十字軍物語2

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著者 : 塩野七生
  • 新潮社 (2011年3月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103096344

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十字軍物語2の感想・レビュー・書評

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  • いよいよイスラムにサラディンが出てきてイェルサレムを奪還する。 この当主こそ理解力もあり、戦略も兼ね備えていた。 イスラム世界は、このサラディンを主導者として仰ぐ。

  • ただの通史ではなく、そこに生きた人々の心情まで描写する塩野七生さんの作品には歴史への愛情をいつも感じます。

    ローマ人の物語
    海の都の物語
    と並ぶヨーロッパ史3部作ですね。

  • 今回の主役達は聖堂騎士団と聖ヨハネ病院騎士団とヌラディンとサラディンとイスラエル王国の国王達。

    聖堂騎士団と言えば、以前「ダヴィンチ・コード」を読んだせいで妙に神秘的なイメージを持ちすぎていたが、かなり修正されることになった。
    聖ヨハネ病院騎士団については塩野七生氏の「ロードス島攻防記」以前の歴史として興味深かった。
    ヌラディンは初めて聞いた人物。本人としては不本意であろうが、サラディンが登場する地ならし的に歴史を構築した人物。
    サラディンは「ジハード」を初めて唱えてイスラム側をまとめ、聖地奪還をはたした人物だが、現代イスラムでは英雄なのだが、今なお迫害されがちなクルド族出身であることに驚いた。
    今回はひたすら守りに立つイスラエル王国の国王の中では、若干13歳で戴冠したライ王(ライ病のライって変換で出ない)ボードワン4世が重い病気の中、奇跡的な統治を行っているのが光る。

    聖ヨハネ病院騎士団の「クラク・ド・シュバリエ」(騎士達の城)の回廊のアーチに刻まれた言葉。
    「おまえが裕福な出であろうと、それはそれでよい。おまえが知力に恵まれていても、それはそれでけっこうだ。また、おまえが美貌に生まれたのならば、それもよし。
     だが、このうちの一つであろうとそれが原因となって、おまえが傲慢で尊大になるとしたら、問題は別になる。なぜなら、傲慢とその表れである尊大は、おまえ一人に限らずおまえが関係をもつ人のすべてを、損ない汚し卑俗化してしまうからである。」

  • ううむ。塩野婆さん、この巻は中盤以降、筆が走り過ぎているんじゃないの?
    繰り返しも多いし、文章もおかしなのが散見されるし(これは編集者の責任も大きいが)もしかして◯◯てきたのでは?
    ま、ともかく次巻はライオンハートが登場する。楽しみだ。

  • エルサレムを奪ったキリスト教諸国が守りに入るが敗れ去るのがこの二巻。それはイスラム側の反撃を意味し、対十字軍の英雄サラディンの登場を意味する。エルサレムを巡る戦いはここから一つの転換点を迎え、その遺恨が現代まで尾を引きずっている。

  • サラディン現る。圧倒的な軍略を持つ天才の前に十字軍は敗れ去る。こうして100年にわたる十字軍のイェルサレム統治は終焉を迎えるのだった。

  • 史実と異なるところや誇張はあるのだろうが、難病患者でもあったボードワン4世の奮闘に心を動かされた。

  • 塩野七生氏の良い所は、疑問をそのまま放置しないことだ。

    この第2巻は第二次十字軍と共に、十字軍と十字軍の間の時代を丁寧に描いている。

    中近東に築いた十字軍国家が如何に存続できたのか、華々しい戦闘の記録よりも、地道な努力に焦点を当てているのである。

    実に地味であるけれど、塩野氏は彼女の疑問を正直にぶつけ、面白くない話を実に面白く描いている。

    次のハイライトがサラディンである。

    サラディンの名前は誰でも聞いたことがあるであろう。

    イェルサレムを占領する時、篭城していた異教徒たちを殺害しなかったことで知られる、アラブの英雄である。

    だが、その裏にはバリアーノ・イベリンというキリスト教側の英雄の存在がいたのだ。

    そういう、歴史の表には出てこない人々も丁寧に描いている。

    塩野氏といえば、ローマ人の物語が有名であるが、途中でダレた感は否めない。

    このくらいの長さで収まるテーマのほうが彼女の長所が発揮できる。

    ISとの戦闘で注目されているシリア情勢を、過去の歴史に遡って理解するために必須の本である。

  • 長い。。。図書館から延滞の連絡が来てしまった。十字軍と言えばダヴィンチコードにチラッと出てきたテンプル騎士団。十字軍の存続に欠かせない存在だが、結構やんちゃな騎士団だったらしい。大人っぽいのは病院騎士団。休戦中は医療行為への従事が義務付けられ名家の子息しか入れなかったみたい。イェルサレムなど侵攻するまではイケイケで進めたけど、その後、その領地を守るのはかなり大変だったみたい。

  • 読書日:2014年2月12日-17日
    イスラム側にもキリスト教側にも何人も王や貴族達が入れ替わったが、最も印象に残ったのはBaudouin IVです。
    持病という点で可哀想だからか、感情移入が強かったです。
    死ぬ時の様子に至っては涙ぐみました。
    幼い頃から利発な王は、落馬しても怯まず敵陣に攻め入る姿は、国を治める責任の重さを久々に垣間見ました。

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十字軍物語2の作品紹介

第一次十字軍の奮闘により、聖地イェルサレムに打ち立てられた十字軍国家。だが、イスラム側に次々と現れる有能なリーダーたちによる猛反撃を前に、防衛の側に回ったキリスト教勢力は、苦境に立たされることになった。ヨーロッパから神聖ローマ帝国皇帝とフランス王が参戦した第二次十字軍は古都ダマスカスを攻めるも、なす術なく敗走。孤立した十字軍国家を束ねる若き癩王は、テンプル騎士団と聖ヨハネ騎士団の力を借りながら総力を結集し、ジハードを唱えるイスラムの英雄サラディンとの全面対決を迎えることになった-。

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