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著者 :
  • 新潮社
4.20
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本棚登録 : 22
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103112167

感想・レビュー・書評

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  • 超超ベテラン作家の作品に私が「文章がうまい」というのもあまりにも生意気だが、「読ませる」(というのも生意気だが)。内容はもちろん興味深いのだが、それだけではない。文章の力。
    美しい。端正だ。
    最近では珍しく3冊並行で読んでいたのだが、抜きん出て格調があって、途中からこれだけを読み続けた。
    あまりにもご本人のキャラが立ちすぎて、なんか作家ということを忘れてしまうのだ(さすがに忘れはしない…)。
    若い時に、「田村俊子」「かの子繚乱」「美は乱調にあり」「遠い声」等の評伝を読んだのが初めてだったのだが、その時も瀬戸内寂聴さんってこういうのも書く人だったんだと、その時はその時で生意気にも感動したのだった。
    100歳を目前に今もご活躍ってことは、ずーっとご活躍だったってことで、すごい方だなぁと思う。

著者プロフィール

1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。63年『夏の終り』で女流文学賞、92年『花に問え』で谷崎純一郎賞、11年『風景』で泉鏡花賞を受賞。2006年、文化勲章を受章。2021年11月、逝去。

「2022年 『瀬戸内寂聴 初期自選エッセイ 美麗ケース入りセット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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