日本の聖域(サンクチュアリ)

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制作 : 「選択」編集部 
  • 新潮社 (2010年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103244219

日本の聖域(サンクチュアリ)の感想・レビュー・書評

  • なんで買ったのかは忘れてしまったが、積んであった本。

    良くも悪くも週刊誌的な本だ。普段知らない内容について考えさせるところが多々あり、トピックへの意識喚起という意味では面白い。

    ただ、内容や文体はあまりに品がない。強烈な「史観」に頭がいっぱいで、それは官僚や裁判官や医者は絶対悪。天下りや利権のことばかり考えているグリーディーな集団という悪者史観だ。誰から聞いたかも不明な伝聞を匿名のジャーナリストが記事にするのも、アングラな情報提供としては功罪あるけど、いい加減ですね。

    大げさ、言い過ぎなのも気になる。

    医療者なら誰しも認めるところだろうが、この国には外科を頂点とした「医療カースト制」とでも呼ぶべき序列が隠然として存在する。その中で精神科は最下層に位置する科目のひとつと見なされ、、、129ページ

    認めませんし、見なされてません。

    坂の上の雲がCG使ってないとか、どうでもよい八つ当たりも多い。

    こんなトピックがあるんですね。でも内容は信用できません、くらいのスタンスで読むとよい。

  • 日本の聖域シリーズ 第一弾

    ★入国管理局 知られざる光と影
    ★諮問機関委員 「肩書コレクター」の玩具
    ★生保「総代会」 こんな「お手盛り」がなぜ許されているのか
    ★「人工透析ビジネス」の内幕 患者は病院で作られている
    ★パチンコ業界 警察利権としての三十兆円産業
    ★原子力安全・保安院 経産省はなぜ分離独立を認めないのか
    ★厚労省の犯罪「ドラッグラグ」 助かる病人を殺している
    ★創価学会エリート官僚 「池田御輿」をかつぐ高学歴集団
    ★児童相談所 「父親による虐待」が問題化しないのはなぜか
    ★日本最大の機関投資家「農林中金」 サブプライム汚染どこまで
    ★学生のいない学校「国連大学」 外務省の裏金作りの道具に
    ★国営「穀潰し」独立行政法人 これぞ「改革偽装」の典型
    ★都立松沢病院 荒廃する「精神科の総本山」
    ★東京高等裁判所 検察べったりの「官僚司法の砦」
    ★国立大学「法人化」の内幕 「東大+α」以外はなくてもよい
    ★二千七百万匹「ペット市場」の実態 毎年三十万匹が「処分」されている
    ★日本銀行 問われる「経営の健全性」
    ★無きに等しい「検屍制度」 見逃される殺人事件
    ★厚労省「医系技官」 医療荒廃の罪深き元凶
    ★瀕死の「国立がんセンター」 厚労官僚が「倒産の危機」に追い込む
    ★食品安全委員会 役立たず「農水省の植民地」
    ★日本相撲協会 何から何までカネカネカネ
    ★企業監査役 海外投資家から不信の目
    ★NHK 指導者不在のメディア帝国
    ★交通安全協会 「警察一家」極めつけの利権
    ★精神鑑定の世界 これでも日本は法治国家か

  • 取材力は敬服するが、直さなければいけない所などの指摘が少なく、かつどうしたら良いかの展望もない感じだった。

  • 以前から雑誌「選択」を読んでいた。なかなか面白い雑誌で金融や政治について普通の新聞を読んでいただけでは全く判らないことが書かれている。この本はこの国における利権や暗部を炙り出している。創価学会や日本相撲協会、日本銀行や農林中金、独立行政法人や原子力安全・保安院等、今になってみればこれらが引き起こした様々な問題は起こるべくして起きた事だとわかる。身近なところでは交通安全協会。自身はこんなものに入ったことは一度も無いが、加入している人も多く大金が勝手に入ってくるので、金の管理は無茶苦茶であるようだ。加入しないことを推奨したい。個人的に最も腹立たしかったのは東京高等裁判所。日本の裁判システムは極悪で特に高裁と最高裁はごみである。一読をお勧めしたい。

  • 既得権を誰がぶち壊すか?が問題。

  •  NHKから日銀、日本相撲協会、農林中金……。利権・既得権益の巣窟という意味での「聖域」に切り込んでいる。読んでいくと、うまい汁を吸っているやつらに腹が立ってくるし、日本は腐っていて根本から治療が必要だとかいう気分になってくるに違いない。とくに自分が知らなかった分野についてはつるっと「そのとおり」と感じてしまいがちだが、あるところで「待てよ」と思った。「食品安全委員会―役立たず「農水省」の植民地」で、<消費者視点の決定的欠如>と声を荒げ、関税収入と引き替えにアメリカからBSE汚染が疑われる牛肉を輸入させたと嘆く。しかし、科学的な視点からリスク評価を行うのがこの組織のつとめであるのは当然で、世論にあわせて根拠も無いヒステリーにつき合うべしというのはナンセンスではないか? そうした目で読み返すと、「ドラッグラグ」や「児童相談所」については、関係者の言い分もあろうし、もっと別の書き方はなかったものかと思う。本書の扱う分野は様々で、ライターも複数いる。当然、レベルにばらつきもあるだろう。ただ溜飲を下げるために読んだり、本書の言い分を丸呑みする、というのは危険に思う。

  • この雑誌を読み始めたのは大学生のころです。大学院生のころは、読みませんでした。一番熱心に読んだのは、役人のころです。きれいに、バックナンバーを読みつくしました。暇だったんですね。最近は御無沙汰です。にもかかわらず、このシリーズは読みませんでした。理由は簡単です。この雑誌のライターは、新聞記者が中心です。官僚、学者もいるでしょう。しかし、新聞記者が中心です。新聞記者は、僕のような無知な読者を念頭に書きます。役人、学者は違います。このシリーズは、多分、役人、学者です。どうも読みにくいのです。その印象は変わりません。僕のような馬鹿は面白くないです。頭のいい人にはお勧めです。ただし、この本を理解できる人は、逆に言えば、この本が必要ないのです。それだけです。

  • 入管管理局、人工透析ビジネス、パチンコ業界と30兆の警察利権、厚労省の犯罪「ドラッグラグ」、創価学会、訳のわからない外務省利権「国連大学」、都立松沢病院の荒廃、東京高裁、日本相撲協会、NHK…など等、一つ一つは興味深いが、パンチが甘い。匿名執筆ならばもっと突っ込めと言いたくなる。しかし、根本的な「問題」としては、日本に金がありすぎるということ。

  •  「選択」誌の一コーナーを加筆・修正したものを集めた本。内容は、今ホットな対象や普段あまりスポットが当たらない既得権益主体への批判となっている。例えば、国連大学、東京高裁など。各内容に関しては、何も言う事が出来ない。それが正しいのか、間違いなのか。。ここでは、その信憑性について書いてみることとする。

     「選択」誌は、匿名性を取っている。この本のはじめに、匿名性にすることでしがらみにとらわれず自由に書ける事を優先するとある。つまり、「ぶっちゃけたって誰か分からなくて処罰の心配がないから、好き勝手書いちゃいな」ということである。さて、この事が僕にはどう映ったのか、ということを書く。正直言ってこの本(と各記事)自体も怪しいとしか思えない。というのも、どれもこれも、「関係筋によると、某OBによると…」と、いやいや、誰が言ってんの?という事態になっているからだ。言い換えると、ソースも匿名性だということだ。また、この本の内容のほとんどは「法務省が、外務省が、検察が…」と権力主体へのバッシングにへとほとんどがつながって行く。穿って読んでしまえば、「権力と戦うジャーナリズム!」というような怪しい二項対立的構造が見えるのだ。そして、ジャーナリズム自体が権力を持っているという事実を見逃しているように見えるからだ。簡単にまとめて言えば、記事自体が全般的に怪しく、そんなあなたが正義ぶって権力の批判をして何様なの?とひねくれて思えるからだ。
     そもそも、僕らには前提情報が全くない。外務省が~をやっていました。という告発があったとき、それがなぜあったのか、なぜ必要だったのか、どうして過ちを犯してしまったのか、なぜ外務省は直さなかったのかetc.という問いに対して、丁寧に答えているのだろうか。

     というのが、思ったこと。そして、この書き込み自体が「ジャーナリズムを反映した本に対する一読者(=消費者)の感想」であり、書いた瞬間に消費者の権力が生じるという構図も忘れてはいけないのだな、と思う。だから、ここで書いたことに対して責任を持たなきゃいけないのかな。 

  • 入国管理局 自ら令状を発行できる
    透析 一ヶ月の医療費40万 高額療養費で自己負担1万 身障一級
    透析利権
    原子力保安 安全局 そうか楽器あ 公明党、創価大学、創価学園、民主音楽協会、東京富士美術館、東洋哲学研究所、潮出版社、第三文明社

  • 日本の裏側
    光の当たらない場所
    知るべきこと・改善すべきこと
    真剣に考えなければいけない現状を
    学べる一冊。

  • 読後メモ。
    以下三つの「聖域」は本書で初めて知った。

    国連大学
    人工透析ビジネス
    都立松沢病院

  • 日本の聖域とは、キャリア官僚など権力を握る人々の利権が温存されている、一般ピープルの妬みの槍玉に上げられる領域のこと。
     天下りを中心とした問題点の根っこは公益に仕える人間が私益を求めていいのかという倫理的な問題だと思う。国民の税金から給料をもらっている人が私腹を肥やしていいのかという議論だ。
     現行の制度では、天下りが起きない方がおかしいと思う。公益に供する人間だってとうぜん私益を求めるもの、というか私益という原動力があるために公益に仕えることができるとも言える。
    もし、お得な就職先を確保できる権力があるのならば、誰だって躊躇すること無くそれをしているだろう。
     官僚はそれができで、一般ピープルはそれができない、だからこそ妬みの感情から天下りを批判する。だかしかし、妬み等私的な感情からのクリティークでは日本の聖域は崩されることはないのではないか。そもそも役職に就く一人意外全員が退職をしなければならない制度がおかしいのではないか。文章で明文化されているかどうかは知らないけれど、その制度を撃たなければならないのではないか。そこを撃つと大きな制度改革が必要になるだろう。でも大きな変化が必要になるからそこ撃ちがいがあるのだ。

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この国の中枢を担う組織や制度の"アンタッチャブル"を白日の下に晒す。

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