ベンハムの独楽

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著者 : 小島達矢
  • 新潮社 (2010年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103216216

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ベンハムの独楽の感想・レビュー・書評

  •  ひとつひとつの作品は切なかったり感動的だったりもするのに、全部を通してみたときに感じるブラックさが非常に印象に残る連作集。

  • 第5回新潮エンターテインメント賞を受賞したらしい。

    短編9編と思っていたが、中盤まできて、あ、一応連作なんだ、と気づく。でもなんだか唐突。
    最終話は全く他のストーリーとの繋がりが見当たらず、結末の意味も不明で、あれ?という感じ。

    星新一風あり、江戸川乱歩風あり、道尾秀介風あり、青春ものあり、どんでん返し(読めたけど)ありと意欲作なのだが、う~ん、今一つかなあ。
    ミステリ風より、青春ものがよかった。この作者にはこういう作風のほうが合っているのでは?

  • 味わいの違う話が9つ入った短編集。1話完結で、意外なオチもあるが、話が進むにつれて、それぞれの人物が少しずつ重なりを深めてゆく。不気味な双子、予知能力を持つ男、女子学生の想い出、手を見せない子供、立てこもり殺人事件、宇宙の果てにあるもの、食事代わりに本を読む青年、青春の三角関係、タクシー強盗事件。人間の本性が、やさしさも残酷さも描かれているが、基調はブラックミステリー。

  • 久しぶりの再読。
    この作家さんはこのデビュー作が一番面白い。

    共通する魂を持つ双子、五分先の未来が分かる青年、ヒトデの思い出と骨の折れた傘、幼女の目から見た残酷な世界、立て籠り事件とその真相、宇宙船を開発した博士と助手の旅の果て、文字を読むだけで食欲が満たされる青年、男女三人の青春と恋、ジャックされたタクシーでのドライブ。

    ブラックあり、サスペンスあり、ミステリーあり、ユーモアあり、ドラマあり、風刺あり、どんでん返しあり。
    タイトル通り『ベンハムの独楽』のように、一見シンプルな世界のようでいて様々な色彩を見せていく。
    一冊で色んな味わいを楽しめた。

  • 帯のあおりほど面白くなかった

  • 第五回新潮エンターテインメント大賞受賞作品。連作短編集。
    ミステリかは微妙。
    各話、つまらなくはないが、世の中には他に面白い短編はたくさんある。という感じ。
    特徴がないというか、面白い話を思いついた、から脱却できていないように感じた。平坦過ぎるのだと思う。
    「アニュージュアル・ジェミニ」と「チョコレートチップ・シースター」は悪くなかったが。
    2-

  • 話がほんの少しずつリンクした1987年生まれ・当時22歳の新人が贈るナイン・ストーリーズ。面白い話と面白くない話が混在してる感じ。最初読み始めた時は「なんという新人が出てきたのか!」と思ったけど最後とかあれ?って思うものもチラホラ。1番最初の話が良かったから、あの双子の話をもっと広げて欲しかったかな。早紀は何回も出てくるんだからさ!プリクラの早紀がマズイとかさ!あとは文字をエネルギーに生きる青年と義手の女の子の話が良かった。2012/337

  • ミステリな仕掛けがされた短編集。キレイに作り上げられている。文章の淡い感じも好き。次作も読みたい。

  • 意外に面白かった
    コットン・キャンディーが一番好き
    4.0点

  • 何も知らないで読んだのだが、短編集かと思えば微妙にそれぞれの話が繋がっているという構成で面白かった。
    細かいことはかなりあったが、特に気になったのは少女の視点で書かれているのに、平仮名とカタカナにしただけで子どもが使わないような言葉で語られている所。正直読みにくいだけだった。

  • 不思議な後味のミステリアスなストーリー。
    新人さんということを割り引いても
    何かスパイスがきいてないカレー?
    うまいんだけどコクがない。
    タクシーを乗っ取るのは、
    「カージャック」で「ハイジャック」じゃないよね。

  • 二人で一つの魂しかない双子(アニュージュアル・ジェミニ)
    突然未来予知ができるようになった知人(スモール・プレシェンス)
    思い出の傘と家業を継がなければならないと悩む友人(チョコレートチップ・シースター)
    いつもみずたまのイチゴのキャンディーをくれるおともだち(ストロベリー・ドリームズ)
    奇妙なコンビニ強盗犯(ザ・マリッジ・オブ・ピエレット)
    最新型の宇宙船と博士と助手(スペース・アクアリウム)
    本の文字を食べられるようになった彼氏(ピーチ・フレーバー)
    とある事故をきっかけに友人になった三人の青春(コットン・キャンディー)
    ハイジャックされたタクシー(クレイジー・タクシー)

    不思議で奇妙な短編集。なんとなく世界がつながっているようないないような。
    前半は非常にキレ味のいい世にも奇妙な物語だったのに後半はなんとなく失速してしまった。
    最初の双子の話はよかった。

  • ブラックなSF。

  • コットン・キャンディー面白かった!!

  •  この目次を読んで、うわぁ~ダメだ!と引いた。カタカナタイトルのオンパレード。カタカナ苦手になりつつある、おばさん泣かせなタイトルが
    つけられた9編でしたが、その内容はタイトルとは正反対で引き寄せられました。
     空想・妄想癖をかなり刺激され映像が浮かぶ内容は、エンターテインメント大賞を受賞するのもうなずけます。しかし、何故このタイトルじゃなきゃいけないのかが、わからない話もありました。
     ストーリーは、いろいろなエッセンスで描かれてとても欲張りです。どれが映像化されてもおかしくないと思いました。映像化された暁には是非、観てみたいものばかりです。

  • まったくジャンルにこだわっていない短篇集。お互いがつながりあっていたりするのは今の流行なのかな?
    期待して読んでみたけど、面白かったのは最初の1編だけだった。
    読む進む毎に小説というよりも個人の妄想に近いものを感じてしまい、次第に興味が薄れてしまった。終盤に出てくる青春を謳いあげる1編はまるで有川浩みたいで辟易した。タイトルのつけ方もあまりにも独りよがり。
    最初の1編のトーンでずっと突き進んでくれれば傑作だったのにね。

  • エンタメ大賞の帯で興味を持って読んでみた。ジャンルの違う短編が揃っていて微妙にリンクもありつつ読みやすい。前半が面白くて最終話がいまいちだったので読後感がもやもやしたのが残念。

  • これも図書館で偶然見かけて「ベンハムの独楽」というタイトルに惹かれて借りた本(錯視好きなので)。

    9つの短編集。「世にも奇妙な物語」みたいにちょっとした異世界に連れてってくれるような独創的な設定が多くてすごく面白かった。話の展開の仕方も変わっていて「おおこう持ってくるか」と良い意味で予想を裏切られるものも多くて楽しめた。

    登場人物が少しずつかぶってるチェーンストーリーだということに途中で気づいた。SFチックなのもあればミステリーやホラー、爽やかな青春ものもあったり、色々なジャンルの要素が詰まっていて、作者の方の引き出しの多さを感じた。帯によると22歳の方だそうですが、博識だなあという印象。

    前の方も書いていらっしゃいますけど、感動的な話もあるはずなのに非常にブラックな印象が私も残りました、何でだろう。特に1つめの話が印象に残りました。

  • 読むと少し混乱します!というのは、寄託者の明石礼代さんの弁です。予定調的な小説とは、一味も二味も違う小説です!

  • 私の評価基準
    ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
    ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
    ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
    ☆☆ 普通 時間があれば
    ☆ つまらない もしくは趣味が合わない

    2011.4.17読了

    9篇の連作短篇。でも、その関連は僅かなので、だんだんと、どこが繫がっているのか探すように読んでしまいました。

    全体に草食系な雰囲気は共通しているけれど、それぞれは文体も違えているし、内容も爽やか青春ミステリーや、かなりブラック系まで色々。みんな面白いけど、どこか有名な作家で読んだことがあるような既視感を覚えてしまう。
    才能のある作者が、こんな風にも書ける、あんな風にも書けると書いた習作を読んでもいる様です。

    今度は、是非ギシッと詰まった長編を読んでみたい。出来れば、ブラックなやつがいいかな。

    帯に、グロテスクな双子の仕打ちと冷笑に満ちた大人の仕返し、とあって、順が当てはまらないなと思っていたけれど、最後の母親の名前は、きっと早紀だ、と気付いて、納得。まだ、他にも気付いていない仕掛けがあるのかな?

    あっ、装幀もちょっと凝っていて、帯をそっとめくって見て。

  • ■9つの短編から構成されているんだけど、かなり軽快でどんどん読み進めてしまうストーリーばかり。でも調子に乗って読んでると、さっくりと足元から掬われてしまう。帯に書かれていた「騙されるな!」ってそういう意味だったのか...って何度も思った。

    ■『ベンハムの独楽』ってのは白黒で模様を描いた円盤を回転させると色が見えてくるコマ。主観色(錯視)の実験として有名なぐらいだから、その人の主観によって見え方が変わる...。そのまんま。(笑

  • 連作短編というわりにはそれぞれの繋がりがあまりに細いので、途中まで連作と気付かなかった。双子の話なんかは乙一っぽくてすごく面白かったけど、途中でだれてしまうものもあって残念。次回作以降に期待したい。

  • 9つの短編だったけれど、どれもまったく違う個性の作品。そのせいで面白く読めるものもあれば、途中で飽きてしまうものもあった。
    文章は淡々としていて読みやすかった。

  • 何度も繰り返し読んでしまう◎

  • 新潮エンターテイメント大賞受賞作。…だが、オバちゃんにとってはエンターテイメントではなかった。多才さや感性はオバちゃんにはあまりに鋭過ぎたようだ。

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ベンハムの独楽の作品紹介

ふたつの肉体にひとつの魂、五分先の未来が見える災い、文字で飢えを凌ぐ男の幸い、グロテスクな双子の仕打ち、冷笑に満ちた大人の仕返し。カラフルな9つの連環、恐るべき22歳の魔術。第5回新潮エンターテインメント大賞受賞作。

ベンハムの独楽の文庫

ベンハムの独楽のKindle版

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