白いしるし

著者 :
  • 新潮社
3.34
  • (68)
  • (169)
  • (243)
  • (75)
  • (17)
本棚登録 : 1520
感想 : 271
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103070429

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いまいち掴みきれなくてもやもや。
    その人への好き嫌いがその人の作品への好き嫌いに反映される。芸術やアートが評価されるって、何を生み出したかより誰が生み出したに依存してるということなのかしら。
    でも突如として、そんなの関係なく全て持っていかれる恋愛があって、夏目にとっての間島、美登里さんにとっての瀬田、瀬田にとっての元彼女、間島にとっての種違いの彼女。うまくいくとは限らないのが恋愛ってこと?

  • 【あらすじ】
    女32歳、独身。誰かにのめりこんで傷つくことを恐れ、恋を遠ざけていた夏目。間島の絵を一目見た瞬間、心は波立ち、持っていかれてしまう。走り出した恋に夢中の夏目と裏腹に、けして彼女だけのものにならない間島。触れるたび、募る想いに痛みは増して、夏目は笑えなくなった──。恋の終わりを知ることは、人を強くしてくれるのだろうか? ひりつく記憶が身体を貫く、超全身恋愛小説。

    『彼には、誰にも立ち入らせない何かがあった。そのくせ簡単に他人の心に潜りこんでくる彼の無防備さが、私はやはり怖かった。』

    【個人的な感想】
    しっかり1文ずつ噛み締めながら読まないと感情?の表現がわかるようでわからない。
    私はこんなにも心を掻き乱される恋をしたことがないので、読んでいて不思議な作品でした。

  • 想像していたものとは違った。失恋小説を読みたい気分だったから読んでみた。

    短期間でもいくつか出来事があるのかなと思ったけど、おそらく数日間の話で
    もっと深く関わり合ったり何かしていてほしかったな、と願望です。

  • 2.0
    苦しいお話でした。
    読むのが辛かった、、、

  • *女32歳、独身、傷心を恐れて恋を遠ざけていた夏目。間島の絵を一目見た瞬間、心は波立ち、持っていかれてしまう。走り出した恋に夢中の夏目と裏腹に、けして彼女だけのものにならない間島―。ひりつく記憶が身体を貫く、超全身恋愛小説にて極上の失恋小説*
    お勧め本、ということで手に取りましたが・・・くどくどしさだけが鼻につき、私には合いませんでした。まずは関西弁がこてこて過ぎるし(今時自分のことを「うち」って連発する30代いないと思う)、会話内にいちいち「。」要る?ひたすら目障り。展開も貧相だし、誰にも共感出来ずに終了。なのに★5の人もいるから不思議・・・

  • 恋愛に生きるって、こんなに難しいのか
    私は誰かを好きでも 好きとしか考えられないし難しいことは考えない
    馬鹿で良かったような悪かったような

  • 西加奈子さんの漁港の肉子ちゃんが面白かったので読んでみた。恋愛小説が好きなので、中盤まではドキドキしながら一気に読めた。彼にどんどん引き込まれる独特な描写が良かった。ただ、終盤からが中途半端な感じが残念だった。(あの彼と血の繋がった恋人とは結局?)終わり方もあまり好きな感じじゃなかった。

  • 主人公の体臭が臭ってきそうなほどリアルで、でもアラサーの独身女性の寂しさを見た気がした

  • 主人公の友人瀬田が鍵を握りそうな雰囲気はそうでもなく。
    主人公の自己嫌悪が続くような内容で終わるのは個人的にはいや

    読みやすさは◎
    個人的なピークは間島氏と過ごす前後

  • 自分自身が、ここまで「恋だけにのめり込む」状態になったことがないため、あまり感情移入はできなかった。
    こんな恋愛をしたことがない自分は、幸せなんだろうか。むなしい人間なんだろうか。
    プライドもなにもかも捨てて、ただ彼にしがみつく塚本。
    いつ帰ってくるかわからない彼女を、何十匹の猫とともにひたすら待ち続ける瀬田。
    恋人がいるとわかりつつも、彼を引き留めつづけ、次第に笑顔を忘れてしまう主人公

    ラストシーンは、好きです。

著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

西加奈子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×