- Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103068822
感想・レビュー・書評
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久々にこんなドキドキゾクゾクする本読んだ。本来こういう井の中の蛙的勢いだけの女の子が嫌いなんだけど、彼女の心の動きに「よくやった!」と褒めたくなったり、「あーそりゃそうなるよね」と共感してみたり忙しかった。後編が楽しみ。
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本屋大賞なる前に買ってあった8年積ん読本。
ステイホームでやっと読んだ。
上下分厚いので読むのに気合いがいるのと実写化するかと思って待っていたのもある。言い訳。
読むとやはり面白い。特に大坂に入ってから。
時間を忘れて読めるが、読み進めるのは現代小説より時間が掛かる。
地図と見比べたりちょいちょい入る解説を理解するのに。たまにこの説明は話の流れ的にいらないかなーというのもある。流れで読みたい。
そしてややこしい名前途中で読み方忘れる(笑)
景は現代では美人の部類に入るのではないかと思った。琴姫は現代にもいるマウント女子。美人でも好きになれない。
景の行動にはひやひやさせられたり笑わされたり。とても魅力的な主人公。
下巻も休日じっくり読もう。 -
上巻下巻まとめての感想です。
能島来島因島はもちろん、塩飽諸島と笠岡諸島も含め出てくる島は全て行きました。(能島は普段では上陸できないので鵜島に)
本書は佐島にある汐見の家で読了。
上巻は状況説明に終始している印象で、はっきり言って冗長です。第三者の語り口のような文体も気になる人は気になると思います。
物語は下巻に入ってからが本番。おかめ顔が美女とされていた時代故に醜女と言われているが、現代では絶世の美女の女主人公が、少年を救うためにどったんばったん大騒ぎ。
じゃじゃ馬な姉にこき使われていた主人公の弟も目覚ましい活躍をみせ、敵役の大将の格好良さもピカイチ。
感のいい人はお気づきかもしれないが、これは歴史小説の皮を被ったラノベです。おねショタ成分含。
かっこかわいい女性が血みどろで戦うの、みんな好きだろ?それです。
キャラ付けが漫画くさい?そうだよ!だがそれでいい!それが好きだから!オタクからは以上です。
芸予諸島の雰囲気がわかると一層楽しく読めます。自分はもう一度村上海賊ミュージアムに行こうと思いました。 -
最初のうちは海賊が出てこなくて退屈でしたが、海賊が出てきてからは、おもしろくなった来ました。泉州侍も出てくると、さらに楽しくなってきました。
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年単位で積読になっていた本。やっと上巻読んだ。まだ下巻を読み始める前だからあれだけど、めっちゃのめり込んで読んだ。面白い!
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/4226 -
この物語に娘いる?
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【History】村上海賊の娘(上)(下) / 和田竜 / 20210623 / (42/882)/ <973/144331>
◆きっかけ
・瀬戸内海旅行を機に。
◆感想
・しまなみ海道を車で通り、翌日にはサイクリングし、島々を見下ろす宿でこの本を読み始めたのは、中々良いタイミングではないか。実際はとても小さな島で、ここが村上海賊の本拠地とは俄かに信じられないが、それでも島々で入り組んでいる地形、それに伴う潮の流れ等々、海賊にはうってつけの場ではないかと、実踏して感じたし、リアリティを持って読めたのはなんと贅沢な読書だったかと今になって思う。
・ただし、中身そのものについては、石山本願寺、毛利、織田が登場するし、村上水軍や雑賀党等々、題材に興味あり、また本屋大賞受賞作品ということで期待していたものの、少々がっかり、5段階中3程度か。
・まず、無駄に長い、下巻の海戦シーンなど、当方の理解力が拙いのか、何がどうなっているのかさっぱりわからなかった。さらに酷いには、人物描写。大島に引き返した景が、父親からの話を聞いて、わーと騒いで、再び本願寺に向かうこと、それを許す父親の心境がイマイチ掴めないで終わってしまったのが残念。。。加えて、海戦で七五三兵衛や眞鍋衆が冗談とも本気とも思えないセリフを発しながら、生死のやり取りをしているのは全くイメージ湧かなかった。総じて、読んでいて、惹きつけられるものがなく、本の分厚さも手伝って、正直読むのが億劫になった。
・一言で済ますのであれば、文中にある通り「阿保な娘の一途のせいさ」という言葉に尽きるだろう。ちょっと人物設定が突拍子すぎて、冷めた目で見てしまった。
・ただ、文末の、『個々人のその後を俯瞰すると、その多彩さに唖然とする。ある者は失意のうちに時代の渦に飲み込まれ、またあたある者は上手く立ちまわり・・・それでもいずれの人物達も逃れがたい自らの性根を受け入れ、誰はばかることなく生きたいように思えてならない。そして結果は様々あれど、思うさまに生きて、死んだのだ。景もまだ、そうだっただろうか。(中略)この女も思うさまに生きたと思いたい。』は言いしめくくりは中々良かった。「人物達も逃れがたい自らの性根を受け入れ、誰はばかることなく生きた」というは、自分自身もそうありたいと思った。
・辛口な感想になったが、それでも、旅行で見た島々に当時のことに思いをはせながら読めたのは良かった。心に残る贅沢なひと時となった読書だった。
◆引用
・阿保な娘の一途のせいさ
・個々人のその後を俯瞰すると、その多彩さに唖然とする。ある者は失意のうちに時代の渦に飲み込まれ、またあたある者は上手く立ちまわり・・・それでもいずれの人物達も逃れがたい自らの性根を受け入れ、誰はばかることなく生きたいように思えてならない。そして結果は様々あれど、思うさまに生きて、死んだのだ。景もまだ、そうだっただろうか。この女も思うさまに生きたと思いたい。 -
感想は下巻にて。