- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103100713
作品紹介・あらすじ
私となんの関係もないあなたを、私は殺したい。ブログで、書評で、注目度No.1の新鋭、最新作品集。
感想・レビュー・書評
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どちらの作品も病んでましたよねー笑
読んだ本なので「うんうん!!」と頷きながら、shintak5555さんの感想を読んでましたー!!どちらの作品も病んでましたよねー笑
読んだ本なので「うんうん!!」と頷きながら、shintak5555さんの感想を読んでましたー!!2021/12/24 -
ほくほくあーちゃんさんが読まれていたので手に取った訳です。笑
初期作品の方がこの作者の原点が溢れていますね。
世の中の常識だと考えられている...ほくほくあーちゃんさんが読まれていたので手に取った訳です。笑
初期作品の方がこの作者の原点が溢れていますね。
世の中の常識だと考えられていることをホントにそうなの? という感じで。
強く感じるのは、性に対して男性が能動、女性が受動というのは正しいの?ホント?
というテーマですね。
タダイマなんとかも読む予定です。笑2021/12/24 -
初期作品は本当に原点に溢れてますね!!
独特過ぎて、理解が追い付かないときもありますけどー笑
同じ本を読んでると嬉しいですねー(*´ω`*)初期作品は本当に原点に溢れてますね!!
独特過ぎて、理解が追い付かないときもありますけどー笑
同じ本を読んでると嬉しいですねー(*´ω`*)2021/12/24
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病んでる女の子話でしたー。
読んでる最中は、こっちまで少し病んじゃうくらいー。
ひかりのあしおと
ピジイテチンノンヨチイクン。呪文の言葉。
ギンイロノウタ
ステッキを使って、銀色の扉を開けるんだー!!
2つのお話が入ってたけど、どちらもヤミヤミー笑
考え方が偏り過ぎてる女の子たちで、
まぁー全く共感はできませんー笑
でも、このブッ飛んでる病み加減が、
私には中毒なんだろぅなぁー。 -
自己保身にまみれた親、大人、人間社会からの疎外、虐待。「ひかりのあしおと」「ギンイロノウタ」の2編とも壮絶な物語だ。
そこには自我の問題、自分と何か?という問題が密接に絡んでいる。純粋な自我ではこの世は生きられないのだ。いわゆる普通に生きるということが難しい人にとって、「適応」はとてつもない「もがき」が必要とされる。もがいても報われるとは限らない。しかし、避けては通れない。
物語では、最後にどちらも「扉」は開かれる。その先は、茨の道かもしれないけれど。 -
表題と「ひかりのあしおと」の二編。
アカオさんという表現には心底びっくりした。これ以上のぴったりな表現ってないと思う。覚えがあるだけに怖い。
どちらの話も最後までニコリとも出来ない話だが、私にとってはこの本、変な母親によって育てられた子の行く末…みたいな気がして気が気じゃなかった。やがて母と娘の立場が逆転する。我が身を化け物と位置づけながら…。寝付くのにとても時間がかかった一冊。 -
久しぶりに読み進めるのが辛い本だった。
でも、読み進めなきゃならない気持ちにさせられる。
ちょっと怖いぐらい。
短編二つとも、「何か」に怯えそこから狂気に向かう少女が主人公。
最後には救われたように描かれているけれど、私にはとてもそうは思えなかった…
でも、別の作品も読んでみたい。 -
「ひかりのあしおと」「ギンイロノウタ」の二話。どちらも世界からはじき出されてしまっている女の子が主人公で、この女の子たちが生きるために自分をゆがませていく過程が凄まじい。
特に「ギンイロノウタ」は小さな声で始まった禍々しい祈りがエンディングに向かって何もかもを覆い尽くしていくような迫力があり、出色の出来だと思う。ちょっと急いで書いてますねっていう箇所がなくもないのだけれど、こってり描写されたら耐えられなくて読み続けられなさそうだから、この分量で助かったような感じもある。
「ひかりおのあしおと」の自意識ゼロ系男子の蛍は、読み終わってみるとほとんど聖人みたいな存在だった。聖人に体を張ってもらえなければ終了だった女の子の話。なんでこんな辛い話を書くんだろうなあ。-
「なんでこんな辛い話を書くんだろうなあ。」
表紙のインパクトに惹かれているのですが、、、最近辛い話は敬遠気味。
逃げずに何かを掴んで欲しいと...「なんでこんな辛い話を書くんだろうなあ。」
表紙のインパクトに惹かれているのですが、、、最近辛い話は敬遠気味。
逃げずに何かを掴んで欲しいと思われている感じなのでしょうか?2012/09/18 -
nyancomaruさん
ポジティブな要素は全然なくて、日にあたれない植物がどんどんねじれていくようなお話です。元気づけられるような本ではな...nyancomaruさん
ポジティブな要素は全然なくて、日にあたれない植物がどんどんねじれていくようなお話です。元気づけられるような本ではないように思います。2012/09/18 -
2012/09/20
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村田沙耶香先生の小説は「コンビニ人間」から始まり5冊目の読了です。何冊か読んでいると、「コンビニ人間」は「まとも」で理解しやすい作品だったなあ…と感じます。村田先生の小説を初めて読む人は「コンビニ人間」からぜひ、どうぞ。
こちらは「ひかりのあしおと」と「ギンイロノウタ」の二部作。どちらも毒親持ちの主人公ですね。常人には理解できない作品かも知れません。一言で言うと狂気です。私もなんだかよくわからないですが、いつもながら村田沙耶香ワールドすごいなあと思います。話の展開もそうですが、よくそんな表現が思いつくなあって。「ギンイロノウタ」の中の、「青い天井にこんなにしっかりと塞がれているのに、なぜここを「外」と呼ぶのか、私には理解できなかった」という一文がとりわけ好きです。どうしてこんなことを思いつくことが出来るのか…先生の頭の中はどうなっているんでしょうか?知りたくて、先生の小説を全て読んでみたいです。 -
面白いけど怖い。
思春期の危うさを凝縮している感じ。
「しろい街の、その骨の体温の」と似ているけど、
しろい〜 はまだ救いがあったけど、
こちらは救いがない。
とにかく怖い。
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「ひかりのあしおと」神経症的な、『世にも奇妙な物語』的な話。自分を襲おうとする光の人影のきっかけがただの悪戯だった事が判明した後もそれから逃れられず、光の人影という怪物を造り出したのは自分自身だと思っていたら、実は光の人影は自分を救おうとしていて、怪物は自分自身だったというどんでん返し。
「ギンイロノウタ」関心を持たれず、何も出来ない駄目な子供と貶められ、萎縮して育った主人公の生き延びていこうとするもがき、って感じで読んでたんだけど、“私が選ばれた人間だからだ”と何かに目覚めたみたいな展開はよく分からず。
『タダイマトビラ』と立て続けに読んでいて、三編の主人公は何れも家庭環境に問題があって、ともすればそこに帰着してしまうようにも見えるのだけれど、或いは上手く作動せず、統御できず、不具合を抱える「自分」というシステムへの異和感、異物感というようなものに彼女達は苦しみもがいているようにも感じられる。