沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上)

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著者 : 山崎豊子
  • 新潮社 (1999年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103228141

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上)の感想・レビュー・書評

  • 一気に読んだ。

    これが日本という“和”を重んじる国ならではの出来事。
    それがゆえ、日本は急成長を遂げたのは事実だけど、それが今の日本人にしわ寄せみたいになってるのかな~。

  • かなりの長編。読み応えあり。日航機墜落事故に関して、賛否両論あったけど、かなりのリサーチぶりが感じられ、大企業の脆さ、人間性、いろいろ考えさせられた本。

  • 巻をおもむろに読み始めたが最後、全巻読破全1500Pの道を歩むことに。しんどかったです。途中、何度「この航空会社ぁ。客より金かぁあああ。下っ端の人件費ぎりぎりに削って、コストダウンして、上の人だけ儲けるなんて許してたまるかあああ」と叫んだことか。

    会社経験はあるけど、全然中身のことしらなくて、組合の大切さも知らなかった私だけど。ちと、組合というものの大切さを実感(遅)。そっか、こんな悪党の上もつと、組合が大切なんだわ。う〜む。お金ほとんどはらわなかったの、悪かったかも(大遅)。

    それにしても…恩地(主人公)!たえろおおお。きっといいことある!君はいいやつやあぁ。君のしていることは正しい!まぁ、私やったらこんな会社我慢できんけど。やってることが不利益だからって、アフリカまで飛ばして、ほっとく会社なんて、いつかつけがくるさ!ほんと、この巻以降できっと…。(と1巻を読み終わった時点で思いました。)

    政治家ってきたない!会社の上の人たちの金銭感覚っておかしすぎる!「中ジョッキ」で1000万!?!? 許さん!賄賂なら賄賂と口にだすぐらいせんかい!はびこる汚いやり方に、憤りながら、全5巻希望をもって読み進めた私ですが、最後に、唯一理想をもって行動したお偉いさん国見新会長が首(!)になり、恩地がまたアフリカに飛ばされるにあたり、本当にあばれたくなりました。不条理やぁ〜〜〜〜。一部、正しい監査が行われそうな描写があったけど、これだけの仕打ちに、それっぽっち?ってかんじで…。現実はうまくいかないってことっすね。いや、フィクション(?)だけどね、いちおぉ。

    ちなみに、自分だったらこう行動しないNO1は恩地さんの奥さん。私やったら即離婚ですわ…。こんなだんな。家庭ほっといて、なんかいえば「組合、組合」理想をもった頭のきれるすごい人かもしれんけど…。父親の姿見て、子供たちは、一時期はぐれつつも結局まっとうな人間にそだったみたいな書き方していたけど、本当にそうなるかな? んな、うまいこといかないと思う。ま、これぐらいの救いがなけりゃ〜悲しくて読んでられないか…。

    そういえば、作者、女性なんですよねぇ。すごいっす。これだけの調査をして、それを文章にのせることができるなんて。これを発表した当時はいろいろもめたんだろうな。だって、どこの航空会社の話かまるわかりやし。名誉毀損ぐらいは軽そう。

  • 組織の不条理さに憤りを感じつつ、恩地さんみたいな人が職場にいたら難しいかも・・・なんて思っちゃいました。

  • wowwowでドラマを見て原作を読んだ。描写が細かくて引き込まれる。長編だけど、面白い。

  • なぜ会社(側の人間)がここまで苛烈なことができるのかというのと、劣悪な環境の描写がこれでもかと続くところに、ぐいぐい引き込まれた。

    なぜそんなわかりやすい罠にはまるのか、と思っても見るが、現実でも思い込みやそれまでの経緯、ボタンの掛け違いというのもあるよなあ、と思い直す。

    絶対軸としての境遇もあるが、周りの人との相対的な境遇の差により、一層の苛烈さを感じる。

  • 【配置場所】特集コーナー【請求記号】913.6||Y
    【資料ID】19904056

  • 2015/02/20完讀

    恩地元原本是東都大學畢業的秀才,但是因為被推上工會委員長之後,為了改善勞動環境,讓飛安更加獲保障,就強力與公司交涉,甚至發動第一次航空界罷工;然而被公司視為眼中釘,兩年工會委員長結束,半年後就被踢到カラチ,兩年滿後再被踢到德黑蘭,最終甚至是非洲的奈洛比。恩地在德黑蘭學會打獵之後,只好靠打獵度過寂寞的時光。

  • 山崎作品をようやく読むことにしました。
    どれから手を付けるか悩んだ末に一番頭に残っている作品に。
    一話からすごいですね。思ったより読みやすいのが印象ではあります。

  • 全5冊に及ぶ大長編。先輩に勧められて読み始めるまで半年。読み始めて読み終えるまでに4ヶ月かかった。それだけに満足感は抜群。本当にそんな時代ってあったんだろうな。ノンフィクションに近い取材、山崎豊子は凄いなあ。

  • 映画化にもなったこの作品。
    映画は観てないんです。
    だから先入観なしで楽しめるんじゃないかって思ってます。

  • 組合員の労働環境改善を求め会社側と真剣な交渉を行った結果、左翼、アカよばわりされ、僻地勤務を言い渡される恩地。ある程度労働環境が整備されストとは縁遠くなった昨今の感覚からすると、現実味がない話(昔話)と感じる所も有る。もう少し妥協する事も出来たのではないかと考えるのは、その辺の意識のズレが有るかもしれない。この小説はJALの実話を元にして書かれたとの事、今読んでもJALに乗りたくなくなる。本が出た時は、JALの売上げにも少なからず影響があったのでは無いだろうか? 著者の山崎さんは出版後JALに乗ったのかなぁ?

  • 航空会社の話。パキスタンからさらに西に飛ばされたところまで。コメディーではないな。

  •  日本のナショナル・フラッグ・キャリア(航空会社)の一組合委員長へ無理やり推された主人公は、持ち前の正義感からこれを引き受けた。
     発足10年足らずの会社では、劣悪な労働環境の改善に取り組み次々と成功させてゆく。あるとき団体交渉上の都合から、ストライキが首相フライト当日に重なってしまう。
     会社は政府の圧力もあり事態を早期に解決する必要性から、組合に大幅に譲歩する結果となる。
     この件以降は、政府の人選で会社に送り込まれた労務管理のプロたちから故意に、「アカ(共産党員)」のレッテルを貼られ、懲罰人事としてパキスタン(カラチ)>イラン(テヘラン)>ケニア(ナイロビ)と途上国勤務が続くことになる。

     物語のテンポにすぐ引き込まれ、一気に読みきれる。

     (二)アフリカ編・下へつづく

    【メモ】
    ・人や物事に安易に「レッテル」を貼る事の怖さを感じさせる。

  • 山崎豊子は、白い巨塔とか不毛地帯とか、
    唐沢寿明主演のドラマの原作で知った人。
    で、もともと新聞記者?かなにかで、
    たくさんの取材に基づく小説作りをする人らしい。

    この『沈まぬ太陽』は映画化されたやつで、
    日本航空の経営体質をテーマにした小説。

    ネット上でいろいろな人が
    「こんな体質だから、JALはいまみたいな事態になるんだ」
    みたいな感想を述べていて、そういう先入観で読んでしまいました。

    確かに、これがすべて事実だったとしたならば、
    どーなのよ、JALって!?
    みたいな感じで、JAL便には乗りたくなくなってしまう。。

    ただ、読んでいる途中で、どこまでが事実なんだろうと思って、
    ネット上でいろいろと調べてみると、
    事実に忠実な部分もありつつ、事実を小説として面白いように、
    組み変えている部分もあるみたい。

    たしかに、作者本人があとがきで
    事実を再構成した小説で、フィクションである
    というようなことを書いてあるんだけどね。

    でも、日航機墜落の章で遺族のくだりがほぼ事実であったり、
    主要な登場人物の大半が、実在する人物をモデルとしていたり、
    おそらくこれを読む多くの人が、過去に日本航空で起こった事実だと思うんじゃないかな。

    どこまでが事実かは、いろいろな意見が出ているようなのでよく分からないけど、実在する一企業をここまで否定する小説ってのは…
    難しいなあ。
    登場させられている人物たちは、主人公と実名の出ている遺族以外は、
    おそらく勝手に登場させられている感じで、
    「これは私のことみたいだが、絶対にこんなことはしていない!」
    と言っている人もいるみたいだし。

    『不毛地帯』みたいに、実在する企業がモデルとなっていても、
    それがその企業にとってマイナスにはならない表現ならいいのだろうけどね。

    まあ、それでも、アフリカ編で書かれている、主人公がろくに営業所もないような僻地に、懲罰人事で飛ばされたりとかというのは実際あったことみたいで、ただただ、そんなことを会社がするなんて…

    と思うばかり。

    日本航空の企業体質の一端をあらわしていることは確かなんだろうな。


    あと、私が過去勤めた会社は、どこも組合とかが存在しない会社で、
    どうしても組合活動というものへの理解が難しい。
    いまも、自動車業界はこんなにも不振で世間を騒がせているのに、
    自動車メーカーの各組合は「定期昇給の確保」を掲げていると最近新聞で見たし。

    会社全体として利益の確保が難しくなっているのに、
    今年も全員給料だけは上げてよねってことでしょう?

    どうもなあ。。


    そういうのもあって、主人公がなぜそこまで組合活動に人生をかけ、
    家族を犠牲にしてまで、会社と戦うのかがあまり理解できなかった。

    組合として、空の安全を守るために、従業員の待遇の改善を求めるのは正しいと思う。
    そして、確かに、会社のやったことはひどい。
    それでも退職するのは会社の思うつぼになってしまうからと、
    頑固になりすぎじゃない? とか思っちゃう。。

    私だったら、さっさと見切りをつけて、転職しちゃうけど。
    そうしない主人公の真っすぐさを描きたかったのだろうとは思うけどね。

    あと、主人公のモデルとなった実在する人物に偏り過ぎているような。
    ネットでもそういう意見(←主人公のモデルとなった人物を、実際に知っている人のコメント)
    を読んでしまったから、それに影響されているかもしれないけど、
    読んでいて何となく、「あれ?」と違和感を感じる箇所があって。

    すごく細かいことだったりするんだけど、
    それ、主人公が正当化されているけど、違うような。という部分とか、
    何か... 続きを読む

  • 2000年ごろ、東京の弁護士さんら数十人で、単行本がでるのを待って読んだ。日航の実際の役職にあった人と役中の人物の一致に驚いた(山崎豊子氏の情報収集能力にも)。最近映画化されたが、ご多聞にもれず原作を超えるものではなかったが、主人公・恩地元役の渡辺謙は好演。2-5はシリーズ。

  • 映画を見る前に読んでおこう、と、考えておきながら読み始めたのは3月でした。全5巻もあるので、さすがに覚悟がいりますしね。映画も見る前に終わっちゃったので、DVDを待ちましょう。自分自身が、組合というものをほとんど意識することのない環境で社会人生活を歩んできてしまっているがゆえ、あまりにも現実離れしている部分はあるものの、きっとここに書いてある組合関連の堕落や会社側との癒着の大半は真実なんでしょうね。安全面への取り組みについてや、御巣鷹山のところを読むと、本当にJALに乗りたくなくなってしまうのですが、ちょうどそれを読んでいるときに出張でJALに乗って九州に行かなければ行けなかったのが皮肉で。主人公の恩地さんのモデルになった人や国見会長のモデルになったカネボウの伊藤さんは、実際にはあそこまで清廉潔白で素晴らしい人でもなかったらしいですが、そのあたりを割り引いても、JALが過去に行ってきたことの非道さは消せない事実として残るでしょう。稲盛さんがどこまであの会社を変えてくれるか、本当に楽しみですが、あの本を読むと絶望的な気分になってしまうのは、私だけではないでしょう。

  • 大好物な骨太社会派小説。
    いやーすごい情景描写。相当な取材量だと思います。
    主人公と会社の対決。
    このあとの巻も楽しみ楽しみ。

  • 高校三年の時に読んだ本。10年以上経つが、いまだに内容を覚えている。初めて本を読んで号泣した。

  • 以前から興味があった本なので、全5巻まとめ買いして読み始めました。


    国有企業の航空会社に勤務する主人公が、ひょんなことから労働組合の委員長になってしまい、
    その任期中に、経営側と裏取引をすることなく、初の航空ストを実施するなど、いろいろやらかしてしまい、
    中東、アフリカなどの辺境の地に流刑されてしまう話です。

    流刑されても、ひたむきに夫を信じてついていく妻や子供も描かれていますが、自分に置き換えると背筋が寒くなります。。。。

    まぁ、自分が流刑されるとしたら、やめるけどね。
    前近代的な終身雇用の精神がないとこんな話は成り立たんよ。。

  • 現在と価値観が異なるのか、自分の会社がたまたまなのか。想像だにしなかった世界。JALの破綻の遠因とさえ思ってしまう、この体質が。労働組合委員長としての活動を織り交ぜながら、カラチからテヘランへ異動を命ぜられるところまで。

  • 会社組織にとって不具合な因子を会社がもみ消す怖ろしい話が描かれている。
    フィクションであり事実とは異なるらしいが、事実であるかのように誤認する。
    本巻では、日航機墜落事故の原因となった油圧系統故障の兆候事例も描かれている。
    JALを使いたくなくなるな・・・きっと。

    モデルとされた人物は、出版前に登場することを知らされなかったらしく、抗議・反発しているらしい。
    連載中は、日本航空機内での『週刊新潮』の取り扱いをやめていたそうだ。

    表現が希薄なわりには、周辺環境を想像できてしまう。
    本巻では諸外国の話が多いから?この著者の特徴?

  • 国民航空において自分の意思ではなく組合委員長に推されその仕事を全うするにつれ上層部から目を付けられた。不遇な勤務環境に追い詰められながら立ち向かう一人の社員=恩地元(はじめ)の苦闘を描く

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沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上)の作品紹介

会社が、一人の人間をここまで追いつめるとは…。華やかな航空会社の裏側に渦巻く、安全を忘れた野望の世界。会社との熾烈な闘いに敗れた主人公は、謀られて中近東のカラチ、テヘラン、そしてナイロビへと海外をたらい回しにされた。家族とも離れ、たった一人アフリカの大地で、大自然と対峙する現代の流刑の徒は、企業という"猛獣"に、不屈の戦いを挑んでいた。現代を抉り、人間の真実を問う、今世紀最後の傑作。

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