スカラムーシュ・ムーン

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 693
感想 : 99
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  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103065753

感想・レビュー・書評

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  • あー面白かった!!!

    彦根さんを堪能できる作品でした!
    彦根さんがこんな人だったとは!
    白鳥さんの様にはできないけど彦根さんは失敗を勝ちにすり替えられるんだからいいよね

    ついて良い嘘と悪い嘘があるって話だけど嘘はつき通せば真実になるからね
    つき通せないから嘘だってわかる訳で彦根さんは嘘を真実にしようとしてるんだろうな
    卑怯者に見えるかもしれないけど同じ土俵に上がってからああだこうだ言っても格好悪いよね
    フェアに戦ってくれるんだから彦根さんは良い人なんだと思う

    今作ではインフルエンザワクチンを作るためにたくさんのひよこの命が犠牲になってることを描いてた
    有精卵を作る業者だって大変だしひよこをただの犠牲と考えるのは難しいね
    人間はたくさんの命を奪って生きてる
    ひよこの命と人間の命は同じ重さなんて陳腐な感情だろうか
    ただの弱肉強食かな?
    今を生きてることを自分を支えてくれる知らない人のことをもっと考える必要があるかもしれない

  • 楽しんで読んだのですが、他のシリーズともいろいろ交わっていて、その辺の関係を覚えていれば、もっと楽しめたような気がします。残念。現実とリンクしそうでしないところは、話の奥行きが増して良いです。たまごサンドが食べたくなります。

  • #読了。「ナニワモンスター」の続編。彦根が西日本独立の為、日本のみならず天城の資金をも利用すべく海外へとも足を運ぶ。また、ワクチン製造に使用する有精卵を確保する為に白羽の矢が立った、ナナミエッグの話と同時に展開される。まさに彦根の独壇場と言った感じで、それなりに面白かったが、海堂さん主張のAiとの関連があちこちに飛んでいる気がしてしまう。ナナミエッグ1本での青春小説でも成立する感じは受ける。卵が無性に食べたくなった。。。

  • 前作は、
    インフルエンザ・パンデミックのお話も尻切れトンボのまま、
    大阪の道州制やら、お決まりのAiやらのお話となりまして、
    正直、多少ゲンナリもしましたが…、続編となる本作品では、
    とりあえず、お話は完結してたので、及第点はクリヤーと…。

    でも…、前作も含め、
    パンデミック・クライシスとポリティカル・フィクションは、
    分離してサイドストーリー化した方が、よかったと思います。
    特にね、パンデミックの方は、きちんと読みたかったかな~。

    ただ…、海堂さんのライフワークとも言える‘Ai’ネタが、
    特に、本シリーズでは、かなりウザくなってきた感じかな~?
    現実での疎外感もあるのか、お話が、誇大妄想的な感じも…。

    本シリーズのよぅに、ポリティカル色を強く押し出さないで、
    初期のメディカル・ミステリーに、原点回帰して欲しぃな~。

    評価は、可もなく不可もなく、といぅことにさせて頂きます。

  • 「ナニワ・モンスター」の続編。官僚憎し、Aiマンセーというスタンスは相変わらずですが、ここまで押し通すのはある意味立派(笑。いつも思うのですが「サイレントなんちゃら」とか「デジタルかんたら」とかって二つ名が幼稚でちょー恥ずかしいんですけど、そんなこと感じるのは俺だけですか?

  • 大阪のあの人と、厚労省のあの人と

  • 一度はギブアップしようかと。なんとなく惹かれて結局完遂。海堂ワールドは行くとこまで行っちゃった感満載なのだけど、確かに魅力的。この話も次なる舞台を示唆して終わってるし。松岡ワ-ルドは終結したけどこっちはどうかな...

  • 相変わらずけれん味たっぷりの海堂尊。

    今回の医学ネタはAiと鳥インフルエンザだが、橋下大阪市長がモデルと思われる浪速府知事を巡る中央官庁の暗闘が空回りしている感あり。
    恋愛ネタにも何度目かの挑戦だが、あまり成功していない。

    2段組み400ページは長過ぎないか。

  • これ、普通は二冊に別れるのを無理くり一冊にしたんだろう。その分、読みごたえがあったが疲れた。東も西も表面上は敗北したわけだが、果たして?サーガはまだ続くのね。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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