白いしるし

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著者 : 西加奈子
  • 新潮社 (2010年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103070429

白いしるしの感想・レビュー・書評

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  • 最近読書に身が入らず、そのせいなのかこの作品のせいなのか遅々として進まなかったがやっと読了。

    正直重かった。
    登場人物の誰もがエキセントリックな恋愛をしていて読んでて辛い。辛い恋愛を描いた話はいくらでもあるけれどこの作品には共感できない。

    「サラバ!」がとってもよくて、西さんの世界観にもっと触れたくて読んではみたものの選択ミスだったかな。
    あ、でも「サラバ!」に繋がる部分は多かった。
    自分を剥き出しにして他人にさらしてぶつかっていく感じとか。

    フォロワーさんにお勧めされた作品もあるので、次回はそちらを・・・。

  • 失うと物理的に痛みを伴う。いや、失うと思うだけで。
    そういう恋の只中で、自分の痛みを感じるために
    思わず手にとってしまった一冊。

    このひとでなくてはならないし、愛されているのに
    手に入らない恋と。

    叶わなくてもいいから失えない恋の話。

    間島と夏目の恋は、間島にも何らかの痕を残して
    いるはずだ。

    苦しいが、失えばもっと苦しい、そういう渦中で
    女は意外と自分や相手のことや
    報われない恋だという事実を見抜いている。

    それでも…好きなことはどうしたって好きで。
    失った後にそれを希望に変えて祈れる夏目は
    十分にまだ若いのだ。

  • 初めて出来た恋人には髪を真っ青にされ、大人になってからも罵り合ってお別れするような恋愛ばかり繰り返してきた夏目。「真っ白な絵」を描く間島に会い、彼の絵に強烈に惹かれ、間島自身にも運命を感じてしまい…全てを持っていかれるような恋愛の怖さが生々しく描かれています。恋ゆえに「あかん人」になってしまう…角田光代さんの「愛がなんだ」がダメ男追っかけ恋愛本なら、こちらは面倒くさい男特集でしょう…間島も瀬田も、けして悪人じゃないのだけれど本気で彼らに惹かれた女は皆不幸…と言うのか。文庫版は可愛いにゃんこの後ろ姿と栗田有起さんの解説(男修行について)が良かったけど、本のイメージには単行本の表紙の方が合っているかと。

  • くせになる息苦しさ。

    主人公が好きになった人みたいに、丁寧に言葉を選んでひとつひとつ意味をきちんと込めて話す人を知っている。
    その人がありがとう、と言ったとき、この人はなんて誠実なのだろう、と思って涙が出たのを覚えている。
    その時の感覚がよみがえった。我ながら変で不思議なのだけど強く心を打たれる感動。

    白っていう表現が余りにもぴったりですごい。
    純粋で無垢で美しくて恐ろしくて、近付けるけどどうしても溶けあえなくて、小賢しいようで不器用で危なっかしくて責められなくて、代わりがきかなくて、大切。

    借りて読んだけどこれは買おうと思う。

  • *女32歳、独身、傷心を恐れて恋を遠ざけていた夏目。間島の絵を一目見た瞬間、心は波立ち、持っていかれてしまう。走り出した恋に夢中の夏目と裏腹に、けして彼女だけのものにならない間島―。ひりつく記憶が身体を貫く、超全身恋愛小説にて極上の失恋小説*
    お勧め本、ということで手に取りましたが・・・くどくどしさだけが鼻につき、私には合いませんでした。まずは関西弁がこてこて過ぎるし(今時自分のことを「うち」って連発する30代いないと思う)、会話内にいちいち「。」要る?ひたすら目障り。展開も貧相だし、誰にも共感出来ずに終了。なのに★5の人もいるから不思議・・・

  • 恋に溺れるのは愚かで醜い。なのにその快楽に抗えない。しょせん人間も野生動物でしかないのだな。
    でも辛い失恋は自分を見つめなおすチャンスで、人間に深みが出ると思う。この矛盾たるや。
    そんな強烈な迸る想いをストレートに綴った作品で、とても圧倒されました。
    いい大人の壊れそうな情動は気色悪いのに、西さんが描く人間たちの気色の悪さはそのままどこか愛おしい存在になります。
    すごい才能だと思います。

  • 初、西加奈子作品。

    正直、文章でなぞってあるだけの作品で、恋愛というのが機械的に感じた。
    特に、香織と彼氏の話より、瀬田の話にページを割きすぎだなと思った。

  • 隠しているつもりでも、何故か開けっ広げで有頂天の恋の始まり。這いつくばる大阪弁と、オシャマでハシャぐ様な感情表情が片腹を射抜く!…のも束の間、圧倒的なモノにさらわれて捕らわれて…そして急転直下の終焉。堕ちて…スクラップ一歩手前のポンコツ化も芸術家ならでは…かなぁ!?。直情さが物凄く刺さる♪

  •  すごくいいストーリーというわけでも、これというメッセージがあるわけでもなく、
    いいなあというシーンもない。
     最後のあたりは「え?なんだ、その展開は・・・」と盛り下がった。

     うまいとは思うのだけど。

  • アルバイトをしながら絵を描く夏目、個展で出会った間島さんのお話。

    この人の書くお話は、なんか『野生』って感じだ。うまく言えないけど。
    わりかし激しい内容で、でも受け入れやすいというか。

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