女龍王神功皇后 下巻

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103073062

感想・レビュー・書評

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  • 有名な歴史作家なので期待していたが、読み飛ばしてやっと終わった。読むのが苦痛だった。

    神功皇后が海の神の子という、キリスト教の処女懐胎のような設定。仲哀天皇のキャラクターがただのエロ親父で、ずる賢い参謀役がいる。ヤクザっぽい。そして皇后の懐刀になる武内宿禰には、本作では意外な裏設定がある。

    資料にもとづいた歴史小説を期待したのだが、古くさいファンタジーの域を出ないし、キャラクターの言動も幼稚すぎる。姫尊は駄々っ子だし、色気を感じない。

    荒れた海のシーンが頻出するが、描写が浅くて臨場感がない。やっつけ仕事で書いた感じが否めない。風俗とか西成とか薄汚れた世界を扱ってる人が書いたら、こうなるのか。

    淡々とした説明口調で、とくに心を掴むものはない。
    ただ閨のシーンだけ目立っているような三文小説。

    当時古代史ブームだったせいか、この程度の古代史小説でももてはやされたのだろうか、と思ってしまう,失礼ながら。

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著者プロフィール

1924-2003年。大阪市生まれ。同志社大学法学部卒。在学中に学徒動員で満洲に出征、ソ満国境で敗戦を迎える。日本へ帰国後、様々な職業を転々としたあと、59年に「近代説話」の同人となる。60年に『背徳のメス』で直木賞を受賞、金や権力に捉われた人間を描く社会派作家として活躍する。また古代史への関心も深く、80年には歴史小説の『天の川の太陽』で吉川英治文学賞を受賞する。84年からは直木賞の選考委員も務めた。91年紫綬褒章受章、92年菊池寛賞受賞。他の著書に『飛田ホテル』(ちくま文庫)。

「2018年 『西成山王ホテル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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