12月の向日葵

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 86
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103067726

感想・レビュー・書評

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  • 「テーマ:ひまわり#6」です
    6作目はなんとノワール!ノワールとひまわり?食い合わせ悪そうだけども!

    はい、もうなんか和製ノワールのオールドタイプのお手本みたいなお話です
    まず基本を押さえてからいろいろ試しましょうね的な

    球種で言うとフォーシームです

    高校時代の親友2人、方や刑事に方や極道に
    そして2人が共に愛した女は刑事の妻

    うーん、フォーシーム(伝わらない表現に固執)

    そして、物語の展開もフォーシーム、結末もフォーシーム
    つまりはオートバックスということです
    間違えましたオーソドックスということです
    しかしながら、自分オーソドックス大好きなのであります!く(`・ω・´)

    えがっだ〜

    【ひまわり】『十二月の向日葵』ですからね
    真裏やん!っていうね
    どういうこと?って思いますよね
    思いました
    しかもしかも「向日葵」って最後の10ページくらいまで一切登場しませんからね
    読みてにどういうこと?でも向日葵だからなんとなくイメージとしては…とか考えるさせて最後の最後にその意味がわかって、(´;ω;`)ブワッです
    オーソドックスなお話にはオーソドックスな「向日葵」のイメージ
    そのかわりめちゃくちゃ引っ張るという変化です
    つまりフォーシームだとばっかり思ってたらツーシームだったということですな!(独りで納得)

    • 1Q84O1さん
      今中慎二のカーブぐらいの球速だから通用しますよ!
      その代わりひま師匠の投げるカーブは150キロですよね!w
      今中慎二のカーブぐらいの球速だから通用しますよ!
      その代わりひま師匠の投げるカーブは150キロですよね!w
      2023/07/08
    • ひまわりめろんさん
      ひまわりーターです
      150キロで種飛ばします
      ひまわりーターです
      150キロで種飛ばします
      2023/07/08
    • 1Q84O1さん
      恐っ!Σ(゚Д゚)
      恐っ!Σ(゚Д゚)
      2023/07/09
  • 冒頭------
    ちっきしょう。
     暑い。脳天が焦げそうだ。香坂一はのしかかる灰色のビル群を見上げ、浅黒い顔をしかめた。
     風がそよとも吹かない午後、灼けた熱がエアシャワーのように降り注ぎ、鉄もコンクリートも街路樹も、まとめて炙る。六本木の街が隅々まで暑く蒸し、もわっとした陽炎が湧く。人が、ビルが、クルマが、高速道路が、幻のように白く揺れる。

    高校時代、親友だった一と慎二。
    在学中からグレ始め、傷害事件で退学になった一はその後極道の世界へ、大学の柔道部に進んだ慎二は警察官にという正反対な道を歩むことになる。
    バブル真っ盛りの1989年に再会した二人は、不思議な信頼関係で結ばれていく。
    それでも、警察とやくざが通常の友人関係を築くのは世間が許さない。
    警察の秘密裏の側面、極道の凄まじい内情に翻弄されながらも、二人は一歩一歩階段を上っていく。
    同じ高校の同級生だった利恵を妻にした慎二には、一にも利恵にも言えない秘密があった。それは、いつになっても後ろめたさの残る傷とも言えるような秘密だった───。

    男同士の友情、家庭、家族の問題をも孕みながら、警察とやくざの抗争が凄まじい迫力で描かれ、話が進んでいく。
    ラスト、思わず涙が零れるのは、土壇場まで人間としての純粋さを失わなかった一人の男の姿が垣間見えたからだろうか。

    久々に骨太のピカレスクロマンを読んだ気がする。
    上下二段組み、450Pに及ぶ長編ながら、先が気になって仕方がなく、一気読みだった。
    タイトルの意味は最後の最後で分かる。
    なかなか重厚なストーリーで、この手の警察小説が好きな方にはお薦めです。

    • 杜のうさこさん
      こちらでもこんばんは~♪

      これ、良かったですよね!
      設定が設定だけに、暴力シーンとかは苦手でしたが…。
      最後、12月の向日葵の意味...
      こちらでもこんばんは~♪

      これ、良かったですよね!
      設定が設定だけに、暴力シーンとかは苦手でしたが…。
      最後、12月の向日葵の意味がわかったときは、ジーンとしました。
      熱い男気の物語でしたよね。

      昨日、たぶんブログ更新されてると思い、お邪魔しました。
      でもなんかすぐにコメントできなくて…。

      桜…きれいですね…。
      さだまさしさんの詩に、大好きな一節があって、それを思い出しました。

      辛い冬でも、必ず次に春が来る
      必ず桜の花は咲く
      美しく悲しく「頑張れ」と咲く
      2016/03/12
    • koshoujiさん
      辛い冬でも、必ず次に春が来る
      必ず桜の花は咲く
      美しく悲しく「頑張れ」と咲く
      このような雰囲気で、あの年の千鳥ヶ淵の桜は咲いていたよう...
      辛い冬でも、必ず次に春が来る
      必ず桜の花は咲く
      美しく悲しく「頑張れ」と咲く
      このような雰囲気で、あの年の千鳥ヶ淵の桜は咲いていたような気がします。
      2016/03/13
  • なんとすばらしい青春小説。
    ヤクザもんでイヤだと思った方も、なんとか最後まで我慢して読んでみてください。
    後悔させません!

  • あまりにも孤独で哀しい男の生き様の物語。敵役の強烈なキャラクタも印象的で、文句なしのノワール&警察&青春&恋愛小説です。

著者プロフィール

永瀬隼介

1960年鹿児島県生まれ。國學院大學卒。週刊誌記者を経てフリージャーナリストとなり、祝康成名義で『真相はこれだ! 「昭和」8大事件を撃つ』を刊行するなど事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年『サイレントボーダー』で小説デビュー。事件現場で培った取材力を活かし、現代の深部を抉る骨太のサスペンスや犯罪小説を発表している。近著に『帝の毒薬』『カミカゼ』『三日間の相棒』『白い疵 英雄の死』『12月の向日葵』など。ノンフィクションに『19歳 一家四人惨殺犯の告白』などがある。

「2022年 『殺し屋の息子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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