- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103206316
作品紹介・あらすじ
名も無き男の人生だろうが、この手で拓いた人生だ。もはや死に場所などない新しい時代。開府まもない江戸で武士を捨てることを選んだ男たちの矜持。遅咲きの本格派として注目された著者の遺作にして最高傑作。
感想・レビュー・書評
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北重人氏が描いた江戸の初期江戸が発展する際に武士を捨て商人になって成功するもの、また郭の用心棒をしていてその功績で再度武士としての職を得るが自由気ままだった浪人時代を懐かしむものなど、武士を捨てる者再度武士になる者など立場が違えど武士としての矜持を守り続ける日本の良き時代の男らしい男が描かれている。第二話の「日本橋」などは家康の天下統一の後江戸が目覚ましく拡大する中での干拓工事と”日本橋”が初めてかけられたときの様子が生き生きと描き出されていて著者の筆力の凄さが感じられる掌編となっている。もちろん他の4編もそれぞれ素晴らしく、病で倒れる事がなければ江戸初期の女性を主人公とした作品が2編加わる予定だっただったとのことで、永遠に読めなくなってしまった今病に倒れた事が至極残念でならない。
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人間 のこと を
静かに 考えたいときに
じっくり 読みたい
一冊です -
少し、重かった。
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名も無き男の人生だろうが、この手で拓いた人生だ。もはや死に場所などない新しい時代。開府まもない江戸で武士を捨てることを選んだ男たちの矜持。遅咲きの本格派として注目された著者の遺作にして最高傑作。
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最後の伊勢町三浦屋
どんな気持ちで書かれたのでしょう -
2010.01.24 日本経済新聞に掲載されました。