終の住処

著者 :
  • 新潮社
2.47
  • (15)
  • (69)
  • (206)
  • (197)
  • (108)
本棚登録 : 1321
感想 : 315
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103177111

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 芥川賞作品って、いまいちよく分からない。30歳過ぎての結婚は、お互い若いうちに恋愛に破れた果てのもの。奥さんとの会話が11年ないまま浮気を繰り返し年月が過ぎて行く。男性目線で書いた一人称物語。

  • 何年か前の第141回目の芥川賞受賞作磯崎憲一郎さんの『終の住処』を読了。やはり芥川賞なのでチャレンジしている作品だ。終の住処というタイトルからは物語はかなり長いページ数を持って語られるか、短いならば老年になってからの物語になるのかなあと普通思ってしまうのだが、この著者は短いページ数の中で30過ぎの結婚から50くらいまでの人生のなかでの家族との距離の取り方に悩む姿が描いている。20年以上の経験を100ページ強で描く訳で、やはりぶっ飛ばないと無理な訳で、そのぶっ飛び具合というか幻想を扱うような回想の仕方が芥川賞のゆえんではなかったのかなあと思った次第で。面白いというよりはこういうアプローチもあるんだ、ふーん!と言った感じだ。そんな幻想ようなサラリーマンの回想小説を読むBGMに選んだのは

  • 今時の芥川賞の本はこんな感じかと思う。久しぶりに、改行の少ない本を読んだ。内容は、すごい駆け足の人生を、さらっと読まされたようで、好みではないかな。

  • なんのこっちゃ。。。

  • 第141回芥川賞受賞作

    夫婦もの。離婚しない。

    タイトルから判断して、壮・老年期の話しが始まるのかと思ったら30代で結婚から始まった。
    最初は???。だったけど、我慢して読み進めると良いかも。
    遊園地に行く辺りから、シュールな芥川賞受賞作品的な感性が発揮される。
    夫が唐突に「家を建てる」と宣言。
    おっ、遂に「終の住処」が始まる。
    その宣言は、あまりにも唐突だけれど、何だか解る気がするのは、企業の中で「コマ」として働いてきた私も もう晩年?だからだろうか?
    ・何故結婚したの
    ・浮気性な夫
    ・不感症的な妻
    ・11年間の空白
    ・企業の中で都合よく使われる夫
    ・でもその中でも充実感を得る?夫

  • 読後感が非常によろしくない作品。本位でない結婚をしてしまった主人公。一般化された家族像を目指して子供を作り家を建てる。仕事にも邁進する一方浮気もする。ある日を境に妻と11年間口をきかなくなる。出来事の何もかにも感情的な部分が欠けており、ことさら淡々と物語はすすむ。不本意な結婚に端を発したある種の「あきらめ」が主人公と物語全体を覆っており、重苦しい。

  • 最初読みづらく、つらつらーと読んでるうちに終わりました。
    あはは!って気が抜けた感じ。

    30になるから結婚を決めた主人公。
    不機嫌な妻。
    何故か浮気を繰り返し、仕事をして、家を建てて。

    結構みんなこんな人生なんじゃない?
    自分の人生に期待すんなよ。

    --------------------------------------

    子供の強引な支配力こそが彼を救ったのだ。
    彼は妻に隠れて、密かに子供に感謝した。

  • 読みながら、自分も形こそ違うけれど同じような生活をしていたように感じられたから、終盤の展開には動揺したし乗り越えたいと思った。

  • なんかなー
    本当にどうしようもない男の人の一人語りを聞いた感じ。

    どうしても浮気を止められない男って最低だと思うんだけど。この人何も反省してない気がする。挙句の果てに奥さんと11年も口をきかなくなるし。奥さんなんでこんな人とずっと一緒にいたんだろう。

    娘さんが一人いるのだけれど、両親の意思疎通の橋渡しをさせられるって、普段からさせられている私からすると、かなりきついものがあるよ。

    なんかなー
    読んでてもやもやしました。

  • 第141回(平成21年度上半期) 芥川賞受賞

全315件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1965年生まれ。2007年、文藝賞を受賞しデビュー。『終の住処』で芥川賞、『赤の他人の瓜二つ』でドゥマゴ文学賞、『往古来今』で泉鏡花賞を受賞。2015年、三井物産を退社。現在、東京工業大学教授。

「2011年 『肝心の子供/眼と太陽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

磯崎憲一郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×