ロートレック荘事件

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著者 : 筒井康隆
  • 新潮社 (1990年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103145202

ロートレック荘事件の感想・レビュー・書評

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  • 販売効果を意識してか本の帯に出版社の余計なキャッチコピーが記されているので、内容の方向性はある程度予想していましたが、推理小説の結果だけからいえば見事に外してしまいました。(笑)キャッチコピーがあった方が良かったのか、丸っきり真っ白な状態から読み始めた方が良かったのかはいまとなってはびみょーかな。


    ネタばれしているつもりはありませんが、未読の方はこれより下は読まないことをお勧めします。


    出だしの一人称から考えて、てっきりこれは主客転倒ではないかと思ってずっと読んでいたのですが、しかし、一人称にひっかかりがあるもののそのうちそんな感じでもないような気もしてきて(笑)、でも、犯人は成り行き上、こいつだけだと思っていたのですが、結局こうした読者の推理(?)の裏を見事にかいた構成になっていたのですね。
    もしかすると、このキャッチコピーもこのプロットに加担していたのかも。
    これは推理小説をある程度読み慣れている人向けなのかもしれません。
    別荘に人が集まってきて連続殺人事件が起きるなんて、これだけでももう読者への挑戦状ですよね。(笑)
    しかも、それなりに読者に見せるところは見せているという言い訳もちゃんと成り立っていたようにも思います。(笑)しかし、逆に犯罪の結果を記しているところでは、ちゃんと見せていたぞとあまりに微に入り過ぎていて、これはかなりの蛇足であったかもしれません。
    また、内容がそれほど長くない分、警察の無策ぶりも際立っていて(なんといっても同じ別荘内で連続殺人が発生するのですから)、それに何より結果から考えると、犯人の直近の周囲の人間たちの性格設定もかなり怪しくなってきていたので(笑)、この小説の性質上仕方がない部分でもありますが、読了後にかなり気になる点でもありました。
    ともあれ、自分としてはシステマティックな要素として成功した作品であったと評価したいと思います。
    挿絵のロートレックはなかなか良かったですね!

  • どんでん返しがすごいと紹介されてたので、期待して読みましたが、個人的にはイマイチでした。言語トリック・・と言ってしまえばそれまでだけど、トリックと言うより、話し手が誰かを明らかにせず「おれ」で通しただけの事。そして、誰が発した言葉なのかも文章の流れでさらっと流されてるので掴めない。その違和感は第1章から第2章に移った時にすでにあったので、読みづらかったです。映像化不能。映像化してしまったら、最後の後出しじゃんけんとも取れる結末が衝撃的でも何でもなくなってしまうでしょうからね。

  • ロートレックの絵画に彩られた美しい別荘――それは幼い日に事故で障害を負い、侏儒となった男の苦い思い出の館だった...。

    巨匠・筒井康隆さんの超絶技巧ミステリー。騙されないぞと警戒しているのに、やっぱり騙されちゃう。わかってたはずなのに~!

    平野甲賀さんの装丁が恐ろしくお洒落。

  •  避暑地(?)の洋館で起こった連続殺人。
     「映像化不能。前人未到の言語トリック。」と表紙にあるとおり、お話の中に仕掛けられたトリックは確かにすごかった。
     その点については、すごい、と純粋に思う。否定はしない。
     ただ、表紙にそういうことが書いてあるから、どうしても、そういうトリックがあるんだろうなぁ、て気持ちで読んじゃうから、真相が分かったときの衝撃は薄かったな。
     何も知らずに読んだら、もっとすごい衝撃だっただろうけど、でも、何も知らなかったら、とても最後まで読めなかったと思う。
     ストーリー自体が、特にそんなにおもしろいわけでもなかったから。

     書かれた時代が時代だから仕方ないんだろうけど、ちょっと女性を蔑視しているというか、女性を下に見ている感じがあって、読んでいてあんまりいい気がしない。
     私は事前に、どんでん返しがあるというか、その仕掛けられたトリックがすごい、と紹介文を読んでいたので、とにかく読み進めて行けば、最後にはその驚きに出会えると思って、がんばって読んだけど、そうでなかったら、読むのはやめてたかな。
     何となく全体的に感じが悪い。キャラの。


     というか、個人的になんですけど、前に読んだ「三丁目が戦争です」ていう児童書の結末に唖然となって以来、筒井康隆さんの作風はあんまり好きじゃないんですよね…。

  • 表紙に「言語トリック」と書いていたら、このトリックは予想できてしまうのでは?
    少ないページ数で上手くまとまっている良作だとは思うので、なおさら先入観なく読みたかった。

  • わかりやすい推理物でおもしろかった。最後に解説があるので、思わず前に戻ってもういちど読んでみたりしました。

  • うーん、なんか騙されたのか騙されなかったのか、よくわからないうちに読んでしまったという感じだった。前半は「ロートレック荘」という屋敷の話に終始していたが、いまいち登場人物が分かりにくかった気がする。まあそこがこの小説の伏線なのか・・・と最後にはわかる仕掛けだ。最初二人と思っていた登場人物が実は三人いたという落ちなんだけど・・・。ただ、ある程度、話の筋は面白かったような気がする。☆3つかな?

  • 叙述モノとして有名と聞いて注意して読んでいたので、犯人自体はすぐにわかりトリックもすぐに想像がついたのだが、結末での謎ときは読み切ることができなかった、残念。ロートレック荘という名前があるが、特にそれがものすごく印象的に作中で使われていることがない・・というほうがむしろ驚き。

    200ページ強のミステリなので、読もうと思えばすぐに読み終えてしまうことが出来るのもよい。帯には「繰り返し読みたくなる」とあったけど、謎解きのところで全部解説があったから、別にその必要もないし。

    可もなく不可もなくということでこれ以上コメントがしようがない、軽いミステリ。

  • SFの巨匠の筒井康隆氏の叙述ミステリー。

    ロートレック荘で立て続けに起こる殺人。
    一度読んだだけではよくわからなかった。
    アンフェアとの論議もあるようだが、単純にすごいという感想。

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