米中百年戦争―新・冷戦構造と日本の命運

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著者 : 春原剛
  • 新潮社 (2012年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103069638

米中百年戦争―新・冷戦構造と日本の命運の感想・レビュー・書評

  • クリントン米国大統領の日本素通りの衝撃度合いがとても印象的。
    日本の外交下手はよくいわれるが、米国に関しても、
    共和党と民主党の政権交代を経ながら、そんなに一貫性を保っているようにも思えない。

    通時的に米国の中国に対する姿勢を理解するには、うってつけの書であるし、
    なるほど、そういうことだったのか、
    と思わされることは多々あり。

  • [その関係、波の如し]21世紀の国際社会において重要すぎるほど重要な存在となることが予想される米中両国。米国の外交実務者とのインタビューなどを重ねた著者が、冷戦終了後の米中関係を概観するとともに、その行く末について詳細な考察を重ねた作品です。著者は、日経新聞の記者として活躍され、軍事評論家としても名高い春原剛。


    労作。公式コメントや公開情報を丹念に紡ぎながら、米中関係の寄せては返す一筋縄ではいかない関係を見事に描き出しています。本書から浮かび上がってくるのは、国際社会における責任は巧みに交わしながらも、然るべき地位は得たい(もしくは得ているように思わせたい)という中国に対して、両方をぶら下げて近づくアメリカが、たびたびいら立ちを覚えて距離を取らざるを得なくなるという構図。日本にとっても重要極まりない両国関係を考える上で大変有益で示唆に富む一冊だと思います。


    また、興味深いのは米中のいずれにも属さない著者が、最終的に米中関係を「新・冷戦構造」という半ば悲観的なものとして捉えたところ。確かに時代が現在に近づくに従い、アメリカと中国の関係が(必ずしも単直線で国家関係を示すことはできませんが)下降線をたどっているように思えました。もちろん、日本が両国関係に及ぼした影響にも言及されているので、日本外交に興味がある方にもぜひオススメです。

    〜『米中百年戦争』という本書のタイトルは、かつて十四世紀から十五世紀にかけて、英仏間で繰り広げられた「百年戦争」にあやかっている。そこに込めた意味合いは、米中両国が今後、大規模な戦争には至らないままの状態で、双方が牽制し合う微妙な関係、すなわち、「新・冷戦構造」とも呼ぶべき状態を長期にわたって続けていくだろう、ということである。〜

    いわゆる第三国間の外交本は面白い☆5つ

  • 地元の図書館保有

  • 2009年11月にオバマが中国を訪問し胡錦濤と会談を行った際の共同声明において米中関係を「戦略的信頼」で強固にすると宣言した。共同声明では、両国が「戦略的信頼(Bilateral Strategic Trust)」を構築、深化させることによって気候変動や核廃絶など地球規模の課題の解決に主導的な役割を果たしていくことを強調している。
    気候変動や核廃絶など地球規模の課題はそれぞれに個別の制度が存在し、米中だけでなく国際社会はその制度の枠組み、規範に基づいて行動している。

  • 2013/04/07:(最後の章だけ)読了

    略歴
    日本経済新聞社入社。米州編集総局ワシントン支局勤務、編集局国際部編集委員。米戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員など

    CSISだから共和党・民主党というより、それを超えた人たちの戦略を考え、広めていく役割ということかな。
    でも、良く出来ている本だと思う。現状のとらえ方は、非常に参考になる。

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米中百年戦争―新・冷戦構造と日本の命運の作品紹介

クリントンvs.江沢民、ブッシュvs.胡錦涛、オバマvs.習近平…20世紀の超大国vs.21世紀の新興大国。果たして決戦の火蓋は切られるのか?「新・冷戦」の序章となるこの20年間の攻防。

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