半所有者

著者 : 河野多惠子

• 新潮社 (2001年11月1日発売)

作品紹介・あらすじ

妻の遺体は誰のものか-究極の"愛の行為"を描く、戦慄の傑作短篇。

感想・レビュー・書評

[／まことさんの感想 · 2013年10月22日]

凝った作りの本だけれど内容は…。
愛情の行きつく先がこれは怖いかも。

ネクロフィリアと言えばそうなってしまうような夫婦愛の話でした。

[itomonaさんの感想 · 2013年9月1日]

『「みいら採り」猟奇譚』読了後、読んでみた。こちらの作品は短編であるし、書かれた時期もずいぶん隔たっているが、著者の描きたいものは共通している。愛する者と心身共に一体化する感覚を求めてやまない心。それは相手の死後も、その肉体がある限りおさまらない。”狂おしい”心情に共感することを読者に迫ってくる。

[葛葉さんの感想 · 2013年1月21日]

誰も、何物をも所有できない。

[へなこさんの感想 · 2012年12月25日]

装丁は美しいが
頁は山折りになっていて変わっている。
そんなアンバランスで奇妙な雰囲気。

頁数が、かなり少ないが
その中に詰め込まれているという感じが一切なく
色んなものが描かれている。

[stead-blueさんの感想 · 2010年8月19日]

内容より装丁に驚いた。頁が山折りなので、実質の頁数は厚さの半分ってことに！？こんだけ字が大きいのに…頁の端、山の部分には半分の蝶。思わずいちいち広げて中確認しちゃいましたよ；

中身は川端康成文学賞を受賞とのことですが…うーん、純文学（？）ってなんでやたらとエロを難しくこねくりまわすのかな、といつも思う。シンプルに言うとネクロフィリア・デビュー？
だろ、これ。ラストが息子に電話ってとこで終わるのがなんとも笑えた。愛といえば愛だし、陵辱といえば陵辱。

[dojiyasuさんの感想 · 2009年7月6日]

09/06/13　冊数かせぎの一冊。

[やみょさんの感想 · 2008年4月9日]

なかなかショッキングな内容。
読む方は覚悟してお読みください。

[ダフィさんの感想 · 2004年10月6日]

グロテスクで滑稽でかなしい葬送。こんな送りかた、わたしには絶対にできない。