モナドの領域

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著者 : 筒井康隆
  • 新潮社 (2015年12月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103145325

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モナドの領域の感想・レビュー・書評

  • 最初、腕のくだりは読んでいてその次の展開はどんなだろうとわくわくしましたが、読み進めるうちにミステリー要素が薄れ最後は結局SFに落ち着いた様な感じを受けました。

  • ★小説を超えた何かなのかメタ小説なのか★著者の思いと博覧強記を詰め込んだものなのだろうが、物語として読むにはやや厳しい。導入部は引き込まれても、途中から演説になってしまう。さらにその中身も分かるようで分からない。世界はすでに決まっている、だから? それをコントロールするのは小説の書き手? 

    2次元の存在が3次元を描けないように、被造物の言葉では創造主を描けないというのは、何となく納得して今う。パンで作る手の肉感は素晴らしい。

  • お勧め度:☆4個(満点10個)。読み終えて何か騙されたような気になってしまった。最初から河原で片腕が発見されたという衝撃的な展開にワクワクしながら読み進めていくと、それを象ったパンが作られたベーカリーが絡んできたりで、なかなか面白い展開だと思ったら・・・。
    後半全く訳がわからなくなった。GOD(神)と呼ばせる美大教授やら、彼を信俸する取り巻き。公園での大騒ぎ、TV出演での哲学論争。まことに意味不明な叙述が続き、何か読みながら飽きてしまった。もう少しミステリー的な展開が欲しい。SFぽくまとめたみたいだけど、私にはちょっと合わなかった。

  • 著者が神みたいなものの名の下に自らの哲学を語ってる本という印象。読み終わって哲学の話はさておいても色々とわからないことが多い。思ったのと違ってた。

  • 著者描く、神に近い(正確には神ではないらしい)GODの語りが興味深い。
    実際こんな存在が登場したら、本当に質問攻めだろうなぁ。
    ジャン・フランソワ・リオタールとか、知らない哲学者の説も引用してあって勉強になりました。
    最初はミステリーっぽい出だしで、最後はSF的なオチという感じ。嫌な暗さがないのがいい。
    一気に読みました。

  • 最初の1/5までは陳腐なミステリー小説と思いきや、宇宙意識が憑依、次元の違いなど、目まぐるしく変化する筒井小説。そして、この本の命題の回答の全てが190ページに掻かれているという荒技。
    どうせ、我々の人生なんか、高次元の小説家のなんでしょう。落書きれたり、消しゴムで消されたり、ややこしいことをさせられたり、気まぐれで小説から退場させられたり、本を燃やされるかもしれないね。
    いやあ、小説家は神、Godですよ。
    でも、これって最高傑作かなぁ?まだまだ面白いもの書けるんじゃないですか?先生、その点宜しくお願い致します。私は、先生についていきますよ!

  • 読んでる間だけなんとなく頭が良くなったような気がして。読後なーんにも理解していない爽快さ。神の領域。

  •  
    ── 筒井 康隆《モナドの領域 20151203 新潮社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4103145323
     
    (朝鮮日報日本語版) 慰安婦:筒井康隆氏の小説、韓国で販売中止に
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170408-00000482-chosun-kr
    _俗物俯瞰 ~ 読んだ者とは争えない、読まない者とは語れない ~
    https://twitter.com/awalibrary/status/850028004310908929
     
    https://twitter.com/awalibrary/status/850561343660765185
     
    >指摘せざるをえない<
     義一が高校生なら、康隆は大学生だ。
     すると菅野は小学生だと指摘せざるをえない。
    (よく分らない領域に踏みこむと、引返せなくなるよ)
    https://twitter.com/awalibrary/status/850565049449988096
     
    https://twitter.com/guchirubakari/status/849971664590839808
     
    _震災直後「三分の一は故郷を捨て、三分の一は故郷に留まり、三分の
    一が迷いつづける」と予想した。
     大竹 しのぶの母は、娘三人を連れて、故郷を捨てる決心をした。
     夫に「あなたが留まりたいなら、離婚してでも東京に引っ越します」
    http://twilog.org/awalibrary/search?word=%E6%95%85%E9%83%B7&ao=a
     
    https://twitter.com/awalibrary/status/850569407428513792
     
    …… 筒井 康隆氏の話「韓国を侮辱するつもりはなかった。僕は戦前
    の生まれなので、韓国人に日本人がどれだけひどいことをしたか知って
    いる。慰安婦像が設置されても仕方ないと思う。(今回の書き込みは)
    “炎上”を狙ったもので、冗談だ」。
    https://mainichi.jp/articles/20170408/ddm/041/040/105000c#csidx4f760e0c1ab5f2fb3d428e1e3bf88b9
     
    (20170408-0409)
     

  • GODは どんなクズでも

    最高傑作だと思ってるそうですので

    この作品も勿論傑作ですね

  • 汎神論・理神論的な神のイメージを、現実の日常世界に放り込んで、ものをしゃべらせてみたらどうなるか。そんな興味だけで書かれた小説といってよい。エンタテイメントとして最後まで読めるし、時空・無限・永遠・神・遍在等の哲学的イメージをつかむことができるような気もする。そういった意味ではやはり作者はすごい。ただ物語として見れば単純で陳腐。

  • 筒井康隆「モナドの領域」http://www.shinchosha.co.jp/book/314532/ 読んだ。ここまで来たか。導入は猟奇殺人事件、そのうち憑依でオカルトへ寄り、うっかり筒井康隆ということを忘れて普通によくある小説を読む気分になったら、いやいやまさか(つづく

    パラレルワールド、虚構と現実、夢と現、の混然を超え、哲学神学の知識と、世界の成り立ちについての持論を披露した、飲み屋の与太話だった(褒めている)おじさんの話でもこういうのなら延々聞いていたい。世のおじさんたちがんばれ。でもパプリカとか残像に口紅をのほうが好きだな(おわり

  • 筒井康隆大好き。
    この筆致や、GODの感じ、懐かしい。
    でも、GODにとって世界の全てが美しいのは
    なんだかとても納得。
    退屈で仕方ないからちょっかい出しに来る、
    摩耶ユタカの神様よりは優しいし。
    なんかちょっと泣けた。
    もっと長くても良かったな〜。
    あと、自分の教養の無さを深く反省。
    キチンとした大人にならなきゃ。

  • さすがツツイヤスタカ、と思う。大好きな『虚構船団』のような過剰さのない、そぎ落とされた文体は高齢のせいというよりこの作品のためにわざと選んだのだろう。さすがツツイヤスタカ、とやはり思う。

    私はGODの難解な発言を半分以上理解できなかったし、また理解しようとも思わなかったので、おそらく本書の存在していない世界に存在しているに等しい人間なんだろう。

    それにもかかわらず、読後の清々しさはいったいなんだろう? 「理解してやろう」という再読欲ではない、「もう一遍感じたい」という再読欲だ……。ヘンな小説。

  • GODが主人公である小説。
    小説でありながら、哲学書を読みたくなった。トマス・アクィナス、ライプニッツ、アリストテレス……
    本作をプリズムのようだと思った。
    一つの視点だけでは十分に読めない。いろいろな色の間を飛び移りながら読むことで、どうにか暗示される全体像を感じることができる。
    後半のあの論理式はなんだろう。さっぱり理解できないが、見た目、すごく美しかった。

  • 河川敷から女性の片腕が発見され、その事件の真相を追う警部のまえに、「神以上の存在」と自負する男が現れる。
    序盤はバラバラ殺人事件の真相に迫る推理小説風に展開するが、途中からは哲学書の色合いが強くなり理屈っぽくなるが、それなりには愉しめる作品。

  • 哲学的な話が中心なので、ストーリーはどうでもいい感じ。個人的にはもっとストーリー重視の小説が読みたいので、受け付けなかった。

  • 久々の筒井康隆 バラバラ事件から 不思議なパン作りをする美大生、そして その記事に誘われて来た教授はGODに体を支配され・・・・

    中盤までワクワクする展開だった。
    しかし・・・討論会になった下りは、実在の天文学者や哲学者、神学者など名前がちりばめられているが、深いところではわからなかった。
    (私にも分かりやすく悟性に働きかけてくれ~)と本に突っ込んでみたくなった。

    結局 すべてが無かったことにできるなら、早々に手足を消して記憶をなくしてしまえば良いのに・・・

    GODのちょっとしたお戯れだったのかしらん。
    終わりをみると、時間が戻っているようだけど、ちゃっかり 教授にお金は振り込まれていたのね。
    めでたしめでたし。

  • 筒井さんの本はあまり読んだことがなかったが、なんとも不思議な感じであった。出だしは普通の推理小説かと思いきや、後半はがっつりSFの世界になっていく。かなり難解なやりとりも多いが、雰囲気を含めて楽しめた。宇宙の形を一言で表現するくだりはさすがと思った。「祝福はしない」といいながらも、最後に関係者に少しづついいことがおきるラストもほほえましい。
    ただ、個人的にSFに期待する、「もしこんな世界になったら」、みたいなワクワク感は薄く、なるほどね、という感じで終わってしまった感もある。

  • 久々の筒井康隆。なんだかごちゃごちゃと難しい言葉とかが出てくるのだが気にならんと読めた。面白かったね。

  • 神様のおはなし。筆者の色々な見聞が述べられます。最後は、アッコちゃん落ち。

  • つい「これが神の言葉か」と錯覚しそうになるが、筒井という一作家の言葉なのであった。その辺のフィクションの作り込み・見せ方が実に上手い。映像化には結構な勇気が必要そうだ。
    読書中に連想したのは「ガダラの豚」「異次元の館の殺人」あたりかな。

  • 同僚が貸してくれた1冊。
    なんというか、凄い本だ。
    SF小説はほとんど読まないので、作者の名前でSFだと分からなかった。
    ただ本の裏側のあらすじのみが頼りだったので、事件・推理ものかな?と目処を立てて読んだ。
    おかげで予想とは全然違う展開と結末を迎え、エライ目に合った。

    まさか本説で「これが小説なら?」「風呂敷を畳まないとしたら?」なんて飛び交うなんて。
    それが飛び交うのも悪くない。でも周りもそれを認める反応を読んでしまうと白けるなぁ。
    面白さも感じるものの、好みではない。

    本書で知ったけど、時をかける少女の作者だったのね…それだけは読んでみようかな。

  • 久しぶりの筒井康隆ワールドを楽しませてもらいました。途中から結末が、見えてきてしまったものの、このひねりがたまりません。

  •  前半はとてもおもしろかった。謎も多かったしどうなってくのかワクワクした。後半になって、枠組みがはっきりしてしまってからは、なんだか登場人物の演説を読んでいるだけのようで、物語としてのおもしろさは消えた気がする。

     筒井康隆は、ずっと好きな作家で、時々本当にワクワクさせてくれるような試みがあるのだけど、その分期待値が強くなりすぎてしまったのかもしれない。もうひとつである。

  • (ネタバレあり)
    被造物に創造主を描くことは可能か?
    河川敷で発見された女の右腕。まるでミステリであるかのように幕を開けるこの物語は、「神」、作中では「GOD」の登場によってあっけなく形而上学にその役割を明け渡す。公園での禅問答のような民衆たちとのやりとりは、「GOD」の意図的な暴力によって法廷へと導かれる。かくて行われるのは宗教裁判……というのは、現代日本を舞台とするこの作品ではありえない。そこで争われるのは被告の責任能力の有無であり、被告が果たして精神に異常を来した「人間」であるかどうかということだ。被告が「神」である可能性を最初から排除せざるを得ないこの裁判において、「GOD」の上を飛び交う言葉は常に上滑りだ。誰しもが彼を「GOD」であることを認めながらもそれは裁判という決まりきったシステムの上に取り上げられることはない。
    しかしここで唐突に我々読者へと言葉が投げかけられる。そう、確かに彼は「GOD」かもしれないがそれはあくまでこの『モナドの領域』という本の中においてのみであって、現実に「GOD」が現れたわけではないことを強調する。それこそが「領域」なのか。しかし自分はこの場面で鼻白んでしまった。その後にも持ち込まれるメタフィクションの構造は、結局のところ物語の矮小化という役割しか果たしていないように自分には感じられた。著者の代表作の一つ、メタフィクションを主題とした『虚人たち』をもとに書かれた評論『あなたは今、この文章を読んでいる』、そしてそれを受けて書かれた短編「メタパラの七・五人」は既読だが、肝心の評論を読んでいないため著者の意図したところが正確に汲み取れたかどうか自信は無いのだけれども。
    その後今度はテレビ局へと舞台が映る。オウム真理教の麻原などもテレビにたびたび出演していたことを意識したのかはわからないが、ここで再び行われる民衆と「GOD」との応酬は実に読み応えがある。やや作者の知識の「ひけらかし」感は否め無いが、実際に神が現代に現れたとしたら、という極めて困難な題材を、エンタメの要素を交じえつつ描くこの作品は、確かに著者の作家人生における集大成であると言えるだろう。ただ、帯文に書かれるようにこれが「最高傑作」であるかは断言できない。

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モナドの領域の作品紹介

著者自ら「わが最高傑作にして、おそらくは最後の長篇」と宣言する究極の小説、ついに刊行! 河川敷で発見された片腕はバラバラ事件の発端と思われた。美貌の警部、不穏なベーカリー、老教授の奇矯な振舞い、錯綜する捜査……。だが、事件はあらゆる予見を越え、やがてGODが人類と世界の秘密を語り始める――。巨匠が小説的技倆と哲学的思索の全てを注ぎ込んだ超弩級小説。

モナドの領域のKindle版

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