沈まぬ太陽 1 アフリカ篇 上

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103228141

感想・レビュー・書評

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  • 事前知識ゼロで読んでみたが、令和の会社・組織に通ずるものもあり、非常に面白かった。 アフリカ篇といいながらほとんどアフリカじゃない気もしたが、僻地の事情をよく知ってると関心した。東大卒でJALとか、何とでも転職できそうな気がしてならないが、昭和初期の気質が時代を感じさせる。 個人の感覚からいくと長い物に巻かれてた方が良いんじゃないかと思ってしまった

  • かなりの長編。読み応えあり。日航機墜落事故に関して、賛否両論あったけど、かなりのリサーチぶりが感じられ、大企業の脆さ、人間性、いろいろ考えさせられた本。

  • wowwowでドラマを見て原作を読んだ。描写が細かくて引き込まれる。長編だけど、面白い。

  • なぜ会社(側の人間)がここまで苛烈なことができるのかというのと、劣悪な環境の描写がこれでもかと続くところに、ぐいぐい引き込まれた。

    なぜそんなわかりやすい罠にはまるのか、と思っても見るが、現実でも思い込みやそれまでの経緯、ボタンの掛け違いというのもあるよなあ、と思い直す。

    絶対軸としての境遇もあるが、周りの人との相対的な境遇の差により、一層の苛烈さを感じる。

  • 2015/02/20完讀

    恩地元原本是東都大學畢業的秀才,但是因為被推上工會委員長之後,為了改善勞動環境,讓飛安更加獲保障,就強力與公司交涉,甚至發動第一次航空界罷工;然而被公司視為眼中釘,兩年工會委員長結束,半年後就被踢到カラチ,兩年滿後再被踢到德黑蘭,最終甚至是非洲的奈洛比。恩地在德黑蘭學會打獵之後,只好靠打獵度過寂寞的時光。

  • 止まらない

  • 航空会社の話。パキスタンからさらに西に飛ばされたところまで。コメディーではないな。

  • 以前から興味があった本なので、全5巻まとめ買いして読み始めました。


    国有企業の航空会社に勤務する主人公が、ひょんなことから労働組合の委員長になってしまい、
    その任期中に、経営側と裏取引をすることなく、初の航空ストを実施するなど、いろいろやらかしてしまい、
    中東、アフリカなどの辺境の地に流刑されてしまう話です。

    流刑されても、ひたむきに夫を信じてついていく妻や子供も描かれていますが、自分に置き換えると背筋が寒くなります。。。。

    まぁ、自分が流刑されるとしたら、やめるけどね。
    前近代的な終身雇用の精神がないとこんな話は成り立たんよ。。

  • 会社組織にとって不具合な因子を会社がもみ消す怖ろしい話が描かれている。
    フィクションであり事実とは異なるらしいが、事実であるかのように誤認する。
    本巻では、日航機墜落事故の原因となった油圧系統故障の兆候事例も描かれている。
    JALを使いたくなくなるな・・・きっと。

    モデルとされた人物は、出版前に登場することを知らされなかったらしく、抗議・反発しているらしい。
    連載中は、日本航空機内での『週刊新潮』の取り扱いをやめていたそうだ。

    表現が希薄なわりには、周辺環境を想像できてしまう。
    本巻では諸外国の話が多いから?この著者の特徴?

  • 映画も見た。破綻と同じ時期に上映とは因縁を感じた。航空業界は国際的政治的な思惑に翻弄されている気がしている。一番大切な安全をもっと大事にしてほしい。

著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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