- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103277224
感想・レビュー・書評
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読み応えがあった。
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もっと早く読めばよかった。こりゃ、やばい。全く関係ない話なのに、ずっと心の底で曖昧にしてきたことを突きつけられた気がする。
東山さんの流の女&北国バージョンな印象。男たちは弱く、女たちはひたすら強い。
個人的には石黒みたいな男が気になる。柴門ふみのあすなろ白書に出てくる最初に付き合った人の良い男を思い出す。女の情念は理屈を飛び越えていき、男にとってそれは、ただ悲しい。 -
肯定してもいけない,否定してもいけない,だって僕らは部外者だから.鏡を割って,もう一度自分が映るのかな.
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北の大地に繰り広げられる女の物語。貧しい家庭から逃げ出し、女手一つ歌とミシン仕事で娘を育てる姉。手に職をつけ理容店を切り盛りする闊達な妹。姉にはその優しさゆえ言い寄る男が絶えないが娘の幸せだけを望む女にはそうそう幸は訪れない。幼い長女と生き別れてから、その子の幸せを願い自分は身を引く。その娘がエピソードの伏線とは読みかえして初めて気づくほどうまい。どこまでも優しくどこまでも哀しい女の一生が全篇にあふれる。
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あまりにも酷い、酷すぎる。
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2012年読了
元気でいるなら上等だ。
歌って踊っているならなおいい。 -
結構まえに勧められて読んだのが抜けてた。
やるせない、でも、どこか憧れる。
彼女のような強さや、健気さ、そして一途さ。
彼女が、彼女の歩んだ道が幸せかどうかはわからない(どっちかと簡単に言うならば不幸せだろう)
けれど、〝彼女〟という人物に、ただただ憧れた。 -
ラストのだいすきよは良かった
百合江の生き方は好きだ -
軽薄な恋愛小説かと思いきや。北海道生まれの女性の激動の一代記であった。筆力に、ストーリーにただただ圧倒された。振り返ってみると。百合江の人生もそんなに悪いもんじゃなかったと思う。これはもう単純に面白かった。良かった。この小説に出会えて良かった。最後の方も素晴らしかった。きっと百合江は全てを知ってたんだろうなと。桜木紫乃さん、これは今後も注目の作家。2012/695