工学部ヒラノ教授

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著者 : 今野浩
  • 新潮社 (2011年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103147626

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工学部ヒラノ教授の感想・レビュー・書評

  • 大学でいわゆる理系を体験した人には楽しいかもしれない。

  •  各種書評に取り上げられている話題の本。確かにすいすい読めておもしろい。著者の力量に脱帽。特に、理学部&工学部出身で,現在,総合大学に勤務する私にとっては「そうそう、そうなのー!」と共感できる部分が多くて。

     お気に入り箇所をいくつか引用。

     P.53 文系一匹狼たちの頭の中は・・・

     ○一匹狼は、東工大に対して忠誠心を抱いていないこと。
      彼らは大学や学生のことより、自分のことが大事なのだ。
     ○彼らは、必ずしも本音を述べているとは限らないこと。
      相手を論破するためであれば、詭弁を弄することを厭わない。
     ○議論はその場で首尾一貫していれば、それでいいと思っていること。
      一ヶ月後に180度違うことを言っても、状況が変わったと言えばそれで済む。
     ○彼らは数学ができる人に対して、劣等感(もしくは嫌悪感)を抱いていること。
      彼らが理系人間を敬して遠ざけるのはこのためである。


     P.97 工学部の教え7ヶ条
     第1条 決められた時間に遅れないこと(納期を守ること)
     第2条 一流の専門家になって、仲間たちの信頼を勝ち取るべき努力すること
     第3条 専門以外のことには、軽々しく口出ししないこと
     第4条 仲間から頼まれたことは、(特別な理由がない限り)断らないこと
     第5条 他人の話は最後まで聞くこと
     第6条 学生や仲間をけなさないこと
     第7条 拙速を旨とすべきこと

     心します。

  • 息子が理系大学を目指すらしいので、文系の私は、理系大学が知りたく、読んでみた。
    大学のセンセーなるのもの、研究と教育にいそしんでいるのかと思いきや、諸事雑事が多いらしい。
    出張旅費支給のためにキオスクの領収書が必要、というのは、冗談かと思った。
    国もくだらない天下りをさせるのであれば、もっと、優秀な人材に思いっきり研究させてやってくださいよ。
    東工大が理系国公立の雄であることは、なんとなぁーく解っていたが、スゴイ学生3人の記述は度肝を抜いた。こういう学生を国家の頭脳にできないのであろうか。それこそ頭脳輸出になったら、目も当てられない。
    就職難の今、理系大学を出ても、大学院に進まなければ希望した職にはつけないらしいし、ましてや、大学に残るなんて至難の技。
    あー、息子よ、それでも理系に進みますか???

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:377.21||K
    資料ID:95120156

  • 鉱脈を探すかぁ。確かに師匠の仕事の仕方はそうだなぁ。本書に書いてあるとおり。
    世界に通用する研究をすることは,もう手遅れという訳ではないが,厳しい道のりではある。しかし,最後のチャンスかもしれない。

    シリーズものの本が結構あるんだな。

  • 前から気になっていたヒラノ教授をやっと読みました。
    長年、大学で工学教育に携わってきた著者の自伝的読み物です。工学部の先生たちって忙しそうだなぁとぼんやりと思っていましたが、何がどう忙しいのか、その一端を垣間見ることができた気がします。
    語り口も軽妙でとても読みやすいです。大学で働く人にとってはとてもためになる一冊でもあると思います。

  • 大学職員志望の方にはおすすめ!科研費や受託研究費などの大学用語の解説もされていますし、昨今の国立大を取り巻く状況についても触れています。大学教員の用務の実態も詳しくかつコミカルに描かれていて、読み応え抜群です!わたしは今非正規の大学職員ですが、大学独自のルールというかそういうものが何もわからないまま入りましたので大変困惑しました。この本は大学職員志望の方、またはすでに働いているけれど頭のなかは???な方に、ぜひおすすめしたい一冊です!

  • 前に読んだ「工学部ヒラノ教授の敗戦」「工学部ヒラノ教授の事件ファイル」と比較すると、割合スッキリと纏まっている。
    大学での研究費の獲得と論文での成果等々、大学教授も苦労が多いのがよく分かります。
    また、東工大の名物の「文系スター教授」・・・つまり、当時は永井陽之助、吉田夏彦、江藤淳、香西泰等が東工大の広告塔としての活躍とは別に学内では、「ディフィカルト」な人という下りが非常に面白く読めました。

  • 大学教授って大変、なんだね。

  • いやあ傑作。署名からして「文学部唯野教授」のパロディかとおもいきやこっちはほぼノンフィクション。工学部業界の「生態」がよく分かります。1箇所だけ「生協」もでてきます!業界の方必読の星4つ。

  • 授業で出会っている東工大の先生たち。その裏に秘められた多大な苦労!教授になるまでの辛い道のり!教授になってからの甘くない現実!それらを東工大出身の先生が余すこと無く書き連ねています。きっと明日からはボスに優しくなれるはず!
    (生命工学科 B4)

    東工大の名誉教授である今野浩先生の著書ですが、工学部の実態を厳しさの中にも愛がある軽快な語り口調で物語としています。これから工学部生活を始める新入生に読んでもらいたい一冊です。「工学部の教え7か条」はぜひ心に留めておきたいものです。
    (機械知能システム学科 B3)

  • 事件簿もおもしろかったけど,こっちの方が基本的なこともよく分かっておもしろかった。

  • ”事件簿”と比べるとこちらの方がかなり面白かった。と思ったら、こちらの方が前作なのか。大学の理工系という組織、そこで教員として働くことがどういうものなのか、その実態とかノウハウのようなものが、著者の体験に基づいて結構な毒舌かつ実名で赤裸々に語られています。大学院生のときとか教員として勤務するようになってすぐにこういう情報を知りたかったなぁ、と思う。理系だと(自分も含めて)周りにこういうことに関心が無い人が多かったからか、教えてくれる人があまりいなかった。もちろん、この書籍で語られているのは団塊の世代である著者が体験した大学教員生活なので、これからはどんどん状況が変化(悪化)していっているのでそのまま役に立つことはないかもしれないけど。

  • 県立図書館より。今野敏と並んでたので間違へて借り出し。
    ま、読んでみるか。

    結局時間切れで読み始めもせず。
    まあまたいづれ機会があれば。

  • 小説なのかな,と思ったんだけどエッセイ?っぽい感じでちょっとびっくり.ORが専門の教授の話.研究者って大変なんだなーっていうのが感想.でも,工学部平教授の役得として著者は「研究の自由」「優秀な学生」「海外出張」というのを挙げていて,そこだけ聞くと教授っていいなあと思うという.私も頑張って論文書いて国際会議にいきたい.

  • 大学ってそういうカラクリなんだ、と思いました。
    最近、何を学ぶ部なのか、
    わけのわからない名前の学部がおおいのは、
    もしかして、、、と思ったり。

  • 前著「すべて僕に任せて下さい」との重複が多い。
    工学部ヒラノ教授シリーズはどこからでも読めるので、これから読む始める人には短編集のような「工学部ヒラノ教授の事件ファイル」をお勧めします。それを読んで面白かったら、他の作品も読むといいと思います。

  • 読んでいる途中で田中大臣の大学承認に関する騒ぎがあり、いろいろ考えさせられるものがあった。私自身も理系大学卒業だけど、所属研究室の教授には当時思いもしなかった苦労がいろいろあったんだなと思う次第。7か条も理系仕事に身を置いているので身に染み入ります。
    しかしこの本を読むと理系教育に力を入れるといいながら、大学が研究の場としても、教育の場としても中途半端になってしまっている実態がよくわかる。これでは産学協同での技術開発も名目だけで実績にはならないし、卒業する学生も質が下がるのは仕方ない。本当に勉強したい人たちはアメリカへいってしまうよね。最近よく見かける意味不明な学科がなぜ生まれたのかもよくわかりました。
    しかし、文科省の罪は大きいですね。プロフェッショナル(笑)な政治家と官僚の人って迷惑だよね。

  • 工学部の教え
    第一条 決められた時間に遅れないこと(納期を守ること)
    第二条 一流の専門家になって、仲間達の信頼を勝ち取るべく努力すること
    第三条 専門以外のことには、軽々に口出ししないこと
    第四条 仲間から頼まれたことは(特別な理由がない限り)断らないこと
    第五条 他人の話は最後まできくこと
    第六条 学生や仲間をけなさないこと
    第七条 拙速を旨とすべきこと


    文系が支配する国で、理系研究者は大変だ…。
    ノーベル賞を祝う前に、もっと予算と労りが必要なのではと思った。

  • 理系らしく極めて冷静に大学の内情を分析しつつ、客観的に自分の立場を記述している良書。
    ユーモアもふんだんに盛り込んでいる。
    スラスラ読める。

    ただ、著者が科研費を獲得して躍進していく様や、大学内部の部局長をやって大変だと言っている割には嬉しそうな後半は、鼻高々な自賛要素もかなりあり、読み物としては読者が暗くなりそうな読後感も部分的にはある。
    上の世代の自慢話ほど若い人のやる気を削ぐものはないからだ。

    最後に述べているエンジニア系と数学系、文系の時間尺度の違いについては見事である。
    短期で成果を求められるようになった昨今の事情を憂いており、研究とは宝探しでギャンブルの一面が強いものにそぐわない点も指摘している。
    科研費はエンジニア寄りということか?
    こういう風に的確に学問を理解している人がいる(いた)ということは救いではあるが、同時にじゃあなんで現役の時に潮流を変えなかったの?という思いもある。

  • 「唯野教授」のドタバタフィクション感はなく、実直なエッセイ。
    実務経験者で年齢を重ねているのでコスト意識はあるようだが、それでも民間と比べると意識、ロジックに乖離を感じ、やはり「象牙の塔」であるなと感じる。

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工学部ヒラノ教授の作品紹介

大学設置基準大綱、大学院重点化、独立法人への道-朝令暮改の文科省に翻弄され、会議と書類の山に埋もれながらも、講義という決闘に挑み、研究費と優秀な学生獲得に腐心する日々。大学出世スゴロクを上がるべく、平社員ならぬ平教授は今日も奮闘す。筑波大、東工大、中央大の教壇から見た、工学部実録秘話。

工学部ヒラノ教授の文庫

工学部ヒラノ教授のKindle版

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