ふがいない僕は空を見た

  • 4632人登録
  • 3.54評価
    • (347)
    • (768)
    • (729)
    • (207)
    • (54)
  • 964レビュー
著者 : 窪美澄
  • 新潮社 (2010年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103259213

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ふがいない僕は空を見たの感想・レビュー・書評

  • みんなきっと孤独だし、
    強欲で異常でおかしい。
    それでもみんな必死に
    生きてるから成り立ってるんだ。

    救いようのない状況で生きよう
    とする登場人物たちみんな、
    もがいてくじけて、でも前を向こうと
    しててすごく愛おしくなりました。

    すごく好きな本です。

  • セックスって何だろうってずっと考えています。
    誰かを好きになることも。

    今の世の中では、セックスはとても悪いモノのように隠されています。
    でも、お金や暴力や幸福や子どもや生活などなどいろいろなものに絡まって存在しています。
    それがとてもよくわかる作品でした。

    読後感はおそらく人それぞれって感じの作品だと思いました。
    私は恐怖でした。
    それはきっと、私がセックスに近いところにいるからでしょう。

    この作品の登場人物は、みんな悩んで生きています。
    この作品を読んだ方もぜひ悩んでみてください。

  • コスプレ高校生と主婦の密会、
    姑に不妊治療を迫られる主婦、
    呆けた祖母を介護する団地の高校生などなど、
    「性と生」を綴った連作短編集。

    本書のタイトルも、それにぴったり合う装丁も魅力的でずっと気になっていた本です。やっと手にできて大満足。
    登場人物の視点が章ごとに変わるこのような連作、大好きです。

    まず1章目を読み始めてすぐ、あまりのインパクトに、びっくり。
    官能的というより、なんだか生々しい。
    人が繋がって、生まれて、育って、1冊の本を通して人が生まれて生きることについて思いを馳せられます。

    オープンにできない、ちょっと人には隠しておきたいような何か、をそれぞれ抱えて生きている。
    生きる中で、生まれながらの、あるいは突如として登場する困難にぶつかっている。
    そんな場面がすごく人間味に溢れていて、登場する人たちがどうか、幸せでありますようにと思わず願ってしまいたくなるほど。

    それから印象的だったのは、
    「乱暴に言うなら、自然に産む覚悟をすることは、自然淘汰されてしまう命の存在をも認めることだ」という言葉。
    自然派化粧品、とか自然派食品、とか今は「自然」なんてキーワードが注目を浴びることが多いけれど、自然っていうのはそう、いい面ばかりじゃなくて自然の持つリスクだって受け入れてこそだよね、と思ったのです。

    薄暗いようなカラーの中で、とても力強いパワーを感じる1冊でした。

  • 窪美澄さん初読みでしたが、文句なく素晴らしかったです。

    日常に潜むドロっとした暗い感情、心の中に渦巻くモヤモヤ感、だけど静かに日々は過ぎていく。
    もうこの世界観にどっぷりと浸かってしまいました。

    当たり前かもしれないけど、人生って皆何かしら暗いものを抱えているのかもしれない。

    助産院が話の中に登場しているせいか、この堕落した日常の中にすごく生命力を感じました。
    赤ちゃんの力はやっぱり凄いな。

    窪さんの他の作品もぜひ読んでみたいです。

  • ふがいなくても生きていかなくてはいけない
    強い生命力を感じた。

    出てくる登場人物たちがどうしようもないのだけれど引き込まれる。みんなきれいに生きられるわけじゃない、貪欲にあるがままに生きているからこそ壊れたりしてしまう。この本に出会えてよかったと思えるほどこころからただ離れない。

  • 映画を見て感動し本も読んでみた。

    第一章は斎藤とあんずが情事を繰り返す。そんな中斎藤の気持ちが少しずつ変化していく。
    そんなインパクトのある一章目で一気に作品に引き込まれ、そのまま最後までページをめくる手が止まらなかった。

    人間誰しもが背負っていかなければいけない性というもの。
    種を残すという性本来の持つ意味は薄れ、多様化してきているからこそ生じる矛盾。生きていく上で避けては通れない困難、苦悩。一見完璧そうに見える田岡も、誰にでも好かれている斎藤でさえも、そうしたものに不甲斐なさを感じ生きている。

    それでも私たちは親が腹を痛めて必死に生み出した命の一つ。小さな身体で力を振り絞って生まれてきた。だから例え困難にぶつかっても、不甲斐ない自分を認めて生きていこう!

  • 沁みた。痺れた。泣けた。惚れた。性と生と魂のお話。

    誰だってどっこい生きてる、大変なこともたくさんある中で、好きだー!っていう気持ちだけは、真実であり強さであり続ける。

    どうしようもない生き物だけど、同時に美しいのは、この本の登場人物だけじゃなくて、誰だってそうだ。

    娘が思春期を迎える前に、この本に出会えてよかった!

  • おもしろく読んだけど、どうにもなんか暗くてやるせない。
    あんずだけなんか救いがない感じなんだけど、だいじょうぶかな。
    でも、どうも彼女に共感できず。

    齋藤くんのお母さんと松永さんのお母さんがよかったです。
    高校生の彼らはきっと大丈夫だと思う。

  • ありそうで、なさそうな、日常の風景が、読んでてとてもしっくりきて、
    いろいろなことを考えさせられて、
    久しぶりにいい小説を読んだ気がした

    わたしは、この小説がすごく好きだな、て思う。特に、セイタカアダチソウの空が良かった。このごろ子どもの貧困について考えることが多かったから。
    一度読んだらもう読みたくない本が大半で、たまに何度か読みたくなるような作品がある。面白さとかは関係なくて、きっと、雰囲気とかが自分にとって心地よいと思うからなんだと思うけど。
    この本は、何度も読みたくなるわけじゃない。だけど、もう一回、読んでみたいと思えるものだった。

  • 1人の行動が、水面に石を投げたように広がって周囲に波紋を呼ぶ話。前日に「桐島、部活辞めるってよ」を読んだこともあり、少しリンクしたけれど、こっちの方が断然ヒリヒリするし、救いの要素も少ない。高校生のもどかしさと選択の少なさによる閉塞感。「女による女のためのR-18文学賞」受賞作だから、性的な描写が当然あるのですが、次第に、性から生にシフトしていく連作短編ならではの話の運びかたがとてもよかった。R18文学賞出身の作家さんは、本当に良い作品ばかりだなあ。これも確か映画化されることが決まってた気がするけど、どこにフォーカスするんだろ。ミクマリかな。

  • 一回読んだんだけど、映画化されてCMとかバンバンやってるの見たらもう一回読みたくなって再読。

    「性」と「生」をめぐる話。
    前に読んだ時は「暗くて希望のない 話だなぁ」と思ったけど、今回はどんな環境にあっても生きる人たちの力強さと小さな希望を感じた。

  • 電車の中で読み始めて、
    これは困ったと思っていったん中止。
    それでも評判の小説だからと
    家でそれ以降を読み進めて、
    特に後半になるにつれ、それぞれの人物描写が
    生と性から深まって
    最終章はとてもよかったです。
    一度、手にとられたらば、
    最後まで読み切ることをおすすめします。

  • 恋愛とセックス。安易なテーマだけど、複雑なのだ。心と体。つながっているようで、ちぐはぐな二つの間で、私たちは苦しんでいる。コスプレ好きの主婦と不倫する高校生、彼を好きな同級生、彼の親友、親友のバイト先の先輩。すべての関係は密接なのに、思いのベクトルは違う方を向いている。
    色々な性の形があるのに、どれも不毛に写る。満たされないから求める。究極は子供を作る行為を感情と結びつけられるのは人間だけだけど、それが時に暴力的に、時に自分を壊してしまうのも人間だけなんだ。なんてせつないんだろう。主人公の自宅の助産院で繰り広げられる、出産の光景と主人公とその周辺が抱える性の問題が同一線上にあるなんて、すごく奇妙なことに思える。

  • 評判がいいので気になりつつも、タイトルのセンスがどうにも苦手で手が出なかった。てっきり若い作者だと思ってたし。苦労人のライターさんだったのね、ちょっくら読んでみようかしら、ということで。

    はじめの二編の段階では、終わりまで読めないかもと思った。若い人の「痛さ」につき合うのは辛い。でも読み進めていくうちに、だんだんその切迫感に引き込まれていって、ちょっと涙ぐんだりしてしまった。

    大人に守られていてもいなくても(もちろん守ってくれる大人がいない方がずっと厳しいけど)若いってことは寄る辺ないものだなあとしみじみ思う。大体その大人にしたって実は頼りないものなんだから。

    助産士である母親がぐっとこの物語を引き締めていると思う。この人のお話をもっと読みたいような気持ちになった。

  • ≪ストーリー≫

    斎藤卓巳はどこにでもいる高校1年生だった。
    そんな卓巳は、友人の福田と一緒にコミケというイベントに出かけた。
    アニメやゲームに全く興味がない卓巳だったが、そのコミケである女性から声をかけられる。
    彼女は、あんずと名乗った。もちろん偽名。
    卓巳はあんずに誘われるまま、あんずの家でセックスをする。
    あんずが用意したコスプレ衣裳を身にまとい、あんずの書いたシナリオ通りに。
    あんず曰く、卓巳は「魔法少女マジカル★リリカ」のむらまさというキャラにそっくりなのだそうだ。
    あんずには、旦那がいる。
    そして、行為が終わると、あんずは卓巳にお小遣いをくれるのだった。
    そんなある日、卓巳は好意を寄せていた松永に告白をされる。
    松永と付き合いたいと思った卓巳は、あんずに別れを告げる。
    好きな女性と付き合い始めて楽しいはずの卓巳だったが、どうしてもあんずのことが忘れられない。
    卓巳は気づいてしまった。自分は、あんずのことが好きなのだ。
    あんずに会いに行くと、あんずの口から思いがけない言葉が聞こえた。
    「私、代理母出産のためにアメリカに行くの」
    そしてあんずとは終わった。
    いくら松永がやり直したいと言ってくれても、卓巳の体はあんずにしか反応しないのだった。

    ≪感想≫

    上のストーリーを、卓巳、あんず、松永、福田、卓巳の母という順番で追っていく。
    第8回「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞作とあり、もちろんそういった一面もあるけれど、(特に最初の2編)
    後半に行けばいくほど、生きにくい現代の若者の気持ちや、生活が描かれていて、立派な小説になっている。

  • 前評判で手を出すと、たいてい面白くなかったり自分に合わなかったりするが、これは違った。タイトルも軽いなーなどと思っていたが、この作品がデビュー作とは思えないほど完成度の高い小説だった。各短編の主人公たちのそれぞれの視点で描かれ全体として絡み合う、よくあるパターンではあるが、何か違う。表現がうまいといわれればそんな気もするが、どちらかといえば表現の思い切りがいい印象。そしてこれはすごいことだが、各章にムラがない、すべての人物が深いし面白いし哀しい、その周りの登場人物ひとりとして穴がない。また個々の人物が抱えるものは極めて重たいが、全体としてみると著者がテーマとしてるものが、じんわりとした読後感を抱かせる。次作が楽しみな作家。

  • 昨年の「告白」もそうだったけれども、
    一人称語りで、それぞれの登場人物が心情を吐露する、
    そういった話の展開をしてゆく。

    こういうのが支持されるのは、どうしてなんだろうか。
    人の心をのぞいているような感じがたまらないのだろうか。

  • 大絶賛する角田さんのコメントに誘われ、手にとった本書。序盤は露骨な性描写に抵抗を感じたけれど、読み進めるうちにどんどん引き込まれていった。"標準"からはみ出た僕らを、容赦なく斬りつける社会システム。「そんな趣味、俺が望んだわけじゃないのに、変なオプション付けるよな、神さまって」という台詞には、胸が締め付けられるような痛みをおぼえる。まったく、なんて生きづらい世の中だろうーと泣きたくなる。そして、この作品の素晴らしいところは、それでも、傷だらけの魂を携えて生きること、生まれてくることを全力で肯定していることだ。それでも生きる、生きて命をつなげてやる、と私も強く思う。

  • 目次より
    ・ミクマリ
    ・世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸
    ・2035年のオーガズム
    ・セイタカアワダチソウの空
    ・花粉・受粉

    初めて読む作家。なぜか男性だと思っていたら、女性作家でした。

    生と性。
    生まれ出ること。生き続けること。
    男も女も、大人も子どもも、それぞれに悩みながら生きている。

    岡本夫妻については同情の余地があるといえ、いじめられっこだった過去は他人を気づつけていい理由にはならない。
    それは、あくつも同様。

    松永の家族の話を読んで、ともすれば親の立場で考えてしまう自分がいたけど、親だって自信はないし悩むよね。
    子どもにあたっちゃうこともあるし。
    だけど、ここぞという時には全力で子どもを守ろうと思うのさ。
    松永母の健気さに思わず泣きそうになったけど、作品の中で先に斉藤君が泣いちゃったから、私は笑うしかなかった。あはは。

    そして良太。
    読んでいて苦しくて苦しくて。
    誰かに「助けて」って言っていいんだよ。
    「もう無理」って言いなよ。
    高校生って、まだ子どもなんだよ。
    そんなに一人で背負わなくいいんだよ。

    良太の辛さが切なくて苦しくて、なんとか幸せになってほしくて。
    祈るような気持ちで読んだ先は、簡単に不幸とも幸せともいえないものだったけど。

    最後は斉藤君の母。
    大人だって、大人だから、流されることもあるし、逃げることもある。
    斉藤君のお母さんは助産師だから、多くの命がこの世に生まれ出る瞬間に立ち会っている。
    否定されるべき命なんてない事を、実感として知っている。

    簡単に幸せにはなれないかもしれないけど、どん底と思えることもいつかは姿を変えていくのだと思う。
    何かを得、何かを失いながら、それでも生きていく。
    希望も絶望も、安っぽく表現されてはいない。
    生きていく痛みに正面からぶつかって、それでも人生は悪いもんじゃないと思わせてくれるこの作品。
    とっても好きだ。

  • 現代小説とでもいうのか。
    高校生と不倫している女、あんずはアニメ好き。高校生の男の子、斉藤くんにアニメの格好でコスプレしあって、セックスする日々。

    そんなあんずは旦那、慶一朗との間に子どもはいない。義母はなんとかしてあんずに不妊治療に向かわせるが、あんずにとってはストレスだった。

    斉藤くんには彼女、松永がいた。
    松永の兄は秀才だったが、どこかうつろな感じ。
    また、斉藤自身もあんずと別れてから、家に引きこもるようになる。

    斉藤は母子家庭で、母は助産院を開業していた。


    松永の友達、あくつと斉藤の友達、福田は同じコンビニでバイトをしている。

    福田はバイト先の田岡からのすすめで勉学に励むようになる。

    ある時、斉藤のコスプレ姿が町中にばらまかれる。
    あくつに誘われ、福田も同犯のことをしたが、田岡きらやめるように言われる。
    田岡は福田とあくつに勉強して、この環境から乗り越えるように言われる。

    ある日、田岡は性的虐待で逮捕。


    そして、斉藤たちの担任、のっちーは妊娠が発覚し、斉藤の母が開く病院にやってくる。




    アニメとセックスと貧困と…
    現代の高校生が抱えるような問題を映し出した小説。

    これも日本の一部の光景なんだと思う。

  • こういう、語り手をどんどん変えていく連作短編集は好きだ。登場人物を客観的に、多方面から知ることができる。

     最初のお話は斉藤君とあんずの不倫劇。
    二人の出会いから別れまでが描かれていて、まだこの時点では、あんずは謎に包まれた女だ。
    そんな彼女についてふれていくのが次の章。いじめられた過去があり、今は子どもが中々出来ないせいで姑に責められる日々を送っている。
     お次は斉藤君と一時両想いだった松永さん。頭が良すぎたためにおかしくなってしまった兄の更生、不倫の事実を知ってもなお揺るぎない斉藤君への想いなどが綴られる。
    そして個人的に一番のお気に入り、斉藤君のお友達の福田くん。この章に入るまでの彼の印象は、ほかの同級生より少し大人びた子。その理由を、この回で思い知る。ますます彼を応援したくなった。いい大学を出て、一流企業に勤め、ふつうに結婚してほしい。そしていつか、実家はすごい貧乏で、ろくに帰ってこない母親と、認知症のばあちゃんがいた…でも、今は幸せだって言えるようになってほしい。

  • おすすめの恋愛小説探してたら見つけてなんとなく題名がオシャレで気になったので読んでみた。主人公が変わるオムニバス形式で、それぞれの視点から見るとみんな苦労してるし、みんな大変だし、みんな純粋。ただこれは恋愛小説ではない。
    斎藤卓巳はただ好きな人とセックスしてただけなのに、相手が人妻でしかもコスプレしてたってだけで変態扱いされる。
    あんずこと里美も、友人の福田くんも、松永さんも、田岡さんもあくつさんもみんなみんな純粋で、だけど自分と関わりのない人から見たらちょっとおかしくて蔑まれる対象に見られたりして。
    何が普通で何が変なのかなんてわからないし、きっとみーんな普通じゃなくて変なのにね。
    本当に人を傷つけたり噂する労力を他のことに、自分のために使えばいいのに。他人の不幸は蜜の味なんていうのは下らない。
    ただ、福田くんだけは本当に幸せになって欲しいし、コンビニの店長見直した。そういう大人が必ず必要だよ。

  • 僕は、泣きながら、恋をしながら、たくさん傷つきながら、親に心配かけながら、精一杯生きている。親に捨てられたり、誰にも相談できなかったり、友達を気にかけたり、先輩に助けられたり、しながら、生きている。泣いているのは、子供たちだけじゃない。大きな声で泣いたら、何か変わるのだろうか。空を見上げたら、そこに答えはあるのだろうか。すごくいい小説でした。

  • これはすごい本だ、すごい!

    小説を書く人はこういう、「モノ」、を持ってなくちゃいけないと思う
    相手に伝える「モノ」
    読む人に渡す何か
     みんなふがいない、でも生きてるし、生き続けなくちゃいけない

    私なりにしっかり受け取れた気がする

全964件中 1 - 25件を表示

ふがいない僕は空を見たに関連するまとめ

ふがいない僕は空を見たを本棚に登録しているひと

ふがいない僕は空を見たを本棚に「読みたい」で登録しているひと

ふがいない僕は空を見たを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ふがいない僕は空を見たを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ふがいない僕は空を見たの作品紹介

これって性欲?でも、それだけじゃないはず。高校一年、斉藤卓巳。ずっと好きだったクラスメートに告白されても、頭の中はコミケで出会った主婦、あんずのことでいっぱい。団地で暮らす同級生、助産院をいとなむお母さん…16歳のやりきれない思いは周りの人たちに波紋を広げ、彼らの生きかたまでも変えていく。第8回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞受賞、嫉妬、感傷、愛着、僕らをゆさぶる衝動をまばゆくさらけだすデビュー作。

ふがいない僕は空を見たの文庫

ふがいない僕は空を見たのKindle版

ツイートする