地上で最も巨大な死骸

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著者 : 飯塚朝美
  • 新潮社 (2010年2月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103229216

地上で最も巨大な死骸の感想・レビュー・書評

  • 「君が本当に優れた象使いならば、いつか最愛の象に殺される日が来るだろう」奇妙な予言に導かれるかのように、動物園の飼育係をつとめる僕は、美しい象バジュラに魅かれていく…。光を拒絶し遮光カーテンの闇の中で生きる兄と、舞台照明家を志す弟の葛藤を描く新潮新人賞受賞作「クロスフェーダーの曖昧な光」を併録(「BOOK」データベースより)

    うーん、やや力みすぎた感じを受けました。
    表題作より同時収録された「クロスフェーダー~」の方がとっつきやすかったかな。

  • 題名と表紙の像の絵から想像すると像の物語ですが、この物語は動物園の飼育係の中で1番殉職率が高い像の飼育係が主人公でした。でも、時たま海岸に鯨の死骸が打ち上げられるが、そっちの方が大きかったりして。あっ。感想になってないや。日曜の夜に読んだら、ちょっと重たい気持になってしまいました。

  • 2008年「新潮新人賞」受賞作品ということで読んでみた。タイトル作品『地上で最も巨大な死骸』と、改稿された新人賞受賞作『クロスフェーダーの曖昧な光』の中編2作を収録。2作とも明るい話ではない。共に専門職に携わる若い男が主人公で、最初の作品は動物園に勤務する象の飼育係の話。二作目は、舞台照明会社に勤める若い照明係の話。いずれも、専門的な仕事の話に絡めて、主人公の抱える家族との暗い葛藤や、重い自意識が内省的なトーンで描かれていく。専門的な職場の細かい描写力は素晴らしいと思うけれど、暗いトーンすぎて救いのない話はあまり好きではないな。

  • 死にゆく年老いた象と、若く美しい狡猾な象。
    淀んだ日常と象の視線に少しずつ壊されていく飼育係。

    併録の「クロスフェーダーの曖昧な光」は、光に怯えて閉じこもる兄と照明技術者の弟の物語。金閣寺に燃え立つ紅蓮の炎に「神」の美しさを感じとることができない弟。色覚異常をもつゆえの色彩に対する歪んだ愛情が、鮮やかに描き出される。鋭い。

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地上で最も巨大な死骸の作品紹介

「君が本当に優れた象使いならば、いつか最愛の象に殺される日が来るだろう」奇妙な予言に導かれるかのように、動物園の飼育係をつとめる僕は、美しい象バジュラに魅かれていく…。光を拒絶し遮光カーテンの闇の中で生きる兄と、舞台照明家を志す弟の葛藤を描く新潮新人賞受賞作「クロスフェーダーの曖昧な光」を併録。

地上で最も巨大な死骸はこんな本です

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