与太話浮気横槍

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著者 : 犬飼六岐
  • 新潮社 (2011年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103158325

与太話浮気横槍の感想・レビュー・書評

  • 同じ横丁に住む人達の連続短編集。
    こういう人が住んでいるなら、ちょっと別に移りたいな、と思いますが
    この時代の引っ越し事情ってどうなってるんでしょうか?

    困った事があったら手を差し伸べる、手を貸す、というのは
    思いやりが詰まっていていいと思うのですが
    己の時間を無駄に削られるのはちょっと…。
    噂を馬鹿にしてはいけませんけど。

    とりあえず、楽をして稼ごうとしてはいけません。
    というより、そこにいつまでも付けこめると思う方が
    どうかしてると思うのですけど…w

  • 歌舞伎の外題をもじった章題で、とある長屋の住人たちを主人公にした、面白おかしい人情噺が展開する。

    表題となっている一幕目の「与太話浮気横槍」(よたばなしうわきのよこやり)では小間物行商の安兵衛が、井戸端の主で長屋をとりしきるおまさに強要されて、男を作った女房に出ていかれて意気消沈する友吉相手に、芝居仕立てで女房を取り返す稽古をするが、当の女房は夫婦喧嘩で姉のところに身を寄せていただけで無事帰ってきた。

    二幕目の「人間万事情世中」(にんげんばんじなさけのよのなか)では、酒問屋をお払い箱になってその日暮らしをしていた為蔵が、昔の奉公先に顔を出すと大金をもらえたのに味をしめ、弱みを握っていると勘違いしてガラクタを売りつけに行こうとするが、失敗する。

    三幕目の「忍寄恋曲者」(しのびよるこいはくせもの)では、鋳掛屋の吾助が古着屋の主からしつこく飲みに誘われるが、その狙いが吾助の肩についている別嬪の霊を自分のものにしたいのだと知って驚く話。

    以下、為吉の知恵遅れの弟が入っていたこそ泥と絡む話、寺子屋に通う龍之介が師匠の飼っていた座敷鷹という遊びに使う蝿とり蜘蛛を採ってくる話、父親が怪我をし母親が出産で働けなくなって娘を売るしかなくなったときに、住人みんなが協力してお金を作ろうとする話。みんな与太話だが、いかにもありそうな人情味ある長屋の騒動が楽しめる。

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与太話浮気横槍はこんな本です

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