十字軍物語〈3〉

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著者 : 塩野七生
  • 新潮社 (2011年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (500ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103096351

十字軍物語〈3〉の感想・レビュー・書評

  • カトリック教会の権威を高め、神聖ローマ帝国皇帝の力を削ぎたいローマ法王の策略によって始まった聖地エルサレム回復を大義としたイスラム世界への侵略戦争である十字軍の二百年余の歴史を、塩野七生さんが、彼女らしい、自由なのに冷徹な考察と、情熱的なのに冷静かつ骨太な文体で再構成した通史。

    皇帝や王よりは下に位置する封建領主たちが、バラバラな指揮系統に苦労しながらもイェルサレム奪還とキリスト教連邦国家設立を果たした第一次十字軍(1096-1099)。

    神聖ローマ帝国皇帝やフランス王まで参戦したのに、勢いをつけ始めたイスラム世界を前に散々な結果に終わった第二次十字軍(1147-1148)。

    イスラム世界を統一しイェルサレムを奪い返したサラディンと、戦闘にかけては天才で獅子心王とまで呼ばれた英国王リチャード1世による、名将同士の全面対決となり、「花の第三次」と呼ばれた第三次十字軍(1188-1192)。

    キリスト教より国益優先の冷徹な通商国家ヴェネツィア共和国が、ライヴァルの海洋国家に溝をあけるために、ギリシア正教とはいえ同じキリスト教国であるビザンチン帝国の首都コンスタンティノープルを攻略して終わった第四次十字軍(1202-1204)。

    第一次十字軍以降現地に定住しイスラム世界との共存に慣れきったキリスト教徒たちが、ローマ法王の命令で不本意ながら実施して失敗した第五次十字軍(1218-1221)。

    宗教的な頑迷からは自由だった神聖ローマ帝国皇帝フリードリッヒ二世が、一度も戦わずにイスラム側との外交交渉だけで平和裡にイェルサレムの譲渡を勝ち取りながら、キリスト教世界から断罪された第六次十字軍(1228-1229)。

    (あくまでローマ法王目線で)理想的なキリスト教徒のフランス王ルイ9世が率いながら、王以下全員がイスラムの捕虜なるという失態に終わった第七次十字軍(1248-1254)。

    懲りないルイ9世が実施してまたも失敗した第八次十字軍と、イスラム側に台頭したマメルーク朝によるキリスト教徒一掃作戦によって中近東のキリスト教国の滅亡に終わったその後(1258-1291)。

    それぞれの遠征の一部始終がコンパクトにわかりやすく、しかも、あらゆるタイプの生身の人間たちの人生として活き活きと描写されており、高校の世界史の授業で年号と一部の単語だけを覚えさせられた単調さはどこへやら。とても面白いです。

    何よりこのシリーズが魅力的なのは、日本人にとっては、これまでバラバラな点でしか捉えられなかった各十字軍を、時間的には一連の流れとしての線、空間的は面として繋げることに成功し、しかも、新たな視点を組み込んで記述してることだと思います。

    各十字軍遠征の間の空白期を異教徒に囲まれた現地のキリスト教徒たちはどうやって耐えたのか。
    迎え撃つイスラム教国側の時々の事情。
    敵であったはずのキリスト教徒とイスラム教徒が成していた交流と共存による高い利益。
    ローマ法王的には敬虔な行為でないながらも、結果的には十字軍を支えることになった、地中海の制海権を握り続けたイタリア海洋国家の策略と合理的な姿。
    十字軍の主戦力であり続けた各宗教騎士団の事情とそれぞれの末路。
    そして、ローマ法王の権威を高めるために始めた十字軍が、結果的にはローマ法王の権威の極度の失墜に繋がったことなど。

    キリスト教徒でもイスラム教徒でもなく、考察力と完結なのに有機的な書きぶりに定評のある塩野さんが、両者の資料を読み込み、十字軍や西欧・イスラム世界双方への知識が少ない日本人に向けて、日本人にもわかる例を挙げて説明してくれています。

    十字軍はなくなっても、「聖戦」は「正戦」にとって代わられて現代も残っている、という塩野さんの指摘は鋭いです。... 続きを読む

  • この巻は十字軍の華である第三次十字軍。

    獅子心王リチャードとサラディンの戦い。

    例によって男の好みにはウルサイ塩野七生氏が思いっきり二人に入れ込んで書いているのが面白い。

    十字軍は8次まであったのだが、次に彼女が入れ込んで書いたのが第6次十字軍。

    この回の対象はフリードリッヒ2世。

    彼は戦わずしてイェルサレムの領有権を勝ち取るのであるが、イスラム側と妥協した点でキリスト教側の評判が悪い。

    その彼を、塩野女史は好意を込めて描くところが微笑ましい。

    ・・・・・・っで、いったい宗教とは何か?

    一神教同士がお互い自分の神以外認めず、血を流し合う。

    でも、それに何の意味があるのだろうか。

    結局のところイェルサレムは宗教上の聖地であって、戦略的にも、商業的にも、農業的にも何の価値もない。

    それをお互いの意地の張り合いだけで、何万という死者を出す結果となった。

    それが無意味だということに気付いたのが、サラディン、リチャード、フリードリッヒ。

    なにも所有しなくても、お互い巡礼できればイイじゃん。

    こういう柔軟な考えが出来たのは、キリスト側ではなくイスラム側であったのが興味深い。

    最後に塩野氏は過去の十字軍による「聖戦」は終わったけれど、宗教の名前の下ではなく「正戦」という正義の戦争をいまだに人類は繰り返していることを指摘。

    この指摘はかなりスルドイ。

  • 八次に及ぶ十字軍派遣の背景には、象徴的な二つの出来事に挟まれた200年の間、キリスト教と欧州に形成されつつあった大国間の覇権争いがあったと考えれば良いのだろうか。
    1077年ローマ法王の前に神聖ローマ帝国皇帝が跪かされたカノッサの屈辱、その後に法王の絶大な権力のもとに始まった第一次十字軍、1270年にチェニジアで無残な終わり方をした第八次のあと、余波に引きずられるように起こったフランス王によるローマ法王のアビニョンでの拉致が始まる1306年とともにカトリック教会と法王の権威は失墜したとある

    多数の才人に恵まれ、聖都奪還を果たしイェルサレム王国を樹立した成果絶大なる第一次、
    為す術もなくあっという間に敗退した第二次、
    リチャード獅子心王とサラディンの間で争われた花の第三次、
    コンスタンティノープルを陥落させた第四次、
    エジプトを攻めた第五次、
    二度破門されながらも、戦闘ではなく外交でイェルサレムを奪還したフリードリッヒ二世の第六次、
    フランス王ルイ9世が軍もろとも捕虜になった屈辱の第七次、
    雪辱を果たそうと再度ルイ9世が臨むも、チェニジアでの落命とともに終わる第8次、

    とその成り立ち、攻め方、派遣先まで、その時の情勢によって様々な在り方を見せた十字軍の歴史は、宗教の意義と権力者たちのせめぎ合いに振り回されてきたことがよく分かる。

    塩野氏の筆致は相変わらず心地よく、特に魅力的な人物に焦点を当てた時に輝き出す。
    第一次に活躍したタンクレディから始まり、リチャード獅子心王、フリードリッヒ二世と惹きつけられる人物たちが続々と現れる。
    これが次作の「フリードリッヒ二世の生涯」を書こうとする意欲に繋がったと言うのは、妙に納得感があるところ。

    十字軍の歴史で忘れてはならないのは、個性的な騎士団たちでもあるだろう。
    打倒イスラムとしてだけ存在意義を持っていたテンプル騎士団(聖堂騎士団)は、十字軍の歴史とともに劇的に幕を下ろす。
    元々は医療活動を目的としていたヨハネ騎士団(病院騎士団)は、十字軍終了後もロードス騎士団、マルタ騎士団として地中海の歴史の中で強烈な存在感を示し続ける。
    個性的でかつ存在意義に忠実な動きを見せ続けた彼等騎士団の存在が、かくも永きに渡る十字軍の歴史を成り立たせてきたことは間違いない。

    中世において特異な航跡を残す十字軍、今まで高校時代の世界史で表面的に知っていただけだったが、改めて歴史を通してみることで宗教が及ぼす影響を思い知った感がある。

  • 第3回は英国・リチャード獅子心王vsサラディン・アラディール兄弟の闘いと一方での紳士的な対談・そして信頼関係、第4回はヴェネツィア元首ダンドロとフランスの諸侯たちがなぜビザンチン帝国を攻撃したのか、第5回はイスラムのスルタン・アル・カミーユ(アラディールの長男)と聖フランチェスコの出会い、第6回はフリードリッヒ3世など印象に残る場面が多くあります。歴史上は一括して「十字軍が失敗した」と言われますが当然のことながら、各8回毎にドラマがあり、英雄がいます。暗黒の時代ですが、塩野氏は今回も上記の魅力的な英雄たちを描いています。

  • 十字軍のハイライト第三次から最後まで。
    塩野氏の十字軍的「萌え」ポイントが非常に明快で(笑)面白い。

  • 塩野七生の十字軍シリーズの最終章。
    主役はリチャード獅子心王!
    第三回十字軍を率い、サラディンを幾度も破った十字軍史上最高のヒーロー、イングランド王リチャード一世の活躍と、それがもたらしたパレスチナ状勢の変動。
    そして第四回から第八回までの残りの十字軍の歴史。
    ローマ法王の絶頂期を極め、「法王は太陽、皇帝は月」と豪語したインノケンティウス三世。
    したたかなヴェネツィア共和国。
    第三の騎士団として登場したドイツ騎士団(チュートン騎士団)。
    サラディンの甥で、その遺志を継ぐアイユーブ朝スルタン、アル・カミール。
    第六次十字軍を率い、名将でありながら戦わずに勝利した神聖ローマ皇帝、フリードリッヒ二世。
    二度も十字軍を率いて敗北しながらも、信仰心の篤さで聖者に列せられた聖王ルイ(フランス王ルイ九世)。
    制海権を握るイタリア諸都市の海軍。
    アッコン陥落(1291年)による十字軍運動の終了と、十字軍が欧州と中東にもたらした影響とは?

    「長期にわたって展開された戦争の歴史とは、戦闘の連続のみで成る物語ではない。たびたびの共生の試みと、そのたびに起こる破綻と、それでもなおそこに生きようとした人々の物語でもあるのである。」

    ニン、トン♪

  • 非常に、おもしろかった。獅子心王リチャードとサラディンの第三次十字軍、イェルサレムまで、もうちょいだったのに…。ビザンチン帝国を滅ぼした第四次十字軍、キリスト教同士の争いで得したのはヴェネチアだった。法王代理に振り回され、やるだけ無駄だった第五次十字軍。したたかで、親イスラム派?のフリードリッヒに、率いられた第六次十字軍は、講和でイエルサレムを取り戻した。キリスト教の優等生のフランス王ルイは、第七次十字軍で「元奴隷」(マムルーク)の兵士に惨敗した。第八次十字軍では、再びルイが率いたが、遠征先で死亡…。最後はマムルーク朝の攻撃で、キリスト教側は、パレスティーナから一掃される。宗教のためとはいえ、これだけ長い間戦争するとは、いやはやである。

    【気になる言葉たち】
    ・君主は、無思慮で自己抑制に欠けるよりも、思慮分別と中庸に長じているほうがよい。
    ・当初立てた計画を忠実に実行するだけならば、特別な才能は要しない。だが、想定していなかった事態に直面させられたときでもそれを十二分に活用するには、特別な才能が必要になる。
    ・勝つたか敗れたか、よりも、どのようにして勝ったのか、また敗れた場合でも、どのように敗れたのか、のほうが重要になるのと同じだ。
    ・外交上の接触も建物と同じで、最初の基盤造りから慎重に始めないと、途中で崩れてしまうものである。
    ・情報とは、その重要性を認識した者にしか、正しく伝わらないものである。
    ・戦争は、指揮系統が一本化していなければ勝てない。なぜなら、その進行中に各部門で、無用なエネルギ―が消費されてしまうからだ。
    ・外交の担当者には、内政を担当する者以上の賢明さが求められててくる。悪質さ、悪辣、と言ってもよいくらいの知カ(インテリジェンス)ガ求められるのである。
    ・「現実主義者が誤りを犯すのは、相手も同じように現実的に考えて愚かな行動には出ないだろう、と思いこんだときである。

  • イギリス王リチャードとイスラムのスルタン王サラディンの一騎打ちとなった。 中世の騎士道とイスラム教のアッラーの神の献げでの宗教戦争である。 しかし、十字軍の歴史はまだまだ第三次十字軍でこれからも十字軍の遠征が続く。

  • 花の第3次十字軍から始まります。
    リチャード獅子心王VSサラディンはには血が沸き立つような興奮を覚えます。
    しかし、その後の十字軍にはリチャード獅子心王ほど面白い人物が居ないせいか、読むスピードが落ちます。
    ヴェネチア主導で聖地奪還とは程遠くなってしまった第4次十字軍。
    やるだけ無駄だった第5次十字軍。
    話し合いでイェルサレム奪還の目的は果たしたものの、戦いをしなかった為に評価されなかった第6次十字軍。
    宗教的には理想的だったにもかかわらず、失敗どころが返って十字軍国家の滅亡を早めてしまった第7次・第8次十字軍。
    第5次十字軍の章を読んでいるあたりから思いましたが、聖地奪還の為の十字軍の筈が、聖戦のための十字軍という感じに手段が目的化している傾向にあります。特に聖職者にその傾向が強い感じです。
    聖地奪還という目的を果たしたのに評価されないフリードリッヒ2世と無残な失敗に終わったのに聖人に列せられたルイ9世。そして宗教的に忠実に聖地を守ってきたテンプル騎士団の運命を見ると、皮肉どころか一種の悲惨さを感じます。

    クレメンス5世と美男王は聖地に散った2万人のテンプル騎士団に祟られたんじゃないかと思います。

  • ただの通史ではなく、そこに生きた人々の心情まで描写する塩野七生さんの作品には歴史への愛情をいつも感じます。

    ローマ人の物語
    海の都の物語
    と並ぶヨーロッパ史3部作ですね。

  • フリードリッヒに優しい筆使い。
    フランス王には一転厳しい。
    法王に対しては微妙に押さえて書いている感じ。

  • 十字軍の最後。華の第三次から十字軍の滅亡までを微に入り際にわたり書き記してくれている。非常に勉強になります。

  • 長かった。約200年かけて8回に渡る十字軍遠征だったが結局はイスラム教のスルタンに破れてしまった。その間、一回目の十字軍遠征で獲得した領地に代々すみ続けたキリスト教徒もいたみたい。今回は勉強になったな。長かったけど。。

  • 十字軍の終焉。戦いの始まりは面白いが、終わる時はいつも物悲しい。十字軍騎士団の終わり方にはキリスト教というものに対して否定的な感情しか持てない。

  • 十字軍物語2を読んでから2年以上手をつけなかったのだが、フリードリッヒ2世を読んだのをきっかけにページを開いた。ここのヒーローは、もちろんリチャード獅子心王ですね。政治家として、人間として、フリードリッヒは凄いし天才だが、こと十字軍の指揮官としてはリチャードは双璧をなしますね。ボクにとってLionheartはSMAPではなくリチャードです。

  • ボロをまとって降りしきる雪の中三日三晩許しを請い続けろ!と思って破門したのに、温泉につかりながら反論してくるとは何事か?!とフリードリヒ二世を二回立て続けに破門したグレゴリウスさんに微笑を禁じ得ませんでした。新刊のフリードリヒ本を読むのが楽しみです。
    聖堂騎士団の最後はあんまりだった。塩野さんが「神様はいたんだ」と思うほどに。これからは「イケメンは性格もいい」神話に疑いの目を差し挟んでいきたい。
    第四次十字軍がコンスタンティノープルを攻めたことは、人として失ってはいけない「何か」を損ねる行為だったと思えてならない。

  • 読書日:2014年10日-24日
    十字軍国家が消滅した後の当時のFrance王のテンプル騎士団に対する処遇に苛立ちました。
    彼等のお陰で中近東のキリスト教都市は存続がなっていたのに余りにも酷いとしか言いようがありません。
    第7次と8次十字軍が惨敗したのは貴方の祖父の行動責任なのに。

    時代を遡ってRichard王の時代が両教徒の共生が巧く行っていたと感じました。

  • いきなり分厚くなった第3巻。いやあ、読み応えがありました。獅子心王リチャードと花の第3次は、さすがに面白い。全巻の中でも白眉か。また、戦闘こそしなかったものの、神聖ローマ帝国皇帝フリードリッヒ率いる第6次も面白い。この2人では、より中世的なのがリチャード、一方のフリードリッヒはぐっと近代的でさえある。いずれも名君の両極にあるといっていいだろう。それに引き換え、なんとも惨めな(当人は気づいていないようだが)フランス王のルイ。聖堂騎士団の最後は、アッコンでは壮絶、帰り着いたフランスではなんとも哀れだ。

  • リチャード獅子心王を筆頭にした華やかな顔ぶれの第三次十字軍からたった一月も持たなかった最後の第八次十字軍までの戦いと取り残されたオリエント側に位置するキリスト教徒の都市の最期まで。
    十字軍後のアッコンの攻防戦からアッコン撤退後の宗教騎士団の行く末。
    この二つの出来事が書かれています。
    アッコンの攻防戦と聖堂騎士団の最期が読んでいて辛かったです。

    一神教の『神』とは一体何なのだろうか、と考えさせられてしまう最終巻でした。

  • 十字軍後半戦。リチャード獅子心王はホントに強かったのですな。どうも、少女漫画経由の情報が多くて実像が掴みにくかった。

  • 惰性で行われた第三次十字軍以降の話しなので、ドラマチックさはほぼ皆無。第四次については、以前に出版した本を見てね、では、金返せと言いたくなったが、図書館で借りてたから、よしとしよう(;´Д`A

  • かれこれ1000年争いが絶えませんね。。。

  • 花の第三次十字軍から第八次十字軍までを描いた完結巻です。第三次十字軍の『サラディンVS獅子心王リチャード』の戦いは読み応えがありました。やはり「塩野さんが一流と認めた男たち」の戦いの描写は、躍動感があって読んでいておもしろいし、こちらも引き込まれていきます。ですが「十字軍物語」ではそのような武将はあまり輩出されなかった印象。なので今までの塩野さんの本の中では、残念ながらなかなか読み進めづらかったかな。
    結局十字軍は第ハ次まで続き、一時期はイェルサレムを奪還するも長続きせず、再びイスラム教勢力下に。そしてイタリア海洋国家の繁栄、フランスの中央集権化、モンゴル軍台頭の中、ローマ法王の権力は失堕へ。中世の時代は終わりを告げ、ルネッサンスの時代へと移って行くこととなる。当たり前だけど、歴史は繋がっているんですね。

  • 第3次十字軍から最後の8次までの1188年から1300年までの約百年のエルサレムの攻防戦。 3時の獅子心王リチャードから最後のルイ9世の7次までがメインで行われた十字軍。ただ、現地と彼方後方にいる人たちの思いの違いが大きく描かれそれが原動力で戦闘に。
    十字軍の行われたこの期間は法王の力が絶頂期であったころで収束したのが有名なアビニョンの捕囚となって法王がフランスに捕われて法王の権力が落ち終わる。
    ただ、十字軍の思いも盲目的なイスラムとの共生が考えられない人によって行われると侵略行為にかならない。一方最後に起きたマルメーク王朝も同様で、キリスト教徒はこの地から追い出すことがジハードであるとしてために十字軍国家が全滅。しかしその後にまたイタリア海洋国家とイスラム商人との通商は始まる。宗教は人それぞれの思いの中に有るときは問題ないがそれを人に強制を始めると問題だ。今のイスラエル地方はまさにそれである。
    ウ〜〜ん、考えさせるね。共存は出来ないものか。

  • 出来事としては小さな小さな話。
    直接的に世界史に大きな出来事ではないが、ヨーロッパ世界が目を開かされたという意味では大きな出来事。それ故に、話としは点の域を出ず、面白くはない。

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十字軍物語〈3〉の作品紹介

サラディンによって聖地イェルサレムを追われた危機から、ヨーロッパからは十字軍が陸続と起こった。「獅子心王」の異名をとったリチャード一世。十字軍を契機に飛躍するヴェネツィア。巧みな外交戦術で聖地を一時的に回復したフリードリッヒ二世。二度の十字軍を率い、「聖人」と崇められたルイ九世。しかし、各国の王の参戦もむなしく、最後の牙城アッコンが陥落すると、二百年に及ぶ十字軍遠征に終止符が打たれることとなった-。中世最大の事件がその後の時代にもたらしたものとは何か、そして真の勝者は誰か。歴史に敢然と問いを突きつける、堂々のシリーズ完結編。

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