明日、アリゼの浜辺で

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 138
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103208419

作品紹介・あらすじ

出会うはずのなかった人々を繋ぐのは、ニューカレドニアの青い海!足先をくすぐるさざ波が、固く閉ざした心を柔らかく解してくれる連作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 一話づつ伏線を張ってあって、最後にあー!こうなるんだ!って感心してしまった。一つのストーリーはさほどではないけど、一冊で言うとほんのり爽やかなストーリー仕立てが際立ちます。
    とてもお勧めな本です。

  • 「エレベーター」「犯人はニューカレドニア」「ニュー彼トニー」 「「きょう」は「ひきょう」の「きょう」」「ハッピーエンド」
    5篇で構成された連作短編集。

    それぞれの人生のエピソードも面白く読めましたが、出会うはずのない人達がニューカレドニアがキーワードになり出会い繋がって行く伏線が見事でした。

    この著者の作品は文章も読みやすいけれどテンポの良い会話がとても良い味を出していると思います。

    読後感も良かったです!
    ニューカレドニアに行きたくなってしまいました。

  • 天国に一番近い島ニューカレドニアをキーワードに最後の二話で繋がる全五編。閉じ込められたエレベーター内で共通の話題を探す中年男性、家出した父をニューカレドニアに探しに行く娘、癌に侵されながら陳腐を嫌う舞台作家等。駆け出しシナリオライターの企画書にニューカレドニアが脈絡なく現れる話が脱力系のおかしさ。

  • アンフェア繋がりで読んだ本。

    殺伐とした作品を続けて読んでいたので、こんな風な作品も書けるのか!と、ちょっと驚き。

    ニューカレドニアをキーポイントにした短編小説。
    全てのお話がうまーくどっかで繋がっている。
    それを出来すぎていると思うか?思わないか?

    自分は、出来すぎているとは思わない。
    こんな繋がりって、たぶん、知らないだけで世の中にはたくさんあるんじゃないかなと。
    世間って狭いから。

    優しい気持ちと、肩の荷を下ろしたような心地よさを味わえる作品という感じ。

    アリゼの涙、自分も欲しいなー。。
    あれがあったら、どんなことでも乗り越えられそう。
    前向きに。

  • ニューカレドニアで、一つひとつの短編が繋がった。 おもしろかった!

  • 繋がらないと思ってた・・・
    そうなるのね!
    いいんじゃない!

  • さらっと読めた。
    偶然がありすぎと突っ込みどころ満載ですが、短編集で読みやすかったし全体的に繋がっていたのは私は好きでした。
    お父さん!!将来大丈夫?って思いました(笑)

  • まるで阪急電車のような展開 海辺の風景が目に浮かぶようです。
    「何が起こるか、最後までわからない」

    深く沁みる言葉です。

    途中から海辺で読んだので(笑)、余計に開放感を感じました。
    作者の印象もがらっと変わりました。

  • 無性にバカンスしたくなる。

    ときには逃げちゃってもいいんかな、と。

  • 2012年読了56冊目
    秦建日子さんの作品なので何となく図書館で借りて読んでみたら、サスペンスかと思いきや、非常にさわやかな感動できる短編小説集でした。
    いくつかの物語の短編がリンクしていく作品。
    ちょっとほろ苦く、ちょっとさびしく、ちょっと感動する、そんな作品です。

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著者プロフィール

1968年生まれ。小説家・脚本家・演出家・映画監督。2004年『推理小説』で小説家デビュー。同作はドラマ&映画化。著書に『And so this is Xmas』『女子大小路の名探偵』他多数。

「2023年 『Change the World』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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