人の砂漠

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著者 : 沢木耕太郎
  • 新潮社 (1977年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103275015

人の砂漠の感想・レビュー・書評

  • この本は世の中の取り上げられない「暗部」というのを
    ここぞとばかりに取り上げています。
    たとえば春をひさいだ女性の「安楽の場所」を
    取り上げたルポルタージュとか…

    内容はだいぶ前の本なので
    かなり古いものとなっています。
    「不敬罪」といわれても今の私たちには
    ピン、とはきませんからね。

    ですが内容の濃さ、体当たり具合には
    感心させられるかと。
    特に1つのルポに関しては
    実際に体験していたりします。

    読んで損はない作品でした。

  • 30年以上前に読んだ沢木さんの作品でタイトルが良かった
    おばあさんが死んだ、不敬列伝など
    特異の人生にスポットをあてて取材してかかれており
    この中で人の砂漠とはオアシスを求められながら
    苦しい状況を表している。
    アルベールカミュの追放と王国という作品集に通じる
    ものだとあとがきで書いている。

    この本に関しては思い出があり派遣で働いていたときに
    ある同僚からこの本を貸してくれといって貸した思い出
    のつまった本である。

  • 若かりし沢木耕太郎が記した8編のルポルタージュ。その後の沢木耕太郎の素地となる、彼独自の視点(それはつまり、社会的弱者・敗者に対する熱過ぎないけれどもどっしりとした関心)の片鱗を垣間見ることができます。そして唸ります。「あとがき」のちょっと気取った文章もまさに沢木耕太郎節。「果して『人の砂漠』の彼方に王国はその姿をあらわすだろうか。声あるなら地よひくく語れ。」

    おばあさんが死んだ
    棄てられた女たちのユートピア
    視えない共和国
    ロシアを望む岬
    屑の世界
    鼠たちの祭
    不敬列伝
    鏡の調書

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人の砂漠はこんな本です

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