あなたがいる場所

  • 290人登録
  • 3.29評価
    • (9)
    • (36)
    • (61)
    • (11)
    • (4)
  • 53レビュー
著者 : 沢木耕太郎
  • 新潮社 (2011年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103275145

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

あなたがいる場所の感想・レビュー・書評

  • 読み心地がとても優しかった。
    胸にすーっと溶け入ってくるようなあたたかい短編集。

  • 人と人とのつながりがなんとも暖かい感じの話が詰まっていた。
    切なかったり、暖かかったり。
    なんとなく、心の優しい人は哀しいという感じがした。
    優しい人の心の透明さがふっと心をくすぐる感じ。

  • 図書館より。
    なんとなく目に留まったから借りてみたら大正解だった。
    9つの物語の短編集。主役ではないけれど路線バスが必ず出てくる。

    導入と言えばいいのか、「何かありそうだ。何だろう」って気になってどんどん読み進められる感じが秀逸だった。ミステリではないのに不思議な謎解きが待っているような。
    最後には胸の痛みが残る物語が多かったけれど、絶妙な爽快感もある。
    生きていれば避けては通れない過ちや、醜い気持ち。そしてそれを省みるという強さ。

    「天使のおやつ」というお話で泣いた。
    こんなにひとつひとつが印象に残る短編集も珍しいかもしれない。好きなのをひとつ、と言われても選べない。

    あとがきに沢木さんご本人が「どんなに幼い子でも読んでわかるものが書けたら」という風に書いているのだけど、確かに、読みやすくて深いものを書くって実はすごいことだよなと思ったりした。
    文章自体が難しくても中身が伴ってなければ意味がないし、文章も中身も平易なものは誰でも書こうと思えば書けるわけだし。
    そういうバランス感覚は、物を書く上で意識しておきたいと感じた。

  • 日常の中の小さな瞬間でも、あなたが決断するから今いる場所が出来る。その小さな決意の積み重ねが、あなたのいる場所です。という感じのお話だと思いました。
    正直、気持ちのいい話ばかりではなかっけど…だからこそリアルに、その一人一人の瞬間にフォーカスしたお話になったのかなと感じます。
    日常をちょっとだけ「よし、やるか。」という気分にさせてくれる本。

  • 一度は感じたことのある感情、思い出に触れた。

  • 全体的にパッとしない。

  • #82 九つの短編小説集。「迷子」がかわいくてよかった。

  • どれも、終わり方に余韻をのこして、それが刻まれてゆく感じがある。ほろ苦いというか切ないというか。
    でも、天使のおやつは 悲しい終わり方だった。 学童保育や相手の親に当たれない、行き場のない怒りと悲しみを滑り台一つで片づけられないだろう。 
    切ない というところでは 音符。 50を過ぎてくるとこのような展開には寂しさが胸に迫ってくる。

  • 様々な境遇のひと 多くはなんの特別でもない普通の人が 人生の今まさにいる場所で 決断をする
    そんな話が集められた短編集
    特別な人達でないからこそ 心に触れる部分も多い 佳作
    天使のおやつ は 切なすぎて泣ける

  • ノンフィクションのイメージが強いので、期待をしていませんでしたが意外でした。

  • 作者の「〈わかりやすい〉短編小説を出発点として、文学の森に分け入ることがてきるように」という思いをかたちにした作品集。
    収められた短編小説の主人公の年代や性別は様々であるが、私の印象に残ったのはどれも少年、少女を主人公にしたものだ。
    タイトルの意味が最後で明かされる読後感爽やかな『銃を撃つ』、嘘に対する心の変化によって少年の大きな成長を描いた『迷子』、引っ越しをきっかけに自分の家族の温かさを知る『ピアノのある場所』、白い鳩を襲うカラスを見て自分が対峙しなければならないものに向かう力を得る『白い鳩』。
    ただ一つの例外は、子どもよって自分に贈られる何事にもかえられない喜びに年老いてから気づく『クリスマス・プレゼント』だ。絵本『さむがりやのサンタ』のせりふを繰り返す子どもの姿がせつない。
    「最後まで読み通すことのできるわかりやすさを」という作者のねらいは成功しているし、「どんな幼い子でもわかる」内容ではないかもしれないが、わからないもののなかから何かしらの感情を湧き起こさせる作品ばかりだ。

  • 期待して読んだわりには、何か普通。もう少し明るい話しがいいな~
    2013.9.5

  • 予想が外れた感じ。
    ルポルタージュは、好きなんだけど。

  • 【収録作品】銃を撃つ/迷子/虹の髪/ピアノのある場所/天使のおやつ/音符/白い鳩/自分の神様/クリスマス・プレゼント

  • 短編が9つだが、どれも少しジーンとくる話だ.特に「天使のおやつ」が良かった.アサミちゃんが落ちた滑り台.脳に異常を来して死んでしまったアサミちゃんの敵を討つように、ガスバーナーでそれを分解するお父さん.管理人とのやりとりが少し悲しく少しほっとする良い話しだ.

  • 図書館にて。
    初めて読んだ沢木作品。
    短編集でそれぞれ独特の雰囲気があった。
    「天使のおやつ」哀しみが伝わってきた。読んでいて辛かった。
    「迷子」もしかしたら少し希望があるかもしれない、と思えるラストが良かった。

  • 9つの短編。
    沢木さんは深夜特急のイメージが強かったので、こんな優しいお話も書く方なんだなぁと意外でした。
    後記で沢木さんが「誰にでも最後まで読めるような話」と書かれているようにとても読みやすいです。サラッと読めてしまいます。
    心に響くところもありながらもちょっと物足りなさを感じてしまうのは、多くの年齢層に向けて書いた作品だからなのかもしれません。
    天使のおやつが切なかったです。

  • 短編集、読み易かった。

    森絵都の短編集と同時に読んでたので
    混ざっちゃった ;

  • 沢木耕太郎初の短編集。あとがきにもあったが、子どもにも大人にもそれなりの読み方ができる三〇枚くらいの短編を書きたいということで出来上がったという。読みやすく、なるほど小学生高学年くらいなら、読み解いていくことができるだろう。私が心に残った作品は最後に収録されていたということもあるが「クリスマス・プレゼント」だ。妻に先立たれ、一人暮らしをする初老の男性。息子もいるが、訳あって離れている。その息子への宅配を作るという日常の中の行為を通して、言いしれぬ主人公の孤独と喪失感。家族を持ったものなら、そして子どもを育てた経験者なら理解できる楽しみと悲しみを対比させて今のつらさを際だたせている。このような悲しい話ばかりでなく、ふわっと温かく包み込まれるような気分させてくれる作品もある。どの作品も違和感なくすっと心に浸みてくる。

  • 沢木耕太郎の短編小説集。
    ハッキリ言って沢木耕太郎はエッセイの方がおもしろい。
    もっとハッキリ言うと、この短編小説集は一冊単位で考えると、てんでオモシロくない。
    よせばいいのに、だからこいうことになるのだな、とさえ思えてしまう。

    一種のエッセイである、あとがきの方がおもしろい。
    全部で9編の小説だそうだ。わたしはそのなかの二つだけは少し面白いと思った。そして、作者は自分のことを短編小説の初心者と書いている。
    まったくそのとおりだ。
    今後は、またエッセイ-ノンフィクション一本にして頂きたい。

  • yomyomからようやっと収録されたよ虹の髪。
    完全スルーかと懸念してたけど追っかけ続けてよかった。
    相変わらず虹の髪はきゅんとくる。
    天使のほっぺは切なかった。。
    なんだかどれも爽やかだけど、どこか切ない。

    初短編とは思えないよ。
    天才っす。

  • 悩みや悲しみから踏み出して自分の立ち位置を見つける9編の物語。
    そこに降りるの?とか思っちゃうものもいくつか。
    なんかもやもやするな~。

  • 結局、人は誰かに寄り添いながら生きていくもの。自分の居場所などないと独りよがりで思っていたとしても、誰かを求めているとともに、誰からか寄り添われている。そんな想いを実感することができた短編小説集。

  • 2011年12月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。展示期間終了後の配架場所は、開架図書(2階) 請求記号:913.6//Sa94 

    【選書理由・お勧めコメント】
    普段あまり小説を読まない人でも短編小説なので、読みやすいと思います。内容も、考えながら読むとより深くて、とても良いです。(数学科/4年)

全53件中 1 - 25件を表示

あなたがいる場所に関連する談話室の質問

あなたがいる場所を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

あなたがいる場所を本棚に「積読」で登録しているひと

あなたがいる場所の作品紹介

理不尽なイジメに苦しむ少年が出会った、赤く染まる白い鳩。家族の在り方に戸惑う少女を奮い立たせた、一台のピアノ。事故で娘を亡くした父親の苦しみを断ち切らせた、片腕のない男。バスを降りたその街で、人々は傷つき憂えながら、静かに痛みを超える。九つの物語が呼び覚ます、あの日の記憶-。深い孤独の底に一筋の光が差し込む、著者初の短編小説集。

ツイートする