沈まぬ太陽 3 御巣鷹山篇

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103228165

感想・レビュー・書評

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  • レビューを書いていなかった。
    1・2巻は単行本しか発売されていなかったほど大昔に購入して以来長年積読本だった。
    後年、「読みにくくて全然読めていない」と私が話した友人は、事故当時現役JALスチュワーデスであったにもかかわらず「5巻全て読んだ。良いよ。」と薦めてくれた。
    それならば、と頑張って読んだ(2009年読了)がやっぱり山崎豊子さん作品は私には読みにくい。
    購入してあった1・2巻は読了後断捨離。
    3巻は図書館本を読了。(2009年)
    そして4・5巻は未読。

  • 生々しい事故現場の様子に胸が詰まる。
    金儲け、権力主義のお偉い方には底辺の人の気持ちはわからない。
    どの世界でも同じで、立ち位置が違うと一切分かり合えない事もある。

    さぁ、不器用男、恩地元!
    遺族の心に寄り添いながらどう生きていくのだろうか?!

  • 他の人も書かれているようにこの巻だけ内容が異様

    御巣鷹山で亡くなった人やその家族・事故処理の関係者の物語があって恩地や仰天がその合間に登場して何とか沈まぬ太陽にしている感じ。

  • アフリカ篇、御巣鷹山篇、会長室篇の三部五巻から成る大作。
    全篇通したテーマは「日本航空(JAL)の腐敗」。
    安全性より利益重視の経営、差別人事、不正経理、政界やマスコミとの癒着などを
    「事実に基づいた限りなくノンフィクションに近いフィクション」
    という体をとり生々しくえぐっている。

    アフリカ篇、会長室篇も素晴らしかったが
    私は何よりこの御巣鷹山篇の衝撃が一番だった。

    ジャンボ機が墜落し、500人以上の死者を出した史上最悪の航空事故。
    顔がない、腕だけ、歯だけ、皮だけの遺体
    その遺体を捜索する警察・自衛隊、検視にあたる医療関係者
    死臭漂う真夏の遺体安置所、補償交渉にあたる日航社員、遺族の悲しみ……
    誰もが目を背けたくなる悲惨な「事実」を真正面から描いている。

    『沈まぬ太陽』は絶賛されている反面「恣意的に事実を曲げている」などの批判も耐えないらしいが、御巣鷹山の事故だけはまぎれもない「事実」のはず。
    この作品は長編でしかも重い内容なので全部読むのはしんどいという人は
    御巣鷹山篇だけでも読んで欲しい。

    “JAL123便は、落ちるべくして落ちた”

    山崎豊子からのこの強烈なメッセージを、一人でも多くの人に受け取って欲しい。

  • 事前知識無しで読んでるのでアフリカ篇との違いに驚いたが、日航機123便の詳細が時系列で分かる内容。当初から沈まぬ太陽のシリーズで取り上げるテーマだったのか気になった。 実際の事故の取材が多いに活用されていると関心した

  • 読んでいる途中で何度も涙ぐんだ。読み進めるのに疲れたりつらくなる場面や表現が多い。
    この話を読んだ前と後では飛行機に乗る時の緊張感が変わってくるような気がした。

  • 1人のときでないと読めない。とくに電車には持ち込まないほうがよい。

    現実の事故当時、新聞で遺書は読んだ記憶があるが、幼かったせいか、いまほど実感を持っては受け取れなかった。

    自分の所帯を持ているいま、突然家族を失う気持ちをより実感を持って感じられたと思う。

    たんに故人を失うだけでなく、遺族それぞれにこれまでの暮らしがあり、事故後の暮らしがある。そこが丹念に描かれており、引き込まれた。
    よい人間も悪い人間もあり、それは0と1で分けられるものではなく連続した線のどこかにあり、時間とともに変化する。再生の物語でもある。

  • 新聞、テレビでは当時の状況は知っていたが、これまで悲惨な状況とは予想出来なかった。
    まさに阿鼻叫喚、地獄絵図。とても食事時には読めないものだった。

  • 2016_01_07-0005

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著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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