まずいスープ

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著者 : 戌井昭人
  • 新潮社 (2009年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103178217

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まずいスープの感想・レビュー・書評

  • パフォーマンス集団を率いる1971年生まれ~浅草の団子屋でアルバイトする僕は,祖父がやっていた焼け跡の八百屋からビルになった4階に父・母・従妹と住んでいるが,ある日,父がまずいスープを作って出掛け,そのまま帰らなくなってしまったので,母は飲んだくれているし,父の友人を頼って,伊東でみつける。川崎のアパートでイラストレーターと暮らす日雇い派遣の僕は,川崎で電車を降り,競輪で30万を得てしまって,使わなくてはいけない。亭主に風邪をうつされた私は怠く,ようやく寝床からおきられるようになった~今の世を写している作品だ。閉塞感かな

  • 再読。女性がだらだらする話が非常に良かった。

  • 時計仕掛けのオレンジ位狂った話。内容はイマイチだけどw

  • 2016.07.02 読了。

    図書館にて。

  • 日常の何でもない話しだがすごく好きな雰囲気。これといった事もなく、そこら辺にいそうなしょうもない人達のしょうもない日常の話がさらりと書いてある。劇団の脚本なんかを書いている人が作者らしい。描写が目に浮かぶ。

  • 「鮒のためいき」の鮒のくだり。
    何度読んでもシュールな状況に笑える。

  • 戌井さん 初めて読みました。

  • BGM 女のためいき / 森進一
    ☆緊張したくないときにぜひ!

  • だらだらと生きている人たちの話を、だらだらと読んだ感じ。

  • 自堕落な生活を送る人たちの、どうしようもない日常の短編3話。時にクスッと笑い、サラサラ~っと読んで、読後は特に印象に残らない・・・そんな感じ。

  • いやあ読後感をひとことでいうとパンクとでもなろうか。3つの短編二ででくる登場人物はそれぞれ普通ではありません。自分で普通であろうとも思っていません。また主人公の周りの人たちもユニークです。人物描写がうまいだけでなく、彼たちが生きている瞬間の場面描写が素晴らしく映像が浮かんできます。劇団というかパフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」の台本を書いてきた故の技だろうか。松尾スズキも奇才であり面白い話を書くが、この作者は今後の長編が楽しみだ。もしかしたら中島らもの再来と呼ばれるような奇想天外なストーリーを書いてくれるかもしれない。そんな風に感じさせる著者初の短編集だった。

  • 表題作はなんとなくノスタルジック。なんとなく特徴的な書き方に慣れてきたのか、『どんぶり』『鮒のためいき』の方が短いけど楽しめる。
    『鮒のためいき』には、風邪引いたときと旦那が居ないときの怠惰な生活のぼんやりしたなかで過ぎていく日のリアリティがあって好き。

  • 懸命に生きることが素晴らしいとは思わないが、なんとなくダラダラと毎日をユルく過ごしているフリーターとその家族・仲間たちの日常を描いたところで、登場人物の葛藤も感じられず、それがどうした?という感じにしかなれない。ある種のダメ人間の優しさ?みたいなところを表現したいのかもしれないが、少々の皮肉はあっても、これといったユーモアがあるわけでもないし、あまり心に響くものでもない。こういう作風はどこかで読んだような感じもするし、こういう世界観が好きな人は好きなのかもしれないが。

  • ユル~く、だらけた生活を送る人たちの短篇集。読み終わってみればなんでもないというか、何も残るものはない。ただ、一つ一つのお話は結構ひねりが聞いていて嫌いではない。でも、なるほど!!的なナニカもない。面白くなくもないが面白いわけでもない。うわ~、なんだかよくわからなくなってきちゃった。
    ただひとつ最後の『鮒のためいき』で主人公は横浜~戸部~馬車道~赤レンガ~桜木町~黄金町を歩くコースははまっ子のワタシから見て無謀な散歩コースだと思う。

  • 父親と息子は放浪癖があり母親はアル中、従兄弟は停学中、自宅での大麻栽培しかも息子が初めて知る腹違いの妹等父親への不審感満載のあり得ないハチャメチャな家族ですが、心の底ではお互いを信頼している現実の日本の家族には無い暖かい関係の大切さを思いしらされた。

  • 『ぴんぞろ』につづき、主たる登場人物は"ダメ”よりの人びとばかり。
    麻薬やお酒、博打という要素を用いてそのダメぶりを表しているのが、
    『ぴんぞろ』と同じく若干安易な感じもしたけれど、
    それでも"ダメ”な人たちへの戌井さんの愛というか、
    「お前らダメだなー」と笑って一緒にお酒を飲んでいるような、
    暖かい目線が感じられる作品。

    それから、『まずいスープ』を読んだ後の、
    へんに心地よい読後感は、「家族はこうあるべき」といった観念を
    ぐわーっと押し広げてくれたようなもので、
    例えば子供の愛し方が分からなくて、
    金品をひたすらに与えることしかできない、
    そんな親もアリだなと思えた。
    自分の親をいうわけでも、人の愛し方がわからない、
    私自身のことをいうわけでもないけれど。

    「どんぶり」「鮒のためいき」もとても良かった。

    戌井さんの作品は、意識的にかもしれないが、
    格好つけていないところがすごくいい。
    人生の教訓みたいなものを得る、という類いのものではなくて、
    それにわりと下品なところも多いけれど、
    ふしぎと読んだ後に丹田が温まるような感覚。

  • 町田康に似てる? しかし、なんでいまどきの若者ってこんなにまじめなんだろう?

  • 鉄割アルバトロスケットがすごく好きなので読んでみました。

    自分の趣味だけど
    久しぶりにすごく好きな作家を見つけられてうれしいと素直に思った。

    本当にだめっだめな人達が集まった所にみえる独特の人間模様を悪びれたりせずにさらっと書いてあるところが素敵

  • 劇作家さんなのかあ。観てみたい

  • この方も演劇なのね。しゃべり言葉が実際に忠実、みたいなかんじがたしかに。

    「まずいスープ」
    父(よういっちゃん)がひどくまずいスープを作った翌日、姿を消した。母はショックでアル中になった。バイト先の団子屋や父の友人らの協力のもと、従妹のマーとともに父の痕跡を追う息子は、父について知らなかったこと(についての真実や、知らなかったことそれ自体)を多く見つける。ようやく見つかった父は、やばい仕事を放擲し命を追われていたという。父のおいしいスープを持って、息子は家に帰る。

    「どんぶり」
    日雇い労働の男が、たまたま競輪で30万を当てた。なんとなく使い切ろうとするなかで、ジミヘンの弾く『見張り塔からずっと』の「人生を冗談みたいに思ってる奴が沢山いる」というフレーズと、出前の天丼のどんぶりのなかになんとなく閉じ込めたハエの視線が重なる。

    「鮒のためいき」
    「あやしい店であやしいものを食う会」で出会った夫の出張中、風邪を言い訳にだらだらしていると、庭に知らない男が侵入し、バケツに入ったフナを「これはあなたに恋してた松風くんだ」とか言って置いて行った。フナは野良猫に惨殺されたので埋めたが、気味悪く思い家を出て、祖父の好きだった森進一『女のためいき』の聞こえたスナックに入ったりした。翌日警察が来て、男は逮捕されたという。フナを掘り返し、証拠品として押収していった。昼ごはんを食べに立ち寄った公園は、男の逮捕された場だったが、そこでサックス吹きの男にあった。彼は『女のためいき』を丁寧に吹いてくれたが、あとはブォーとかバーとかわけのわからない音を出していた。

  • 登場人物のどの人もほめられた人ではなく、思わず「しっかりしろ」と言いたくなるような面々ですが、なぜか人懐っこさを感じさせる不思議な小説でした。マーが何だか可愛いです。表紙絵がグロテスクで、まずいスープが一層まずそうに感じました。

  • あったかくて心地いい。
    時々恥ずかしい感じにぶっ飛んでるのが、また、よい(ハエの話とか)。

    変なところで礼儀正しくて真面目な文章。
    うっかりやさしい気持ちになってしまうような。

    表現が可愛くて、癒される

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まずいスープの作品紹介

人間のバカさとダメさが凝縮!本当にまずいものって、世の中にそうそうない。でも、これはかなりまずいかもしれない。サウナへ行くと言ったきり、父が行方不明になった…。パフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」の鬼才が放つ新潮流小説。

まずいスープはこんな本です

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