梨の花咲く町で

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著者 : 森内俊雄
  • 新潮社 (2011年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103216049

梨の花咲く町での感想・レビュー・書評

  • 音のない本。
    読んでいると、自分が水に沈んでいるような気分になります。

    短編集であり、語り部はすべて違う人であるはずですが、皆同じ人に思えます。
    けなしているわけではない。
    違う人では有りますが、根幹の部分は同じと思えるのですが、そこにあるのは作者なのでしょうか。

    読み慣れない類の本ですが、面白かったです。
    全然筋違いのことを書いているのかもしれませんが、まあそれはそれで。

  • 短篇集だが,どの作品にもにじみ出る教養と素晴らしい登場人物が見られる.何気ない日々の中に高尚な行事が次々と出てくるのは,これまでの種まきの成果でしょう.

  • 森内先生の作品を初めて手にした。
    無駄なものをすべてそぎ落とした洗練された文章で,澄んだ水の中を漂っているような感覚に陥る。描かれている情景も,まるで写真でも見ているかのようで,素晴らしい作品でした。

  • 何気ない毎日を積み重ね、ふとした瞬間に昔の記憶にとらわれる。

    どの短編も、自分も丁寧に生きていきたい、と思えてくる作品でした。音楽や絵画、哲学に触れた描写が印象にのこります。

    老境に立つ夫婦の心模様など、想像に頼るところの多い、やや背伸びをしながらの読書でした。

  • 「梨の花咲く町で」(森内俊雄)読み終わった。いやーまいった。すばらしく洗練された作品集である。うまく言えないが、なんかこう「シュッ」とした感じ。森内氏の作品を読むのはこれが初めてなんだな。ほかの作品を読んでみたくなった。

  • この老作家は、いとも簡単に時を飛び越えて、40年いや50年前の過去の情景を語り出す。その語り口は、今現在のことがらと過去の出来事を自在に絡み合わせて、独特の味わいをもたらしてくれるのだ。

    熟練の作家が、少年の日々を語るとき、亡くなった人のことを語るとき、あるいは今世紀で火星が一番地球に近づいた年のことを語るとき、我々はこの作家の運転する古びたタイム・マシーンで、古い町並みの光の中を通り過ぎていくかのような気分になる。

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梨の花咲く町での作品紹介

100歳の母と92歳の義母が相次いで逝った。二人の母を偲びつつ、眉山を望む徳島で出会った妻との歳月を描く表題作ほか、人生の深い味わいに満ちた8年ぶりの短篇集。

梨の花咲く町ではこんな本です

梨の花咲く町でのKindle版

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