タダイマトビラ

著者 :
  • 新潮社
2.92
  • (12)
  • (35)
  • (76)
  • (42)
  • (16)
本棚登録 : 483
感想 : 96
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103100720

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 村田沙耶香さんの作品は好きですが、これはなんたかイマイチでした。
    どちらかというと、大人が主人公の話の方が好みです

  • 終わり方がファンタジーでびっくりした。

  • 私達は、もしかしたら蟻

  • 前半は面白かった。
    自分も機能不全家族で育ち、小学生の頃から家を出ることを目標にしてきたので恵奈の本当の家を求める気持ちが理解できる。

    啓太の、自分達は家族で失敗するっていう言葉もよく考えたことなのでしっくりきた。
    今自分は家族を作ったけど、自分にはうまく作れないんじゃないかって心配したこともあるから。

    後半の、家族なんて概念の前に帰ろうっていうあたりからちょっとよくわかんないなと思ってしまった。

    瑞希や渚さんもなんか闇がありそうで、掘り下げてほしかった。

  • 最初から最後までいっきに読んだ。 恵奈の境遇には1ミリもかするところがないはずなのに、いちいち言葉がすとんとおちてきてそれが気持ちよくもあり気持ち悪くもあり…… という新感覚。 「家族というのは脳でできた精神的建築物」。 すごく気に入ったし、よくわかる。 今のところ自分が別の家族をもつ予定はないけど、いつかそうなりたいなと思える人はいて、私は前向きに考えてるけどこの作品に照らすとちょっと怖い気もしてきた。 自分の意志で選べる家族って、また意味合い変わってくるし。


  • 結婚するのが怖くなりました。笑

    気持ち悪い、わからない、という感想も多いようですが
    わたしはとても引き込まれてしまいました。

    自分の子供には自然と愛情を抱けるものかと思っていたけれど
    虐待などが絶えない世の中、必ずしもそうではないのはわかります。

    もし自分の子供を愛せなかったら
    それは親として日々苦しいし、
    愛されない環境にいる子供も同じように苦しい。

    「家族欲」なんて考えたことなかったけれど
    なるほどなあと思いました。

    個人的な感想ですが
    本当の家族を求めて欲求を処理する恵奈よりも、
    恵奈が「病気」になってからの両親と弟の方がだいぶ気持ち悪かったです。

    家族に限らず、友達でも、恋人でも、上司と部下でも、
    どんな人間関係も「欲」のもとに成り立ってるのかなあと思うと
    若干の人間不信になりそうです。笑

    お互い素のままで接することのできる相手がいるならば
    それはほんとうに幸せなことなんじゃないかなあと思いました。

  • 私には理解できなかった。
    最後まで読んだけど、なんだか気持ち悪い。

  • んー、私にはちょっと難解でした。

  • ありふれた設定

  • 実子姉弟を無条件に愛せず義務は果たし豪快を装う母親のもと、切実な家族欲を風を孕ませ擬人化したカーテンに包まる事で満たす姉。高二で大学生と夏休み同棲を始めるも彼の家族欲に冷静になる温度差。不意にストンと普通から外れ、異星人を見るように周囲の世界を観察し、皆が演じる常識的な家族システムが揺らぐ。説得力。

全96件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

村田沙耶香(むらた・さやか)
1979年千葉県生れ。玉川大学文学部卒業。2003年『授乳』で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)を受賞しデビュー。09年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、16年「コンビニ人間」で芥川賞を受賞。その他の作品に『殺人出産』、『消滅世界』、『地球星人』、『丸の内魔法少女ミラクリーナ』などがある。

「2021年 『変半身(かわりみ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

村田沙耶香の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×