窓の魚

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 185
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103070412

感想・レビュー・書評

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  • ナツ、トウヤマ、ハルナ、アキオ
    4人の男女が 温泉で過ごした
    一夜の心情を それぞれが一人称で語る物語。

    娘の本棚にあった本で この作者 3作め。
    毎回たくさんの謎が残されたまま 終わっているので
    モヤモヤ感ですっきりせず
    もう作品を 手にとることはないかな。。。

  • なんかこう、つながってなくて、でも、つながっている、というところ?読み直す余地ありです。

  • ☆$$よく分からなかった。著者は序盤(さくら、黄色い象)では$$非常に良かったが、段々と不思議の国へ行ってしまった感がある。$$僕は不思議の国はあまり好きではない。

  • ナツ、ハルナ、トウヤマ、アキオ。うーん。なんかいびつ。
    なんなんだろ

  • 誰かと一緒にいても、誰かの傍にいても、どういうわけだか孤独感は消えなかった。

    温泉に行った、
    無口でぼんやりとしていてアキオに愛されるほどうれしくて恐怖で意識は更に曇るばかりのナツ
    どこまでも冷めた思考でタバコばかり吸い、逃げ切れない思いを抱えたトウヤマ
    整形した今でも過去の容姿が霞み劣等感に押しつぶされそうになるハルナ
    体が弱く女を抱くこともできず、屈折した思考でナツに薬を飲ませるアキオ

    同じ場面が見事に4人分ループする。


    孤独なんだな。それでいて、無気力で自身の欲望には忠実で、恐ろしく残酷な思考をちらつかせて、どこにいても不安定で。

    アキオの部分は中村文則を思い出した)^o^(

  • 何かが足りない、何かが欠落している男女二組の温泉でのホラー・ミステリー!?池に面した風呂と鯉と猫の鳴き声の組合せは異様だ。何かを求めての旅がそれぞれ自分を見つめ直すとともに、歪んだ狂気的内面を持つバラバラの四人。牡丹の刺青の女性が死んだの?…謎を残しての結末で終るが、温泉の湯気さえ感じさせない冷たい空気感、西さんってこんな文体もあるんだ!

  •  ざらざらする、決して交じり合わないひとびと。
     落ち着かないというか、居心地が悪いというか、だけど、その、混じれないところを見ていると(読んでいると)どこかでほっとしているところもある。

     うーん。これまた時間おいて再読すると見方変わりそう。
     

  • 空気がひやりとする季節、川の近くの温泉宿での一夜を男女4人それぞれの目線で語る、ミステリーな一冊。

    冷たく妖しい物語に、思わず引き込まれました。

  • 4人+宿の人が語り口調で話してる文章。

    暗いけど、どうしてそうなったのかが最後まで読んだらわかる。

    暗くて、ねじれた人間の心。

    部分部分でひどいなぁと思うところがありました。

  • 眠れない夜に読んだらぞくり。

    白痴的美女というのか…少しだけ「桜の満開の森のした」をイメージした。

    なんとなく整形美女のハルナが一番怖い。

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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