- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103130413
感想・レビュー・書評
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美奥という土地を舞台にした短編集。
それぞれの話がどこかしらで繋がっているので、短編だけど、長編のようにも感じました。
相変わらずの恒川ワールドに引き込まれます。怖い、けど美しくて目が離せない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「美奥」という地域に場所を限定し、オムニバス形式で
そこに暮らす色んな人々の視点から物語が広がりを見せる。
ある話ではチラッとしか名前が出てなかった人が、別の話では
主人公になっていたり、とある話では相当な重要人物・キーパーソンで
あったりするのに、また別の話ではほんの通行人Aのようにしか
主人公が見ていないのも面白いです。
読み進めていくうちに出会う、美奥で起こる不思議な現象……
そしてその根本となった古えの出来事までが紐解かれ……
一篇ずつでも大変面白く読めるし、全体を読み終えた時は、
自分の中で「美奥」が実際にどこかに存在するような、立体感を
持った世界として感じられる作品です。
面白いといっても、ワクワクどきどきではありません。
フラットな愛惜を感じさせる話です。
幻想的で朧げな美しさがこの作家さんの魅力だと思います。 -
日々の喧騒から離れて自分もこういう世界に少しだけ迷い込んでみたいなと思いました。
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不思議系の話。ホラー過ぎず、読みやすい。
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★2009年2月11日 16冊目読了『草祭』恒川光太郎著 評価B+
期待の恒川作品新作。いつもの不思議な裏世界(精神世界)?のようなところで、話が進む。一回読んだだけでは、上手く筋が読み取りきれない感じが残る。もう一度近々に読み直さないといけない。今回はその意味では、素直に評価Aとは行かないが、Aに近いB+は付けられる。