ツナグ

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著者 : 辻村深月
  • 新潮社 (2010年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103283218

ツナグの感想・レビュー・書評

  • 随分前に映画を観て。
    その時は、ちょっと退屈で。
    最近辻村美月にハマって。あれ!?ツナグも辻村美月だったんだ―!って改めて借りて読んだら
    なんだ!いいじゃない。
    映画にしきれてなかったねぇ。もったいなかったねぇ。
    トーリ君の、単なるアイドル映画になっちゃってたね。
    (今やトーリ君はちゃんとした役者さんだけど)

  • 生きている人間と亡くなってしまった人間とを会わせることができる使者"ツナグ"。
    全部で5章立ての本作、通勤時に軽く読もうと文庫で読んだけど、電車内で読むものではなかった…。
    章が進むごとに切ない思いが胸にこみ上げてきて、何度涙がこぼれそうになったか。。。

    使者の仲介で、縁故ある死者に会う生者たちは皆「ごめんなさい」と涙したり、「ありがとう」と伝えたりする。
    死者たちは想いを伝えられたときに、何て思うのだろう。何て伝えるんだろう。

    そんな機会が、物語同様に自分にも一度きり与えられたら、わたしは誰に会いたいって思い、何を伝えたいって思うのかな。

    時間を置いて、今度は泣いても大丈夫なように、家でゆっくり読み直したい素敵な作品。

  • 死者は生者のためにいていいのか。
    私にはわからない。けど死者の記憶が生者を前に進ませてくれるなら。

    嵐ちゃんは逆に滞ってしまった。かわいそうだけど報いなんだよなー。御園ちゃんの「いつかまた、会おうね」
    の重さ。

    私に真剣に取り合うことを、やめたのだ。

    必要なことを言わない代わりに、私たちはくだらないことをずっとずっと、最後の今日まで話してしまった。私が言えなかったばっかりに。

    これはつらい。意地をはる・素直になるのタイミングを見誤ってはいけない。

  • 亡くなった人に、一人だけ会えるとしたら、誰にあいたい?

  • 一生で一人だけ、それもたったの一度、
    満月の夜の数時間、亡くなってしまった人に会える。
    その橋渡しをしてくれる使者(ツナグ)。

    選ぶ権利が死者側にもあるとはいえ、
    それは生きている者のエゴでしかないのでは…。
    対面できたことで救われる者、そうでない者もいる…。
    そう悩みながら”ツナグ”を引き継ぐ覚悟をする歩美が愛おしい。
    そして最後に明かされる、両親の死の真実と歩美の選択も。

    「俺、いつか会うんだったら、ばあちゃんがいいよ。」
    そう言う歩美に、照れてそっけない返事をするおばあちゃん。
    二人の会話のひとつひとつがすごく良かった。

    ツナグを探す気持ちは、恋しさというより後悔の方が強いのかもしれない。
    老いるまで探さないですむ人生、それはきっと幸運なことなんですよね…。

    この本を読んだ方、みなさんそうだと思うんですが、
    自分だったら…と真剣に考えてしまいました。

    会いたい”命”を、ひとつだけなんて難しい。
    再び別れるのもつらいから、たぶん頼むことはできないと思う…。

    でも、もしも、もしもって、つい思いめぐらしてしまうんですよね。
    聞いてみたかったことや、謝りたいこと、言えなかった言葉…。

    もともとゆるい涙腺が、
    またしばらく開きっぱなしになりそうです。

    そういえば、歩美の遠足の卵焼きおにぎり、
    『図書室で暮らしたい』に書かれていた、辻村さんの思い出の味でしたね。
    今度作ってみたいな。

  • 死者を呼び出したい生者の苦悩を描いた話を傍観者的につなげる短編連作と思ったら、最後に「使者の心得」として、「使者って結構しんどいね。単なる傍観者でいいかと思っていたら、こっちにもダメージが来る。」。個々の短編の意味が説き明かされる。残された者にとっての死者の意味について考えさせられた。
     映画でも見た。樹木希林が祖母役で好演。こちらもおすすめ。
     私は、ツナグにあったら、誰を呼んでもらうだろうか。

  • 死者に会えるという現実的でない設定の話だが、すごく上手くまとまった内容。
    最後の使者の話はいるのか…?と思っていたが、全部読むと、ところどころにあった伏線がすべて回収されていることがわかる。
    辻村さんの本はまだ2作しか読んでいないが、どちらも登場人物が多いのにも関わらず、その一人一人の特徴をちゃんと捉えていて、「あー、こういう人いる」と思わされる。だからこそ登場人物に寄り添えるというか、どうも小説の中の人物、という気がしない。身近にいるクラスメートや職場の人のように思えてしまう。
    辻村さんを知らない人にはこの作品からおすすめしたい。

  • せつないお話。何か感じるような、何も残っていないような。
    とりあえず、生死について、頭の中でちょっとグルグル。

  • さすがです,゜.:。+゜
    これは2も期待♡
    とりあえずyomyomを読むヽ(´▽`)/

  • 映画をTVで観たことがありました。でもやっぱり原作がいい♪どうしても、もう一度会いたい人というのは各々で、ただ誰もが深い思いを抱いて最後の再会を望むお話に胸が暖かくなりました。でも嵐と御園のお話は別。さすが辻村さん。綺麗なだけでは終わらない。嵐が嫌いなキャラだったけど御園の伝言でぞっとしまし。後日談を読んでますます背筋が冷たくなりました。必要のある人に出会うように出来ているらしい使者。歩美が二人ともに会わないことを選んだ時、少し彼の人となりが見えた気がしました。私が使者に頼むなら唯一絶対間違いなくあの人。

  • 亡き人との想い出で
    楽しい時もあれば、つらい時もあろうから。
    生きてる人が吹っ切れるなら、
    こんなキッカケがあってもいいんじゃない!?

    「アイドルの心得」
    平瀬愛美と水城サヲリ

    「長男の心得」
    畠田靖彦と彼の母親

    「親友の心得」
    嵐美砂と御園奈津

    「待ち人の心得」
    土谷功一と日向キラリ

    「使者の心得」
    渋谷歩美と祖母アイ

  • もし大切な人をなくした後読んでいたら耐えられなかっただろうな…と思います。ファンタジーのようだけど、ひとつひとつのエピソードにリアリティを感じました。女子高生の話と、失踪した婚約者を待つ会社員の話が印象的。映画になっていることは読み終えてから知ったので、キャスティングの先入観なしに読めたことは幸いでした。

  • 図書館で。何度も涙がこぼれました。親友の心得 辛いお話だったなあ。『私はとんでもない子供で、自分の見たいようにしか周りを見ていなかった。』凄くよくわかるなぁ。辻村さんは人の心の奥に潜む思いを物語の中でどんぴしゃなタイミングで書かれていてホントに響く物語ばかり。まだまだ読んでいない作品もどんどん読んでいきたいです。

  • 死んだ者と生きている者を会わせる使者(つなぐ)のお話。

    生きているときも死んだ後も会えるのは一度、ひとりだけという。その一度を誰に使うかどう使うか。

    設定はファンタジーだけどそこがポイントではなく、人と人のつながりが主題。

    役割をついだ渋谷歩美くんのその後が気になる

  • 死んでしまった人に、一度だけ一人だけ会える。その繋ぎ役をする使者、ツナグ。会って良かった、会って辛くなったの思いは当事者だけでなく使者もまた味わうこととなる。一人だけと言われたら無茶苦茶悩むな~が私の実感。

  • 大好きな辻村深月さんの作品。この本に限らずだがどうしてこんな素晴らしい話を書けるのだろう。作家になってくれてありがとう。

  • 2015/7/2

    死者と生者の面会を取り持つ使者(ツナグ)のお話。

    そのコート、ジュンヤワタナベのでしょ
    だけど、私、ギャルソンは川久保玲のデザインの時の方が好きだったな

  • 突拍子のないストーリーだが、生きる者と死んだ者の想いを通して、生きていくものの覚悟や生き方そのものを問う作品だった。

  • 最初のエピソードとその次のエピソードにもそれほど惹かれなかった。でもさらに次あたりからぐっと引っ張られた。そのままの勢いで物語にはまったが、一番素晴らしいエピソードは最後にあった。

    亡くなった人と今を生きている人をつなぐ使者<<ツナグ>>。彼らが依頼を受けた人々のそれぞれのエピソードを描いた。連作短編集だ。

    私だったら、誰を呼び出してほしいか?と考えた。
    父方のおじいちゃんか母方のおばあちゃんか。
    子供の頃の自分をずいぶん可愛がってもらった。
    そんなことを思い出した。

    今は亡き彼らに、恥ずかしい生き方は見せられない!

  • 映画の方が先に見ました。エピソードの順番で
    印象が違うなと思った。

  • 死者と生きた人とを一晩だけ再会させることが出来る使者(ツナグ)

    自分の無価値を否定してくれたアイドルにたいする気持ち。
    頑固で融通がきかない長男が母親を頼った理由。
    傲慢ゆえに純粋な親友の気持ちを踏みにじった女子高生。
    失踪した婚約者への未練と希望に揺れる心境。

    使者として入院中の祖母から力を受け継ぐことになった男子高生。

    死者と再会し、自分のなかで消化しなかった思いを伝え、事実を知ることで希望をもらう一方で
    自分の過ちに気づきそれを一生背負うことになる人も、いる。
    決してどちらにとってもエゴでもなく、生きる力になるツナグという未知の世界。

    設定が非現実的のような感じと
    読み終えるまでに結末がわかってしまうからワクワク度は、低い。
    どれも切なく儚く、生きてるだけで価値があるということ)^o^(

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