薬屋のタバサ

  • 309人登録
  • 2.95評価
    • (6)
    • (37)
    • (66)
    • (29)
    • (14)
  • 65レビュー
著者 : 東直子
  • 新潮社 (2009年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103150312

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
江國 香織
天童 荒太
村上 春樹
万城目 学
角田 光代
万城目 学
梨木 香歩
三崎 亜記
三浦 しをん
森見 登美彦
川上 未映子
角田 光代
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
森見 登美彦
伊坂 幸太郎
小川 洋子
伊坂 幸太郎
角田 光代
万城目 学
有川 浩
有効な右矢印 無効な右矢印

薬屋のタバサの感想・レビュー・書評

  • 寝覚めの悪い夢を見た後のような。

  • 『わたしは、ほんとうはとても、こわいのです。こわくてこわくて、ならないのです。なにもかもなかったことになればいいと、ふと思えてならないのです。そして、そんなふうに思ってしまうこと自体が、こわいのです』

    夢の中にあるような街にたどり着き、成り行きを自然に受け入れてタバサと同棲、出産をする主人公。
    母親の影に縛られているようにも見える薬屋のタバサ。
    そして、主人公の前に度々存在を現す母親、ルリは何を伝えようとしているのか。

    ラストには自身の存在が何か別のものに変わってしまうようなめまぐるしい転換が起こる。

    人間は他人との関わりの中で生きているが、それは時として移ろってしまうものなのか。
    全篇通して死のにおいのようなものが漂っている、不思議な小説でした。

  • 配置場所:広呉図書1F
    資料ID:93096799
    請求記号:913.6||H

  • この作者のお話は、いつもすこし怖い。読みやすいのだけれど、後味の悪いものばかりなので、一度、気持ちのいい話も読んでみたいなと。

  • 夢の中の街をさまようような不思議な世界。タバサの調剤する薬と登場人物の死。そして赤ん坊。「命を産むということは、死を産むということでもある。」謎が多い。

  • 薬屋のタバサのもとで暮らす由実。
    自分が何故ここにいるのか、これからどうするのかが曖昧なまま、この町の奇妙なコミュニティに組み込まれていく。

    どんどんタバサ達のペースに飲み込まれて、最後には訳の分からない状態になってしまった。自分がどこから来たのかも分からないのに、奇妙な男と同棲生活を送り、必然のようにその男の子供を腹に宿す。

    タバサの母親ルリさんが再三手紙で忠告してくれたように思えてならない。「私のようになるわよ」と。

    出産を迎えた由実は、ルリのように若くして死んでしまうのだろうか。手首を切って底なしの池に血を浮かべ、どこか恍惚とした様子で死んでいったルリ。

    この先の由実が心配でならない。

  • タバサが住む町は実在するのか?山崎さんがどうしてこの街で過ごすのか?
    全くわからないことだらけの、空想感溢れた小説

  • 結局最後までタバサの正体が良くわからなかった。タバサが調合している薬は何だったんだろう?由実に飲ませていた薬は何だったんだろう?途中から残りこれだけだけどうまくまとまるのかなぁ…と心配していたら風呂敷を広げて多くの謎を回収しないまま終わってしまったので、消化不良。判断は読者に委ねられたということなのか…。恋愛小説というより幻想小説っぽい。2012/468

  • 現実なのか幻想なのか妄想なのか不思議な世界。
    歌人らしく美しい言葉と表現でつづられている。
    生まれること生きること、そこに存在することを考えては迷うひとの人生についてゆらゆらと描かれる。
    とらえどころの無い不思議な話なのだけど、心の奥に響いていてなんと言えないもの悲しい読後感にみまわれる。

  • とても不思議なお話でした。
    タバサという男は一体何者だったのでしょうか。
    そしてあの街は一体何だったのでしょうか。

  • とりあえず帯のコメントは変えたほうがいいのでは

  • 面白かったのだけど、途中から意味が良くわからなくなってしまって、ラストは??の小説でした。

  • おもしろかった。ちょっとドキドキしながら読み進んでいきました。不思議な世界に迷い込んだような、生と死の間のような…タバサには得体のしれない怖さがあるけど魅力的な人物だと思いました。久々にヒット♪

  • きた。
    この、沼にずぶずぶと沈んでいるかのような感覚。
    迷い始めたことを薄々感じてるのに抜け出せない状況。

    人間の意志すら、「生命」の営みに組み込まれた自由でないもの、なんじゃないかと思わせられる。

    ラストだけ、え、そんな、が拭えないけど、世界観に魅了された。なんだか少し こ、わいのだけど。

  • 生と死、夢と現実、過去と今、全てがあやふやに絡み合う混沌とした世界。
    そこに住み続ける薬屋のタバサ。

    誰もが居場所を求めてさすらうのか。
    タバサの処方する薬が今すぐに欲しい。

    【図書館・初読・6/19読了】

  • 何もかもを置いて、ある町にたどり着いた山崎由実。

    タバサが営む薬屋で生活するようになり、町の人たちとのささやかな交流、タバサの家族のこと
    ときどき現実なのか幻想なのか区別がつかなくなるような現象に、わたしがここにやってきた、タバサに導かれてきた結果。

    不思議な話。
    さっきまで見知った道を歩いてきたはずなのに、ふと意識を澄ますと自分がいったいどこにいたのかたちまちわからなくなるような感覚。

    なかなかこういう風には書くことは真似できなそうでよかったけど
    無駄に読むのに時間がかかり、疲労感でいっぱい…

    マサヤさんがミトンさんみたいなイメージだった)^o^(

  • ずっとざわざわと、不安と怯えがおさまらなかった。あっというまに足元がすくわれそう。こわいなあ。

  • あやふやな世界 生きてる時間と死んでしまってる時間とのちょうど間なのか…繰り返し襲ってくるのはもやもや感 読めば読むほどに変な世界に自分も引き込まれていきそうな 忘れてしまいたいことでいっぱいだから忘れてゆくのか… なんかわからないから怖い。 この手の本は読み終えた〜って後味じがなく 白い空にうっすら鼠色の雲が空一面に雲が広がってゆく感じです。

  • 途中までは幻想小説の類かと思っていましたが。

    時間をかけてじっくり何度も読んだらこういう本も理解できるのだろうか。
    そういうわけで流れ流れて理解できないままに終わる感じで。
    面白くも面白くなくもない。

    まあつまり、本です。

  • とても綺麗な文章。
    詩の連なりのようだった。

    でも、意味がわからんかった。
    わからん自分は、まだ青いんだな。

    またいつかこの本をもう一度手にとろう、と思う。

  • 読み終わって、ずっと夢の中にいたのかな?と思うような、
    夢と現実の境があいまいな、不思議な感覚の物語だった。
    フワフワとしていて、何だかよく分からない、切ないような
    不安定な読後感だった。

  • 過去から眼をそむけて生きる人の、行き着く先はここなのかもしれない。

  • 怖いお話だ。

    東さんの小説は他にも読んだことあったから油断していた。
    表社会ではない社会(いわゆる裏社会じゃなくてね)が本当にあるように思う。
    終盤のたたみかけるような展開は映像にしたらおしゃれな映画が出来そうだ。

    家事の描写などはさすが主婦。うわっつらでない、しっかりした目線で描かれてる。

    小説、と訳したのは坪内逍遥だったか。
    「小説」ってタイプはいろいろだけれど、好き嫌いは別にして、私の中での小説とはこういうお話。

    独特の世界にグワッと引きずり込んでおいて、突然ほおりだされる。

全65件中 1 - 25件を表示

薬屋のタバサを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

薬屋のタバサを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

薬屋のタバサを本棚に「積読」で登録しているひと

薬屋のタバサの作品紹介

自分を消そうとしていた女が、一軒の古めかしい薬屋にたどり着いた。つかみどころのない、独身の薬屋店主、平山タバサと町の住人との不思議な日々。身を任せる安らぎと不安。リリカルな長篇。ややこしくなった、心と身体がほぐれる魔術的な恋愛小説。

ツイートする