1946 白洲次郎と日本国憲法

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著者 : 須藤孝光
  • 新潮社 (2010年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103246213

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1946 白洲次郎と日本国憲法の感想・レビュー・書評

  • 「これでは国民を守る為でなく、天皇を守る為の憲法じゃないか!」

    日本側が作った草案に対して、白洲さんが言った言葉です。
    白洲さんはGHQの傲慢な態度に辟易しながらも、
    根底では民主主義を心から願っていたのだと思います。
    GHQと帰結する部分は同じだが、日本人の国民性として、
    一直線ではなく婉曲しながらでないと辿り着けないと考えていたようです。

    しかし、
    70年近く経ち、一歩も進むことなく婉曲すらさせないとは思ってもみなかったでしょう。
    そして、
    今まさに「国民主権」が削除され「国家主権」に書き換えられた憲法へ改正されようとしていることを、草葉の影で嘆かれてことでしょう。

  • 読み物としては物足りなかったが、日本の憲法が、如何にアメリカに押し付けられたものかという屈辱的な歴史を知るには、たいへん意義のある本だった。
    本編とは直接関係ないが、1946年の衆議院本会議で日本共産党の議長である野坂参三が、憲法九条の解釈にあたり、吉田茂を追及するシーンが面白い。「・・・中国あるいは英米その他の連合国と戦った戦争は、防衛的な戦争であり、これは正しい戦争といって差し支えないと思う。・・・憲法草案に戦争一般放棄という形でなしに、侵略戦争の放棄、こうするのがもっと的確でないか」、今の共産党や社会党の現役党員が聞いたら腰を抜かしそう。戦争を生き抜いた政治家は、左翼であっても、腰が据わっていたということか。

  • 武相荘でみた資料の持つ意味を、この本を読んで理解した。
    日本国憲法の制定のいきさつが、アメリカとのぎりぎりの駆け引きの上ということがドラマチックに描かれていた。
    ただ、次郎さんの人となりについてはわりとあっさり描かれていて、どのような人か今一つわからなかった。

  • 1945年終戦:昭和20年8月15日  8月30日:マッカーサー厚木基地に降り立つ 10月4日:マッカーサーが憲法改正を指示 
    1946年:昭和21年11月3日 日本国憲法成立。
    終戦から、たった1年で 戦前の憲法と真逆な平和憲法「戦争放棄、国民主権、象徴天皇」が制定されたのは驚いた。 その原案はマッカーサーが戦争中から考えていた理想主義を反映したものだった。 まさに 押し付けられた憲法であった。 日本は、外圧がないと改革は起こせない民族なのか? その憲法草案で日本とGHQの交渉にあったったのが白洲次郎
    2011年12月

  • 以前読んだ本と比べるとジローさんの男前ぶりは控えめ。
    日本国憲法の作成の内幕が克明に描かれています。日本サイドの事情は理解できる部分が大きいのだが、アメリカ側の事情がよくわかりにくかったかな。

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1946 白洲次郎と日本国憲法はこんな本です

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