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- Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103096146
感想・レビュー・書評
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ルビコンを渡ったカエサルはあれよあれよとローマを制圧。
正直、著者のカエサル萌えがひどすぎる。批判されない完全無欠のスーパースターとして、カエサルを描くなら、小説でやってくれ。
カエサルの陰の部分を書かないおかげで、カエサル暗殺シーンが非常に薄っぺらい。シェークスピアによるフィクションなのはわかってるけど、名言「ブルータスよ、おまえもか」の暗殺シーンに期待したほどの感動・迫力はない。
この巻ではこのシーンこそ、一番力を入れるとこだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前巻ほどリアリティをもって書かれているわけではないけれど、当時の生活様式と歴史的な変遷を知るには良書だと思う。
第一回三頭政治が終わりを告げ、Caesarが独裁官になるところからスタートする。本書の中盤でCaesarが暗殺され、後継者のAugustusへとバトンを渡し、第二回三頭政治そして帝政ローマ帝国を誕生させるところまでが後半。
歴史的事実とそれに対する筆者の考察のバランスが良い。読み手を飽きさせない文章は流石です。