樹の鏡、草原の鏡

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103129028

感想・レビュー・書評

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  • 文章に『詩』がある。
    5年後、もう少し成長した状態で読みたい本。
    現在の段階で正直、わからないことが多数。

    以下引用

    あの時私の意識がはたらかなかったのではなく、意識は意識それ自体を越える大いなるものにとらえられていたのであろう

    私達はともすると記憶や知識の範囲でその行為を意味づけようとしがちなのではないか。ほんとうは聴くということはそうしたことを越える行為であるはずである。それは音の内に在るということで音そのものと化すことなのだろう

    私には、音楽のよろこびというものは究極において悲しみに連なるものであるように思える

    日本の音が遂に至る地点は『無』であるように思うが、それはあの『解放』とは同質ではなく、あるいは全く逆のことであるように思われる。いささか直感的な表現になるが、邦楽の中での音は、その所属する音階を拒む

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