- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103249429
作品紹介・あらすじ
撮影にはよくよく気をつけた方がいい。非写真はこの世ならぬ存在を写しだすことがある。いつからか私が撮る写真には、死者が写るようになった。みな明るく和やかな表情で、愛する人に寄り添うように……。その異能を買われて山奥の秘湯に赴いた私が、死人が最期に入るという野天風呂で目にしたものとは。身も凍る恐怖と感動の名作「さるの湯」ほか、カメラと写真をモチーフにした名手のホラー小説集。
感想・レビュー・書評
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めっちゃカメラについて語っとる。恐らくは著者の趣味だろうし、趣味と実益を兼ねるってやつか。でもって怪談にも繋げるんだけどね、いやカメラの話がいちいち熱すぎて怖いのとかもうよく分からないよ!
とりあえずモノクロ写真を取ってみたくなったのは確か。いやどうせ暗いとことか逆行とか人がうまく写らないときとかモノクロで良いじゃん、って甘いだろうな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2021.9.23-447
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R2/7/18
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カメラ・写真を通して、現実の中に潜む不可解な現象を描いた作品集。写るはずのないものが写っていたり、死んだはずの人が笑って佇んでいたり、誰もが一度はそんな不思議な体験の話を聞いたことがあるのでは・・・
そんな話をまとめたホラー短編集。 -
写真をテーマにした不思議な話を集めた短編集。それにしても、カメラや撮影技術にこの人がえらく詳しいのに驚いた。浮世絵と歴史だけではないのだ。
スピリチュアルな話というのは陳腐になりがちだけれど、さすがに大御所だけあって、独特の着想で面白いと思う。情景描写もとてもリアルで旨いなあと思った。 -
表題作にぞっとした。
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ホラーにはいい話が多い
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2014/10/6(月曜日)
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写真をテーマにしたホラー短編集。静かな恐怖と、ほんの少しの優しさが感じられる作品が多いです。
お気に入りは「ゆがみ」。これ、「たまゆらり」にも収録されていたけど。やっぱりお気に入り。
「合掌点」もいいなあ。不思議な印象の話だったのに、ラストで急に怖い。決して怖い情景じゃないのに、もしもこういうのを見ちゃったとしたら……とんでもなく怖い。