか?

  • 時系列の勘違い。桜宮サーガが一区切りしたあとの話と思っていました。彦根とシオンの別れはすでに過去のものと思って読んでいましたね。つまり「ナニワモンスター」を読んでいる時点で、勘違いしていたということです。
    彦根とシオンの再スタートが終幕の1シーン。道化師の旅は続くのだけど、次の舞台はどこへやら。ナニワと現実の大阪のシンクロもここで終幕でしょうし。やはり、桜宮なんですかね。

    ゴンドリエーレとの一時の邂逅が大好き。彦根の人生で触れ合った人達が、道化師の仮面を彩っていくわけですが、新たな彩りとなるのでしょう。天城で始まった道化師の欠片が、完成するのはいつの日か。
    その時は道化師ではなくなるだろうけど、偽悪的に道化師自称するんでしょうね。

    ナニワで道化師によって一つの形として収斂しそうだった医療国家。桜宮のAIセンターといい、希望・理想の現実化が寸止めで物語は続いていきます。どこで結実するんでしょうか。

    小説でなく現実で、と思ってるんでしょう作者は。

  • 彦根先生にはがんばってほしいよ。

  • 桜ノ宮シリーズ。ワクチンと地方独立がテーマの大学院生の新米社長と彦根先生が主役の医療よりは政治がメインの物語。やれることがあるうちは諦めない気持ちが見ていて気持ちいい。

  • 最後はしみじみしちゃったね。良かったね。

  • 読み応えがあった。海堂さんの本を少しずつ読み続けて何年か経ち、彦根先生がメインの作品を読むことができ、振り返ると感慨深い。口が達者で、自分が目立たないようにかつ最大限目標を達成できるようにと、何かを仕掛ける人という最初の印象がずっとあった。けれど一貫しているのが、Aiの社会導入を目指していること、Aiの主導権を医療が握ること、だと改めて知った。ずっと揺るがないことがうれしい、でも組織ぐるみの陰謀に妨害されたり、かなわないのがかわいそうとにもなる。彦根先生の大胆さも、弱さも書かれていたと思う。一方で、ナナミエッグの物語で、若者に新たな生き方を導いてあげたことになったり、過去の同僚と再会しお互いにわだかまりをほぐせた話もあり、読んでいて救われることもあった。今回、分からない言葉は電子辞書でその都度調べながら読んでいったのだけれど、特に彦根先生パートで言葉も漢字も知らないものが多く、著者の知識量も思い知るし、話の質の高さや固さの印象にも影響あるなとも思った。海堂作品は、ずっと読んでいきたいシリーズ、誰が主人公になっても面白いし肩入れできる、それだけ人物も物語も魅力的。これからも年単位で楽しみです。

  • まず、学生3人の起業して事業を形にするまでのストーリーがいい!青臭いかもしれないけど、あの姿があるから、対極の自分たちの立ち位置を守ろうとする大人の姿の悪どさが増す。

    あと、ここまで彦根の本音が書かれている作品はないと思う。今までは口先で相手をやり込めるイメージが強かったけど、彼の孤軍奮闘ぶりを素直に心の底から応援した。

    最後にシオンが戻ってきて素直になるシーンでさらに彼が好きになりました。

    かなりのボリュームで2日に分けて読んだけどとても楽しかった!

    2016.5.9

  • 登場人物達の会話が抽象的過ぎて、何言ってるんだか、、、本だから読めるけど、普段こんな風に会話できる人いないだろ(笑)(人のことを無声狂犬なんてあだ名つけないだろうし、、、)

    インフルエンザワクチンの不足を補うべく、あの彦根先生が、先を読んでワクチン確保にうごくが、そこに警察庁の斑鳩が立ちふさがる。

  • うーん。。
    多分今迄の作品の登場人物がたくさん出てるんだと思う。
    名前がどんどん出てきて追いつけなくなったもん。

    ワクチン作り用の有精卵を卸す新事業を始めようとする女若社長の話と思ってたら半分以上が浪速府の政治の話でぽかーん。

    主役は彦根先生だった。

    橋下徹が大阪で政治の諸々をやってた時に作者は思いついたのかなぁ。

  • ケルベロス以来の海堂尊さんの本は楽しかった。かなりの長編ゆえに、今までの登場人物が見え隠れしてくるのもたまらなく。。読み応えは抜群!!!

    それにしても彦根さんはよくわからない。彼をとりまく人たちが素敵すぎるから尚更なのか、自らヒールに徹しているところがやはりそうなのか。
    シオンに対してだけ素直になれたのはホント良かった。

    物語の別本筋として学生3人の奮闘する物語が最高に良かった。

全76件中 1 - 25件を表示

スカラムーシュ・ムーンを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

スカラムーシュ・ムーンを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

スカラムーシュ・ムーンを本棚に「積読」で登録しているひと

スカラムーシュ・ムーンの作品紹介

僕は、日本という国家を治療したい――海堂サーガ、遂にクライマックスへ! もうすぐ「ワクチン戦争」が勃発する!? 新型インフルエンザ騒動で激震した浪速の街を、新たな危機が襲った。霞が関の陰謀を察知した医療界の大ぼら吹き・彦根新吾は壮大な勝負を挑むべく、欧州へ旅立っていく。浪速を、そしてこの国を救うことはできるのか。医療の未来を切り拓く海堂エンタメ最大のドラマが幕を開ける!

ツイートする