「地球の歩き方」の歩き方

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  • 新潮社 (2009年11月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103202219

「地球の歩き方」の歩き方の感想・レビュー・書評

  • 学生時代、なんちゃってバックパッカーだったので、地球の歩き方にもお世話になりました。私よりかなり前の世代からの話から始まりますが、あの詩的な表紙の秘密や内容やカバレッジの変遷が分かって楽しめた一冊です。

  • 外国に行くときは、必ず購入しています。
    ネットで便利になった今でも、基礎データとして持ち歩きたい情報が満載です。

    誰が、どういう考えで、どうやって地球の歩き方を作ってきたかが分かる本が、
    同じ装丁ででていることを、最近まで知りませんでした。

    ネットの接続方法や、国際電話のかけ方など、
    不便だと思うことがいろいろありましたが、
    ネットが繋がるHotelさえ予約できれば、
    それらのことも気にならなくなりました。

    「地球の歩き方」の「保守の仕方」のような続編もあるとうれしいかもしれない。

    今後、どういう方向で転換していくのかという、、、

  • やられた、と思った。こんな本を書いてみたかった。それは自分が「旅環境が大きく変化する時代」を経てきたように思うから。

    猿岩石前後のバックパッカー隆盛期に旅をし、最近はメディアの変化(特にソーシャルメディア)、『旅行人』の休刊といった時代の変化をまさに体験してきた。
    自分が経験した時代のみならず、いくつかの旅のミニコミにかかわってきた経験から、先輩方を見るにつけ、往年の旅人はスケール、覚悟が違うと強く感じてきた。その一連の変化をはっきりさせ、記録し、まとめたいと常々思っていた。

  • パスポートとお金。それと地球の歩き方。海外旅行の必須アイテムとなったガイドブックである地球の歩き方の創刊から現在の形になるまで。
    創刊メンバーの生の声が中心となっているので、当時の自由旅行を広めたい!という熱が伝わってくる。
    地球の歩き方は実はツアー加入者向けの小冊子が原点だったなんて、何事も小さな事からですね。

  • 75年、DSTとリクルート、大学生協が御三家として学生の「自由旅行」を提供していた。やがて「地球の歩き方」を創刊する4人組みは、自由旅行の伝道師であった、彼らは、自分自身が体験した自由旅行を語り、学生は海外を長期間自由旅行しなくてはならない・・・と、どんどん送り出していく。そして、自由旅行を経験した学生たちが、その感動をレポートで届けてくる。自由旅行のノウハウや、安宿やレストランの情報を寄せてくる。それらから「地球の歩き方」は始まった。4人組みは自由旅行だけが学生の旅行だと確信していた。学生のために、ユーレイルパスの発行元とは直談判を繰り返して1年以上かけて大手旅行社からその販売権を奪い取る。大手旅行社は「不当」に高い価格でそれらを学生に売っていたのである。彼らが日本のバックパッカーを作った、とたぶん言っていいのだろう。彼らのおかげで、僕も85年、ヨーロッパへ行くことになるのである。

     たぶんこれと同様の熱さが大学生協にもあったのかもしれない。70年代のヨーロッパを旅行するアメリカ人の多くが持っていたという、そして4人組も感動して、「地球の歩き方」の参考にしたという「ヨーロッパ一日10ドルの旅」を大学生協事業センターは出版しているのである。きっと熱があったのだろう。

     この本を読むと、学生の旅行でバックパッカーがメインストリームだった時代は80年を挟んで10年程度しかなかったことがわかる。そして今、この国の学生は海外を旅することはなくなった。今、海外を自由に旅行しているのは、40代らしい。4人組のおかけで、70年代の後半から80年代の中盤までにバックパックを担いで旅した者たちは、いまだに旅の自由に囚われたままなのである。

     「地球の歩き方」は変わった。かつては、投稿者の情報で埋まっていた。真贋定かではなかったが、それでもよかった。投稿者の名前には、旅した年と大学名が添えてあった。それが、旅を身近にしてくれた。これだったら、僕も行けるかもしれないと・・・。そのコメントが背中を押してくれた。僕にとっては、残念な変容である。今、バックパッカーはどんなガイドブックを手に、長期の旅にでけるのだろうか?

  • いろいろガイドブックはあるけれど、やっぱり『地球の歩き方』を選んでる。
    読んでいると、なんかもう、いろんな意味で「青春!」って感じがして、いろいろと懐かしかったです。

  • 書名から、「地球の歩き方」の使い方が書かれているものと思ったが、そうではなかった。
    適切な書名を付けてほしかった。

  •  今日個人旅行をした人で、『地球の歩き方』のお世話になった人は少なくないだろう。本書は出版以来30年の歴史をもつ『歩き方』の歴史であるとともに、この30年来の日本人の海外旅行のスタイルの変遷史でもある。本書はその仕掛け人となった4人の男たちへの聞き書きからなる。筆者の山口誠さんは関西大の先生で、共著者のさやかさんはその奧さんである。
    『歩き方』はもともと、バブル期以前から、就職の内定した学生たちの海外研修を組織したダイヤモンド社という出版社の内部用パンフレットから出発した。当時は売り手市場で、企業は内定の決まった優秀な若者を引き留めるため、ローンの保証人になり若者たちに外国を見させようとしたのである。ところが、74年にある会社の内定者たち40人が乗った飛行機が落ち全員が亡くなるという事故が起きた。それ以後企業からの働きかけはなくなるが、「自由」旅行、海外語学研修の需要は減ることがなかった。『歩き方』の仕掛け人たちは、みずからが体験した自由旅行を若者たちにも味合わせたいという熱い気持ちから、若者たちを現地までつれて行きそこで解き放ち、集合の日まで自由に旅行させるという企画をたてたのである。その時の体験記が『歩き方』の原型であり、それがのちに本屋の一角を占めるまでに発展したのである。それまでのパンフレットは旅行社のガイドに従って行動するだけでよかったが、それに飽き足らない人たちがどうやってそこへ行けばいいのかを本書は教えた。
    『歩き方』は部数をとのばして行くと同時に新たな課題にいくつもぶつかった。それはライバルの登場であり、需要の変化である。たとえば、ハワイ編に一日いくらでやるということはふさわしくない。仕掛け人たちが最初もくろんだのは広い地域を旅するということだったが、タイなどではそこにほとんど定住してしまう者もでてきたし、一カ所滞在する者も出てきた。それがのちに『地球の暮らし方』や『地球の歩き方マガジン』などになっていった。
    お仕着せの旅行から脱したはずの『歩き方』がのち、一種のマニュアル本化したのは、ある意味必然的なことでもあった。旅に失敗はつきものなのに、それを許さない旅行者が現れ、いくつもの選択肢をうるさがり、モデルの提示を迫る旅行者も出てきたのである。本書はこんなふうに、海外旅行ができるようになった日本人の旅行スタイルの変遷史であり、日本人の海外旅行のありかたを問うものにもなっている。

  • 「地球の歩き方」創刊に携わった4人の話をまとめた「地球の歩き方」の歴史。口コミ誌から発展していった様子、どのようにして書かれているのか、読者からの反応、青小口が昔は刷毛で塗られていたことや、日本人とわかり犯罪の対象にされやすいなどのクレームがあったこと等、普段利用しているだけに面白く読める。日本の個人旅行の流れもよく理解できる。個人旅行は脅威に感じなかったけど、わがまま歩きは歩き方を研究し尽くされて作られ脅威に感じたなど、裏話も面白い。旅行が本当に好きな人たちによって作られてきたんだなと実感。

  • この著書は、「地球の歩き方」のルーツが書かれています。

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「地球の歩き方」の歩き方の作品紹介

パックツアーじゃない、ボクたちの足で自由に世界を歩きたい!そんな若者たちの思いが国民的ガイドブックを生み出すことになった。合計100時間にもおよぶ関係者への膨大な取材から明らかにされた「地球の歩き方」の足跡。それは、日本人旅行者たちのドラマそのものだった。

「地球の歩き方」の歩き方はこんな本です

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