深夜特急〈第二便〉ペルシャの風

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著者 : 沢木耕太郎
  • 新潮社 (1986年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103275060

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深夜特急〈第二便〉ペルシャの風の感想・レビュー・書評

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    “香港の幻影”から脱け出して、やっとインドにたどり着いた。風に吹かれ、水に流され、偶然に身をゆだねて旅することに快感を覚えるようになった〈私〉は、最下層の子供たちとの共同生活を体験し、街で日々遭遇する生と死のドラマを眺め続けた。そして、クレイジー・エクスプレスともいうべきバスに乗って「絹の道」を一路西へ…

    【キーワード】
    単行本・インド・紀行文・旅・エッセイ


    +++1

  • イランって行ってみたい。
    でも何だか怖い。イメージでしかないんだけど。

  • ヒッピーたちが放っている饐(す)えた臭いとは、長く旅をしていることからくる無責任さから生じます。彼はただ通過するだけの人です。今日この国にいても明日にはもう隣の国に入ってしまうのです。どの国にも、人々にも、まったく責任を負わないで日を送ることができてしまいます。しかし、もちろんそれは旅の恥は掻き捨てといったたぐいの無責任さとは違います。その無責任さの裏側には深い虚無の穴が開いているのです。深い虚無、それは場合によっては自分自身の命をすら無関心にさせてしまうほどの虚無です。

  • 大学時代に行った1ヶ月半の旅を思い出す。あの時の自分にはたくさんのことが見えていなかったのかもしれない。それはいまも、この生活においても。存分に自分と向き合い、人と暮らす、孤独で自由な旅。どこか行きたくなる。

    『もし恵んであげたいと思うのなら、かりにそれが最後の十円であっても恵むがいい。そしてその結果、自分にあらゆるものがなくなれば、今度は自分が物乞いをすればいいのだ。誰も恵んでくれず、飢えて死にそうになるなら、そのまま死んでいけばいい。自由とは、恐らくそういうことなのだ…。』

  • ハードカバーの深夜特急シリーズの第2弾。本書では、インド、ネパール、パキスタン、アフガニスタン、イランでの旅が取り上げられている。
    第一便のタイやシンガポールの旅では香港の幻影から逃れられずその土地の良さを感じることのできなかった著者であるが、インドに来て息を吹き返した感がある。自分が行ってみたいかどうかは別にして、やはりインドは魅力にあふれた国ではあるなと感じた。
    本書では、特に、「第9章 死の匂い」での死体焼場での情景が印象に残った。普段、心の奥底に封印してある死に対する恐怖とも何とも言えない念が呼びさまされ、著者の感慨がよくわかるように感じた。

  • 2作目。第一便よりも内容はハード。日本から離れてから大分月日が流れている事もあってか、孤独感が端々に見えてきているのがよりリアルに感じる。次作が早く手に入れないかなぁ。

  • インド>カトマンズ>インド>シルクロードと続く旅。
    バクシーシをしない理由は、バクシーシをし始めたらキリが無いからと思っていたが、結局は自分は吝嗇家だったと気付いたから。でもそれは全てと言う訳ではなく、自分がしたい時にバクシーシをすればいいし、したくないならしないでもいい。何かから解放された、解決方法だと思う。
    時間は自由にある。束縛はない。だがそれは自由を満喫できるのだろうか?一人暮らしをしていると、自由な時間はたくさんあるけど、遊びに行くお金が無い。それと同じような感覚だったりするのかな?

    何度もかくようだが、私はこういう旅はもう出来ない。
    若い時でも出来たかは微妙だ。
    この第二便の最後に『ペルシャ逸話集』のなかの『カーブース・ナーメ』の『老齢と青春について』という章があるのだがそれは心に残る。

    若いうちは若者らしく、年を取ったら年寄りらしくせよ

    確かに確かに。
    この旅しかり。私の旅もしかり。

    老いたら一つ場所に落ち着くよう心掛けよ。老いて旅するは賢明ではない。特に資力無いものにはそうである。老齢は敵であり、貧困また敵である。そこで二人の敵と旅するは賢くなかろう。

    老いても旅したい!!!
    資力があれば、どうにでもなるような気がする。
    資力をつけて優雅な旅をしたいな。

  • 眠れぬ夜を過ごした

  • タイに関しての評価が低いとは意外。でも確かに書かれていることは一理あるかも。

  • 2013.08.22読了。
    今年34冊目。

    レビューは最後の巻に。

  • 第二便。カルカッタ、ブッダガヤのアシュラム、ヒマラヤのカトマンズ、ベナレス死体焼場、デリー、シルクロード、パキスタンのチキンレース、アフガニスタンはカブール、多国籍ヒッピーバスでテヘランへ旧友と再会。古都イスファハン。…やはりインド文化はすごいな。

  • インドの強烈さが伝わってくるようだった
    一度行ってみたい

  • 私が思うのは遅かったなんて後悔するぐらいなら、今から旅立とうということです。

  • アシュラム、カトマンズ、べレナス、パキスタン、イラン。べレナスでは死体焼場をみて、それをきっかけに体調を崩す。親切とは。

  • 第2便では、インド、ネパールへ向かいます。
    ついに体調を崩した沢木先生が心の余裕を失っていく様子は、一人旅の孤独を浮き彫りにします。
    これらの国では貧富の差が激しいため、同じアジアの国でありながら、金銭面はもちろん、人命の価値観の違いに考えさせられました。

  • 旅の疲れも出てくる、中巻。
    ようやく、当初の目的地だったデリーにもたどり着き、シルクロードをバスで行く。
    ペルシャの風が吹く。

    インドのカルカッタからブッダガヤ、ネパールのカトマンズ。インドのベナレス、パキスタン、アフガニスタン、そしてイランへ。

    カルカッタでは、小さな少女が、体を売る。
    少女が小さな声でひとこと言う。「10ルピー」
    物乞いに金額を指定されたのは初めてだ、と首を振って歩く作者に、少女は慌てて回りこんできて言う。「6ルピー」
    それは5ルピー、4ルピー、3ルピーになり、そこでようやく作者は気付く。7、8歳にしかならない少女が、わずか3ルピー(100円くらい)で自分の体を売ろうとしていることを。
    作者は3ルピーを渡し、その場を離れようとすると、少女は自分の後からついてくる。いいのだ、と言ってもついてくる。そして、仕方がないから走るようにして遠ざかる・・・。

    また、貧しい「ハリジャン」の子どもたちを一手に引き取る、アシュラム。
    農学部の日本の学生と、此経氏と、短期間ボランティアで滞在する。
    別れの日、トラックが走り出すと、少女たちが涙を浮かべながら追いかけてきて、荷台のヘリに座っていた農大生に、きつく握っていた小さなものを手渡した。
    それは、何の変哲もないピンだった、
    アシュラムの少女たちにとって、それがほとんど唯一の私物だったに違いない。それが彼女たちの贈り物だったのだ。

    また、ガンジス河ほとりの死体焼場。
    牛がうろつき、カラスがとびかい、その間にも、焼かれ、流され、1体ずつの死体が処理されていく。
    終日その様子を見ていた作者に、旅の疲れからか、高熱と頭痛が襲う。
    1人旅で病気になるって、なんて心細く、辛いことだろうか。
    体に鞭打って、移動をし、宿を探す様が、読んでいて辛くなった。
    これまでの長時間の移動も、安宿での滞在も、強靭な体あってのこそだったのだな。
    インドの病気は、インドの薬でなくては治らないよ。
    そう言って、薬をくれたインドのボーイの気遣いが、温かかった。

    こうして思い返してみると、パキスタン、アフガニスタン、イランは、移動に多くをさいている関係もあってか、やはりインドが印象的だった。

    今、私がこうしている間も、世界では当たり前に、それぞれの暮らしをしている人がいるんだなぁ。

    旅で会うたくさんの人たち。
    こんなに多くの若者たちが、旅をしているなんて知らなかった。

    知り合いの夫婦がテヘランにいると聞いて、必死で滞在日までに行こうとしたり、日本人の旅行者とあって、本の交換をしたり。
    日本語に飢えている作者につられ、本の中で日本人と会うと、単なる読者の私までほっとしたりする。
    私って、日本人だなぁ。

  • 旅も中盤。それゆえの旅慣れた自分への戸惑いがあり、旅を楽しめなくなってしまった。この場所が何か違うんじゃなくて、自分が変わってしまったんだと気づく。心の移り変わりが素直で、とても人間味あふれた人だなと思った。

  • 前に行く旅に色んな世界が剥き出しになってくる。世界は広いなと改めて考えさせられる一冊です。自分から相手、相手から見た自分。出会い、別れ、すれ違い、凝縮されてます。

  • あえて「人生を変えた一冊」を挙げるとしたらきっと『深夜特急』だろうというほどに、僕にとっては青春の一冊であり、世界に目を向ける原動力であった本です。高校3年のある日、図書室で、まるで呼ばれたかのように偶然手に取りました。図書室で毎日受験勉強をしながら、合間合間に裏のソファーで読みふけっていたなあ。

    今でも読み返すたびに、未知の国々を旅する自分をひたすら想像していたあの頃の自分が、懐かしく思い出されます。

  • インドからペルシャへ,陸路の旅は続く。。。

  • 旅の終わりを探しながら旅をする。終着点が決まっているわけでなく、自分で決めたところが終点。

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深夜特急〈第二便〉ペルシャの風の作品紹介

"香港の幻影"から脱け出して、やっとインドにたどり着いた。風に吹かれ、水に流され、偶然に身をゆだねて旅することに快感を覚えるようになったは、最下層の子供たちとの共同生活を体験し、街で日々遭遇する生と死のドラマを眺め続けた。そして、クレイジー・エクスプレスともいうべきバスに乗って「絹の道」を一路西へ…

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