官僚のレトリック―霞が関改革はなぜ迷走するのか

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著者 : 原英史
  • 新潮社 (2010年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103251514

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官僚のレトリック―霞が関改革はなぜ迷走するのかの感想・レビュー・書評

  • 官僚でも優秀な人はいるということはあるのでしょうけど。難しいことや分かりにくいことを、わかりやすく説明したり解決するのが「頭のいい人」だと思ってます。分かりにくいことをことさらの分かりにくくしているのは決して頭のいい人たちのやることではないと思います。そういう意味で、個人的な見解ですが、官僚は頭のいい人たちとはいえないな。と、思いました。わざとやっているでしょうけど、それは「悪知恵」というものだと思います。

  • 著者は元官僚。見事なまでの欺瞞に満ちた霞が関修辞学を白日の下に晒す。官僚に操られている政治家の実態も赤裸にされている。政治主導の暴走と迷走に明け暮れる民主党。自民党が霞ヶ関改革に敗北した経緯も非常に興味深い。最後に脱官僚のための五カ条がささやかながら示されているが、これも徒花なのか。

  • ペーパーテストの良く出来る人の悪知恵が、日本を駄目にしているなあ。

  • 2012/02/03:読了
     ざっと読み。
     官僚の意図的なサボタージュや政治家の方針を
    テクニカルにつぶす方法が記載されている。
     あまり、興味がわかなかった。
     政治家の意図を曲解するような語句を、本来の文書に
    潜り込ませて、あとから政治家が気がついても、
    あとの祭り。もし、軌道修正しようとしても、あのとき
    ああ言ったのに、撤回するのかと、マスコミや野党に
    言わせるなど...
     読んでいて、そういう人も、そういう人が上にいる国も、
    なんだか、悲しくなるような内容。

  • なぜか最近よく読んでいる「公務員制度改革」関連の一冊で、渡辺喜美氏の補佐官をしていた方の回顧録。公務員制度改革が叫ばれた歴史は長く、古くは池田勇人内閣時代にも似たような提言がなされていたようで、読んだ限りでは今の民主党のやろうとしていることはむしろ後退しているように見える。
    散々な言われようだった安倍内閣があのまま続いていたらより攻めた法案が通っていたかもしれないと思うと、民主主義とかジャーナリズムとかって何なのだろうと思わなくもない。
    もっとも、一説にはだからこそ霞が関の徹底的な反抗にあってネガティブキャンペーンが打たれて倒閣されたという話もあるし、「どっちにしろ渡辺も中川秀直も所詮ポーズ」という話もあるし、実際のところはよく分からない。

  • 元うちの人。

    公務員制度改革を、いかに「日本語」を駆使して骨抜きにしていったか。

    いわゆる典型的な役所のbehaviorが描かれてると思う。


    自浄作用が働かない数ある理由のひとつの根っこが超然主義にまで遡るってことはやっぱり明治の時代からほとんど変わってないのかもしれない。


    自分が優秀だと思うならどんどん外に出ていけばいいのに。


    なにをそこまで守る必要があるんだろうか。

  • 主題は、筆者が官僚として推進した「国家公務員改革法」の経緯と​挫折の話ですが、その中で官僚が如何に狡猾な論理を弄して改革を​骨抜きにしたかが語られています。でも、この種のレトリックは、​誰でも知らず知らず囚われることがあるのも事実だと思います。ひ​とごととして笑ってばかりいられません。

  • 最近流行りの、官僚の劣化を扱った書。元行革大臣補佐だけあって、渡辺氏の行革大臣の報告が詳しくよい。

    「官僚主導」は、民主党政権でもできていないが、それはなぜできなかったのかが述べられている。脱官僚ではうまくいかないのは当たり前で、官僚を政治主導でうまく使いこなすことをしなくてはならない。

    小泉政権後の、安倍、福田、麻生政権の公務員改革の実情とそれの提言をしている。提言5カ条によると

    1.官僚を使いこなす前に官僚を選べ。
    2.閣議をお習字大会から、討議の場にせよ。
    3.人事院と身分保障を廃止し、官僚は特別論を駆逐せよ。
    4.改革の戦術論は、過去の成功と失敗に学べ。
    5.脱官僚に足る政治家を揃えよ。

    もっともな指摘である。参考にしたい。

  • 元官僚で、自民党政権末期の時代に行革を担当していた人が書いた本。

    民主党の失敗と、自民党時代の行政改革について簡潔にまとめている。

    この本を読めば、どうして自民党も民主党も行革がこれほどに進まないかが分かるはずである。

    とてもいい本なのだが、筆者も断っている通り、発表されている情報のみで裏情報については述べられていないのは残念。

    この世を去る前にしっかりと真実を残してほしい。

  • これは面白かった。霞が関の修辞学がよくわかりやすそうに書いてるし、ここ数年の新聞読んでた人だったら、色々公務員改革のニュースと本の内容がリンクしてておもしろがっちゃいけないんだろうけど、納得感があったので、読んでよかった。

  • 渡辺喜美行政改革担当大臣のもとで公務員制度改革の事務方を担当した元官僚による顛末記。官僚がどのような修辞学を駆使して自分たちのペースに持ち込んでいくか、いわゆる「霞ヶ関文学」の真髄を、国民に分かりやすく解説したもの。

    と同時に、安部内閣から麻生内閣に至る公務員制度改革の変遷を振り返り、失敗と成功のエッセンスを抽出している。また、政権交代から鳩山内閣下での改革後退ぶりも事実に即して指弾。

    以下に本文抜粋と気づいたことをメモしてある。
    http://yomuxmemo.com/note/4569

  • 2010/6/19
    最近の公務員改革について、実際に改革の工程に携わった者の視点から論じられている。

    やはり自分が公務員になったからか、行政側をひいき目で見てしまうことに気付く。『政と官の望ましい在り方は何か』については、今後も考えていく必要あり。

  • 作者は元閣僚サイドにいた人物。最近テレビでも見かける。その分事実に裏づいた説明や裏話があっておもしろい。官僚天国、公務員天国。このままではこの国は滅びてしまいますね。。。

  • [細密な楼閣との暗闘]第一次安倍政権から議論が活発化し、民主党政権が政権交代の目玉とした「霞が関改革」。国民の大きな支持を得たたものの、霞が関を頂点とする官僚たちの前に大きな改革には至らなかったとされるこのテーマを基に、政治家と官僚の扉隔てた先での暗闘、そしてそこから学ぶ公務員改革の今後の展望を綴った作品です。著者は、自身も行革大臣補佐官として公務員改革に取り組んでいた原英史。


    政治というものがすなわち言葉をめぐる駆け引きであることを痛感させてくれる一冊。それ自体の善し悪しはひとまず置いておいて、まずは官僚という存在がどのようにして物事を動かしているのかというのを知る上で非常に有益だと思います。霞が関改革というただでさえ内々な話を、そのさらに深奥から関わっていた人物が書いているんだから新鮮な知見が得られないはずがない。


    また表題にもあるように、官僚が持ち出してくるレトリック(修辞)の数々には、その世界に触れたことがない人ほど唖然とさせられること間違いなし。民主党が唱えた「政治主導」がこのレトリックの前に敗れ去っていく姿が本書では描写されているのですが、このレトリックに勝る言葉を持てなかった、そしてレトリックのつけ入る隙を与えたところにその迷走の源流はあったように感じられます。

    〜「脱官僚」の迷走の裏側には、鳩山内閣のできていなかったことが横たわっていた。「司令塔を作る」、「官僚機構の手綱を握る」。この二点を怠った(あるいは先送りにした)ことは、致命的な失敗だったのだ。〜

    立場上、レビューが書きづらい本なんですが☆5つ

  • 民主党政権下で、かつ、東日本大震災前の本で、今更感もありますが、読んでみてまだまだ参考になる、と思いました。色々な意味で。

  • 第1次安倍内閣から麻生内閣までの公務員制度改革の失敗の経緯をインサイダーの立場から検証し、民主党政権の「脱官僚」がなぜうまくいかないかを分析している。公務員制度改革などの動きに反対し、それらを骨抜きにする官僚側の論理=レトリックがどういうものかがよくわかる。しかし、官僚側の論理にも一理あるのは確かで、それをレトリックだと一蹴する本書の論調には少し疑問も感じた。

  • 安倍~鳩山政権までの「脱官僚」施策を網羅。独自の修辞学を駆使する官僚が、抵抗勢力として描かれている。最後に脱官僚実現の五箇条が記されているが、これは筆者が特別顧問を務める大阪市でモデル的に実践されているもよう。

  • 竹中平蔵の「構造改革の真実」は、彼がアカデミックをベースとして、「金融政策、構造改革のあるべき姿」をしっかりと持っており、それと現実をどうすり合わせるのか、という点が明確に書かれているため読みやすいのだが、本著はそのような「軸」がなく、その場その場での推測で執筆が進められているような感じでがして、どうも物足りなかった。

  • 品性のひくい世界の話は読んでてつらい。
    途中で本を閉じる。
    (作者には何の罪もないのだけど…)
    もしなにか必要になったときに。

    レトリックの説明だけ、すっきり
    「役人的文章のための10のレトリック」
    みたいな形で出してくれると実用書として助かる。

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官僚のレトリック―霞が関改革はなぜ迷走するのかの作品紹介

民主党はこのまま天下りを乱発し、官僚依存にひた走るのか?霞が関で駆使される"言葉と論理のトリック"を、元行革大臣補佐官がいま初めて明かす。

官僚のレトリック―霞が関改革はなぜ迷走するのかはこんな本です

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