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この作品からのみんなの引用
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私は、人間にとって本当の幸せは、光の下にいることではないと思う。その光を遠く見据えて、それに向かって懸命に走っている。無我夢中の時間の中にこそ、人生の充実があると思う。
― 382ページ -
確かに、技術力、勤勉さ、チームワークと、どれをとっても世界最高レベルの建築技術を持ち、ある程度成熟した社会システムの中で仕事ができる日本の状況は、私達日本人建築家の大きな強みである。
だが、そうした行き届きすぎた環境だからこそ、奪われる建築の可能性というのもあるのだ。
― 267ページ -
やりたいことを見つけたら、まずはそのアイディアを実現することだけを考える。現実問題としてどうか、というのはあとで考えればよい。
だから依頼を受けた敷地だけではなく、隣の敷地の建物まで設計して、模型をつくることもよくある。
― 241ページ
みんなの感想・レビュー・書評
建築家でありながら、安易に「快適な」住まい(例えば冬に温かく、夏に涼しい)をつくることに傾斜しすぎない、建物の先を見据えている人であることが良く伝わってくる。
独学で建築界に風穴を変えたということが専ら注目されるが、この人の「らしさ」は、建物を越え、設計を越え、しかも結構平気で「暮らし方」を半ば押し売りし、実際にクライアントを説き伏せて仕事をし続けてきたところにあるのだと思う。大変な人です。
建築家「安藤忠雄」の建築に対する生き様が赤裸々に書かれ、また人間「安藤忠雄」の人間味あふれる魅力が満載。
この人はお気に入りです。
ゲリラ集団であり続ける安藤忠雄の哲学と戦いの履歴。
頼まれてもいない隣の設計まで勝手にやってしまう、というところに、創造力、想像力のトレーニングのヒントを見る。
かっこいい表紙の写真はアラーキーによるもの。
かっこいい…。あまりの格好良さに
一気読みしてしまいました(*・・*)
ちょっと変わった正方形の装丁も惚れどころ(笑)
「怒っている」様子を
ドキュメンタリー番組とかで よく映像に残されいる安藤さんですが
この本では「怒っている自分」について
ちゃんと意味があることを教えてくれます。
「怒り」をエネルギーに変えて、ものを「つくる」こと。
怒ることは誰だってできるけれど
それを肯定的な生産に利用できるかは
「怒り主」の才なんだと思います。
私も良い「怒り」を自分の中に沸々とさせていたいです。
怒られたくないし、怒るのって時々面倒くさい
でもニコニコしているだけでは、やっぱり果しえない事がある。
一建築家の自伝を越えて、人は社会にどう関わって行くべきなのか、世の中をどう作って行くべきなのかを読者に問う。
建築家も芸術家の一種なんだろうなあとぼんやり思ってたけど、まあそれはそうなんやけど、絵画とか音楽みたいに基本的に個人で消費(?)するものとはまた違って、人間がそこに住んだり施設として利用したり、また人間が暮らす街の一部として建築が鎮座したりと、もう「消費されるもの」じゃない在り方の作品である建築というものは、おもしろ難しいなあと思った。
その建築はなんのためにあるのか、誰がどのように利用するのかってことを表現するって、理屈を立てて説明・説得するのがすごい難しそう。
ゲリラ的仕事のしかた、おもしろい。かくあるべき。全体で同じ方向見て、個人個人が高い意識持って。でも書いてあるとおり、大人数になりすぎると無理やなあ。
建築を育てるってことも興味深かった。
三仏寺投入堂、見てみたい。
安藤忠雄、初の自伝らしい。読みやすい。 アラーキーの写真含め、装丁も美しい。 『連戦連敗』が初級編ならこっちが入門編ってとこなんだろうが、完全に読む順番を間違えた。 この本の素晴らしいのは、安藤の駆け出し時代から初期の仕事にページを割いている点。 『連戦連敗』を読むと、安藤は世界を股にかけて巨大公共建築プロジェクトに携わる人という印象を受ける。 が、原点は一般住宅。しかも大阪の下... 続きを読む »
元気と勇気に溢れた一冊。 安藤さんの生き様が深く しっかりと刻み込まれた 建築家、安藤忠雄の自伝。 安藤さんご自身が相当な読書家の為、 やはり文体が整っていて美しく、 とても読み易い内容となっています。 この本を購入したのは、 ちょうどぼくが初めての個展を 開催した時で、当時も深く 感銘を受けた記憶があります。 今こうして読み返してみて、 自分がどれほど... 続きを読む »
購入:三木(2011.12.1)
瀬戸内国際芸術祭2010で直島の地中美術館に訪れてから安藤忠雄さんの建築に興味を持つようになりました。本を読むと作品を創る時にどんなこだわりを持って取り組んでいるかが理解でき、自分がなぜあの建築が気に入ったのかが納得できます。依頼内容と全く正反対の提案を返し、相手を説得、納得させてしまうという信念の強さとパワーに溢れた著者ですが、お客様の求めるものを提供するという顧客満足とまた違い、全く正反対の提案で新しい価値を提供するという顧客満足もプロだなと感じました。
「学生たちには、未来の可能性を伸ばし広げるために、自分のためだけに勉強出来る権利がある」 「国も文化も違い、思考回路の異なる人間と、つねに変化する状況の中で渡り合う経験こそが、彼らが自分ひとりでやっていく前に、私の事務所に身をおくことの最大の意義だと思うからだ」 「祖母の言葉:約束を守れ、時間を守れ、うそをつくな、言い訳をするな」 「モノづくりは根気のいる仕事であるが、モノに生命を与えるとい... 続きを読む »
同潤会青山アパートを表参道ヒルズに 建て替える際、人間同士の対話という当たり前の行為の積み重ねで設計を進めたと語り、自身は「長い接道面を持つ建築は、公共に対して責任がある」との主張を曲げなかったと言う。
土木屋である私は「コンクリートの成否は、人間関係の確かさにかかっていた。」と言い、現場の職人にもモノづくりとしてのプライド発揮を求める姿勢に感銘をうけた。
終章の「人生に“光”を求めるのなら、まず目の前の苦しい現実という“影”をしっかり見据え、それを乗り越えるべく、勇気をもって進んでいくことだ。」は座右の銘?にしておこう。
安藤さんの自伝「建築家 安藤忠雄」は
安藤さんの半生が描かれた至極の一冊ですが、
今回はこの「建築家 安藤忠雄」を通じて
"土木"と"建築"のデザインから考える
土木の将来を僕なりに創造してみたいと思います。
これを東大で読み終わったあとに、たまたま福武ホール行ったら、その日になんとUIA 2011で安藤忠雄の講演会があるということで行ってしまいました。
なかなかない偶然でしたが、安藤忠雄が主張する「ともに住む豊かさ」というのはとても共感。
とりわけ、あまりそれを体現できていない寮だからこそ、すごい共感できた。
安藤忠雄というと直島に行ったときにその建築に感動したのが最初。それがきっかけでこの本を手に取ったわけだが、当初はただ「かっこいい建築を作る人」という認識でしかなかった。
本書でその認識は全く甘かったということを気づかされたと同時に、自分の仕事に対する考え方を改めて考えさせられるきっかけになった。
一人の人間の人生をかいま見るというのは、何十冊のくだらない本よりも影響力がある。
この本は、少なくとも僕に取っては、そんな本だ。
これを読み終わってまず初めに思ったのは,
この先,第2,3の安藤忠雄はでてくるのだろうか,
ということ。
モノに恵まれた今の時代,はたして出てくるのでしょうか。
安藤忠雄氏が建築した建物巡りをしたくなった。
ゲリラの活動拠点
建築家を志すまで
旅/独学で学ぶ
建築の原点、住まい
都市に挑む建築
なぜコンクリートか
断崖の建築、限界への挑戦
継続の力、建築を育てる
大阪に育てられた建築家
グローバリズムの時代に
子供のための建築
環境の世紀に向かって
日本人のスピリット
光と影
安藤さんの本はこれまでに何度か読んだことがあって、
元ボクサーだの独学で建築の勉強をしただの
ユニークな人だなと前々から興味があった。
今回、初の自伝がでるというので、
本の分厚さにビビりながらも買ってみた。
安藤さんの建築に対する〝思い〟のようなものが
ひしひしと伝わってくる。
どんな仕事であれ、この〝思い〟をもって仕事に取り組むことは
大事だな、と刺激を受けた。
建築関係に進む人は必読なのでは!?
建築関係じゃないからわかんないけど。。
久々に読んだ骨太な本でした。
文句なしで星5つ!
文章と言葉に非常にインパクトがあり、読んでいて言葉が沁みる。筆者の仕事感や教育、都市・建物に関する考え方などが、力強く表現された書。
安藤忠雄に興味があって読んで見た。
名前は知っていたけど、実際本を読んでみてすごい人だと感じた。
考え、行動が。
口ばっかりの人の真逆な感じ。
ただ、あたしは設計を頼まないだろうな。
読み始めて、ビジネス書みたいな感じか?と思ったけど、他の本にありがちな自慢めいたものがなく、著者の考えていることが凄いよくわかったいい本だった。
文章もとてもうまい。
「60年代の終わりに、私は大阪の梅田に小さな事務所を開いた。
そして、建築という職業をもって社会の理不尽に抵抗していく、
私なりの闘いを始めた-。」
建築家と言えば一度は耳にしたことであろう、安藤忠雄の自伝です。
ある日の日経新聞の夕刊で「知的財産の総量はあらたな好奇心を生む」という彼の言葉に共感して以来好きになり、自伝を読んでみました。
経済的効率化が最優先となり、「住まう」ことの本質を見失いつつある昨今に対し、
安藤は「こだわり」を徹底的に貫いた建築物を数多く社会に輩出することで、
時代に挑戦し続けてきた。
クライアントの要望とぶつかることは毎回。
しかし彼は妥協せず、クライアントを巻き込んでいく。
その信念の強さは賛否両論でしょうが、私は大好きです。
自分の建築活動を「ゲリラ」と称する彼の活躍に、今後も着目したい。

経歴紹介に「プロボクサーの夢破れ、独学で建築の道を志した。」と必ず付くように、ボクサーと独学という野生味が独特ですね。建築で闘い続ける斬新な魅力でファンも多数。人生の不屈の経歴を裏づけに、建築制作も光...





