煉獄の使徒 上

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (513ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103159018

感想・レビュー・書評

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  • 読了。レビューは最終巻で。

  • 馳さんの本だと手に取ったはいいけど…
    オウムの本だった!!!
    当時のことを漠然にしか覚えてなかったのでなかなか興味深く読んだけどやっぱり異常の一言につきるかな。
    まだ下があるので先は長い感じ。
    読みきれるかなぁー

  • 上巻はよかった。ぐいぐい引き込まれる感じ。
    ただ、この筆者は人によって好き嫌いがはっきり分かれると思う。

  • この作品で改めてオウム真理教の出来事を知りました。
    ジャーナリズム的な要素もある記憶に残る作品です。

  • 感想は下巻で。

  • 実在した宗教団体及び公安の実態をリアルに、緻密に描写。すごい調査力。物語としても面白く 馳ワールド満載の長編。

  • <上下巻ともに同じレビューです。>
    今回の馳星周の作品の舞台は10数年前に日本中を
    騒がせたオウム真理教。

    信者が増え、多くの人からあがめられることで、
    肥大化した妄想を暴走させ、最後は国家転覆を狙う教祖―

    教祖をうまく操縦して金と権力を手に
    入れようとする幹部―

    純粋に解脱を求めて入信するも、気付くと
    教祖のいいなりになり、善悪のはざまで苦しむ若い信者―

    教団をある程度自由にするかわりに、信者の寄付の
    一部をピンハネする公安警察と政治家―

    そして最後には登場人物全員が疑心暗鬼なり、
    謀略をはりめぐらすも、誰も信用できずに
    最後はみな破滅―

    という救いようのないストーリーです。

    (馳星周の作品自体が大体こんなかんじですが。)

    今回の作品ではとち狂った教団を通して一般社会の矛盾
    や歪みをうまくとらえてます。

    馳星周本人もいってましたけど、教団は一般社会のコピー
    なんですね。

    多くの一般信者は最初、純粋に真理や解脱を求めて、
    教団に入信します。
    しかし、気が付くと、教祖や教団のロボットに。
    次第に自分で考えることを拒否し、最後は命令されれば
    殺人でさえもするようになります。

    そして、上級幹部はただ保身と権力闘争にあけ
    暮れるばかり。

    解脱や真理がお金になったのが現代社会だというんですね。

    そういう点で教団のなかにいる狂った信者と幹部たちは
    現代人の象徴だろうと。

    多少、極端ではありますが、歪んだ教団の姿と
    一般社会の対比をうまく描いていると思います。

  • かの宗教団体に関する我々のなぜ?に対する一説を(信者の確保や洗脳)くっきりと提示してくれるだけでも面白いのに、、そこに公安がらみの黒い癒着をからませて、重くて黒い重奏を描いてくれる。すごい話だった。

  • 下巻までイッキに読んだ。

  • 馳星周っぽくない感じですが、これもまた面白かったです。
    登場人物をモデルに置き換えるとより面白い。

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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