かけら

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著者 : 青山七恵
  • 新潮社 (2009年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103181019

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かけらの感想・レビュー・書評

  • 父親を客観的に見定めようとする娘が出てくる表題作に、前の彼女を気にかけている婚約中の男の話と、あともうひとつの短編が収まった一冊。子供だった時も大人になってからも父親のことを大好きだった私にはピンと来ない話でした。

  • 日常のありふれた生活の中の細やかな感情の揺れを見事に表現。切なくなりました。

  • 予定外に父とふたりでさくらんぼ狩りに行くことになった桐子の話、かけら。
    無口な父親と、娘の微妙な関係がリアルでした。
    同じ年頃には、私も父には優しく出来てなかったかもと思い出し、今は年老いた父に優しくしようと、ちょっと切なくなりました。

    結婚を控え、元カノを忘れるために思い出す諒助の話、欅の部屋。
    あまり魅力的に感じられない小麦。でも、諒助には、二人で過ごした時間が大切だったということが、切々と伝わってきます。
    それは、何も知らない婚約者華子が、かわいそうに思えるほどでした。

    西表島から上京したいとこ栞に翻弄される杏子の話、山猫。
    これは嫌。
    このシチュエーションは、私も困るなと。
    この話だけ、くるくると視点が変わり、少し読みにくかったです。

  • 女子大生から見た父親。表題作「かけら」は本当によく書けていると思う。

  • 家族全員で出かけるはずだった日帰りのさくらんぼ狩りツアーに、ふとしたことから父と二人で行くことになった桐子。
    口数が少なく、「ただのお父さん」だったはずの父の、意外な顔を目にする(表題作)。
    結婚を前に、元彼女との思い出にとらわれる男を描く「欅の部屋」、新婚家庭に泊まりに来た高校生のいとこに翻弄される女性の生活を俯瞰した「山猫」。
    川端賞受賞の表題作を含む短編集。
    (アマゾンより引用)

    まぁ、可もなく不可もなく…な一冊。
    たんたんと日常を描いたようなそんな作品

  • 淡々と繰り広げられる日常を描き、その中で少しだけの違和感を感じさせる物語たちだと思いました。普段見ている世界が、ほんの少しだけ違って見える短編集。

    最後の「山猫」が印象的でした。

    西表島から大学の見学のため東京にやってきた、いとこの栞。
    多分自己表現の苦手な子なんでしょうが、話しかけても反応は乏しいし、でもなんか色々見てそうだし、ちょっとやりづらい。第一新婚家庭に女子高生が一人で居候ってハードル高いですよ。私がホスト側の杏子でも、同じように戸惑うと思う。

    そして私は栞になんとなく憤りを感じてしまう。
    行き場のない憤りだという事は分かっているんですけどね。
    大人げないかな。

  • 表題作 かけら よそよそしい父娘のバス旅行での話。父にとってのかけらの定義や、なんだか不思議な父の行動がクスッと笑える。言葉は少ないけど、大切なことだけを話しているのか、自分の父にもすこし似ていたり。

  • 青山七恵の作品は、読後に心が穏やかではいられなくなるものが多い。これらもヤバいとことに行ってしまうかなと思いつつ読み進めて行くが行かない。私の心配は最後に杞憂だったとほっとする。そんなところも含めて好きな3編。

  • 装丁がきれいで目にとまり
    初めて青山七恵さんの本を読みました。
    何気ない日常のできごとを淡々と文章にしている感じ。
    とっても読みやすかったけど、淡々としすぎてるせいか、読んだ後に何も残らなかった。

  • さすが川端康成文学賞をとった作品。3編の短編が集められているのだがそれぞれが誰にでもある本当に微妙な心の揺れ、痛みにも近い歪みのようなものを上手に描き出している。それぞれが本当に短い小説なのだが、世に普通に暮らしている人が持ちうる心の動きをきちんと描いているのが凄い。青山七恵さんさすがです。

  • 「ひとり日和」しか読んだことがなかった青山七恵ですが、これは最年少での川端康成賞受賞作を含む短編集。時折はっとするような言葉のうまさがあり、淡々とした日常の揺らぎがある。「ひとり日和」のときと変わらない印象。でも、確信にはいたらないのです。すっと心を撫でられるような気もするんだけれども、文章力としてはもっともっと上手い作家っているし、揺らぎのなかに緊張感と主題を織り交ぜてくる小山田浩子のほうがずっと物語の構築に長けているとおもうし、なんだかすべてが中途半端に感じられてしまった。受賞作以外の作品のほうがすきだったんだけど、「山猫」とか少女のセクシャルな暗示や緊迫をさらりと通り過ぎていくかんじはいいなあと。けっきょくのところ青山七恵が描こうとしているのは、崩れ落ちそうな可能性を綻びを抱え込んでそれでも淡々と進んでいく日常のあり方なのか。このひとの文学というのは、いったいどういうものなのか、わたしにはまだ掴めていないし評価できません。そもそもわたしが、緊張感や綻びやらを見つめる物語性の高い小説が好きなだけなのかなあ。もう一冊くらい読んでみてからまた考える。

  • 青山七恵さん2作品目。

    かけら 欅の部屋 山猫の3編

    =かけら=

    お父さんと娘のサクランボ狩りの話なんだけど
    お父さんがいう「かけら」が、じーんときて泣きそうになって
    しまいました。父と娘の家族の絆確認のお話。あたたかめ。


    =欅の部屋=

    ドライな仕上がり。小麦とぼくと、ぼくの婚約者の華子。
    男の迷いみたいなものを漠然と感じてかわいらしく思った。
    このぼくは「夢想家」と言われているけど、うちの夫も
    同じでロマンチストでハッピーエンドをこよなく愛す夢想家。
    案外、こういう心理の男性って多いのかも。
    終わり方も切ないような、でも切れ味がいいのでさっぱり
    していて結構好きです♪


    =山猫=

    3編の中で一番好き。西表島から姪っ子が新婚の杏子の
    元にやって来る。無口で愛想がなくって、まるで島から山猫が
    東京に飛び出してきたみたいな感じ。

    杏子と姪っ子の栞はそりが合わない。
    無理して合わせようとすればするほど、きしんで衝突する
    そしてますます意地になる。
    あー、なんか分かる、分かる。この気持ち!と思いつつ
    読破。
    視点が杏子、杏子の夫の秋人(オータム)と姪の栞の3人で
    変わるので、独特だけどあっさりしているけど面白かった。
    空気みたいに、さらさら~と読みやすかった。

    また他の作品も読んでみたいと思いました♪

  • つかみどころがなく、何がいいたいのか、難しい。
    3作とも、同じテイストで、どれも私にはわかりづらかった。
    可もなく不可もなくといったところ?

  • 史上最年少で川端康成文学賞を受賞した表題作含む3篇収録の短編集。3篇とも精度が高い珠玉の短編集だと思う。中でも「欅の部屋」が一番印象に残った。言葉の選び方が秀逸。捨てる前にもう一度見返すっていう考え方が印象的。なんだかとてもセンチメンタルな気持ちになってページを捲るのが勿体なく感じた。行間を読ませる確かな筆力に圧倒された。2012/132

  • 「かけら」
    意図せず二人きりでバスツアーに参加することとなった親娘の情景を描くことで、つかみ所のない距離感、娘にとっての父という存在の不明瞭性を表現した短編。娘の視点から見えている姿こそ、父という存在の「かけら」なのかと。
    他の2作も併せて、この作家は日常の何気ない出来事を「かけら」として描くことで、人間・人生の全体を想像させる物語を得意としている印象。
    「欅の部屋」
    結婚を間近に控えた男が、過去に付き合っていた女との思い出を回想する。
    ことある毎に「大人への変化」を感じたがる主人公が、まさしく変化していく過程が、過去の女の影を受け止めることなのか。
    「山猫」
    大学見学のために西表島から東京に訪れた少女と従姉夫婦との数日間。主人公は、生活環境や年代の違いから心通わぬ従妹をこそ、山猫のような得体の知れぬ野性的な存在と感じていたのかもしれない。
    区切り無く視点が入れ替わる手法は、新鮮だが読みにくさも感じた。

  • 日常のあるあるを集めた短編集。だからどうした、という結論や主義主張はないし、物語全体にも抑揚や波もない。ごく普通の生活の中にある、ちょっとした気まずさ、ハッとするようなときめきを何気なく書いていて、共感したり、イラついたり、うなずいたり。

  • 表題作に登場する娘と父の会話が実感がこもっていた.「山猫」では高校生の女の子の取り扱いを夫婦で少し悩むところが面白い.いづれの短編もさらりとした話だが、読後感は何か吹っ切れないものが残る感じだ.

  • 「かけら」、好きな言葉だ。一つに繋がっていた人と人が時間とともに離れていく。親と子、男と女。距離が出来たあとも、いつかまた寄りそう日がくることもあれば、二度と姿を見ることもない。年齢を重ねるごとに「かけら」の意味をかみしめることが多くなってきた。

  • あぁ、青山さんの次回作が出たらまた読みたいな、と思った。

    このなんでもない毎日の生活音と風景の描写がすごく好きだと改めて思った。
    〝ふよふよと〟とか使うんだなー。

    毎日特別なこと何か感じてるわけでもなくて、でもなんとなく思うようなことがあって、それって何て言えばいいか分かんないような例えようのない微妙な感情なんだけど、青山さんの文章を読むと・・・すごく「あぁ・・」ってなる、よね。

  • 川端康成賞受賞の「かけら」と他二編。純文学なんだなぁ。
    日常を切り取って文学にするには、とりたてた事件も何もいらない。
    読む方にも感性が求められるかも。

  • いろんなかけら。
    心はひとつだけど、生きているといろんなところに心のかけらが散らばっている。
    そのかけらを見ると、いろんなことを思い出す。
    そして、いろんな自分にも気付かされる。
    かけらを見つめ直すことで、生きなおすこともできるし、再スタートを切ることもできる。
    痛みを感じさせるかけらもあるが、それも、かけがえのない大切なかけら。

  • 人間の感情を良い部分も悪い部分も表現している3つの短編。

    ①父親と大学生娘の関係性(一緒にバス旅行に出かけ、普段話すことがない二人のきまづい雰囲気)。

    ②別れた女性が同じマンションに住み続けていることに関してあれこれ想像したり、会いたいと思いながら他の女性と結婚する男性(まだ未練がありそう。。。何かと妄想チックなところがなんとも。。。)

    ③親戚の女子高生を数日預る新婚夫婦(女子高生の無反応的な態度に、あれこれ親切にしようと試みるもののなかなかうまくいかず、ちょっと苛立ってしまう奥さんとマイペースなご主人)。

    なんだろう、読んでいるうちの3つの作品はどれもいらいらしてしまうところがあったけど、でも嫌な気持ちにはならなかった。

  • 3つの短編集である。

    期待値よりは低かった。
    物語に波が無いというか一定の平凡なリズムで3作とも進行する。

    なんかダラダラ読んでしまった。

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かけらの作品紹介

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